

【日光 車中泊】いろは坂の紅葉渋滞を回避する、前夜出発モデルコース
東京出身で、現在はスウェーデンに住んでいる大学生です。 よろしくお願いします!
日光の紅葉を渋滞なしで見るなら、前の日の夜に行く
いろは坂の渋滞を避けるには、午前8時までに通過するしかありません。紅葉期の土日は9時から14時が混雑のピークで、通常20分の第二いろは坂が2〜3時間かかります。
ただ、8時に通過するには首都圏を6時前に出発、起床は5時台。子ども連れには現実的ではありません。
だから、前の日の夜に着いてしまいます。 金曜の夜に出発し、子どもは寝たまま乗せる。日光の手前で一泊して、翌朝6時に起きればいい。
これを成立させるのがキャンピングカーです。着いたら寝るだけ、朝は運転席に移るだけ。予約の取りづらい紅葉期の宿を探す必要もなく、料金は人数で変わりません。FFヒーターがあるので、朝が0℃近くまで下がる奥日光でも寒さの心配は不要です。そして走っている最中からベッドとテーブルがある車は、子どもにとっては移動時間そのものが遊び場になります。
この記事では、キャンピングカーで渋滞に並ばず紅葉を見る1泊2日のコースと、初めてでも失敗しない条件を紹介します。
1. まず、いつ行くか|標高差が生む「約2ヶ月間の見頃」
日光の紅葉は、ひとつの見頃があるわけではありません。標高差が大きいため、山の上から市街地に向かって、約2か月かけて紅葉前線が降りてきます。
いろは坂そのものは、麓の馬返が標高約800m、登りきった中禅寺湖が約1,270m。標高差440mを一気に登るので、坂の途中で紅葉のグラデーションが見られるのが最大の特徴です。上は色づき、下はまだ緑、という状態を1本の道で通り抜けていきます。
2. 渋滞の時間帯マップ|「いつ通るか」がすべてを決める
いろは坂は、上りが第二いろは坂、下りが第一いろは坂の一方通行です。一度入ったら引き返せません。だから、入る時間の判断がそのまま一日を左右します。特に第二いろは坂の明智平ロープウェイ手前は、駐車場待ちの列で詰まりやすい区間です。
時間帯ごとのおおよその状況は以下になっています。
6:00〜7:00:ほぼスムーズ (狙い目)
7:00〜8:00:流れている (許容範囲)
9:00〜14:00:混雑ピーク (2〜3時間かかることも)
15:00〜:徐々に緩和 (ただし駐車場は満車が続く)
下りにも目安があります。平日は15時まで、土日祝は14時までに下り始めると、渋滞に巻き込まれにくいとされています。
つまり、紅葉シーズンの奥日光で快適に動ける時間帯は、実質的に 朝6時〜午後2時 の8時間しかありません。この8時間を、移動ではなく観光に使えるかどうか。それがこの旅の質を決めます。
3. 前の日の夜に、日光まで行ってしまう
では、キャンピングカーを使って前泊すると土曜日がどう変わるのか。実際の時間割で見ていきます。
モデルコース(金曜夜発・土日1泊2日)
◆ 金曜の夜|寝ている間に、日光まで
- 20:00 首都圏を出発。夕食は済ませてから。子どもはパジャマのままで大丈夫です
- 22:00 宇都宮に到着。高速がすいている時間帯なので、約2時間で着きます
- 22:30 就寝。ベッドを展開するだけ。チェックイン手続きも荷ほどきもありません
◆ 土曜の朝|ここが、この旅のハイライト
- 5:30 起床・出発。朝食は道中でも車内でも
- 6:45 いろは坂を通過。渋滞ゼロ。第二いろは坂を20分で登りきります
- 7:00 明智平。駐車場がまだ空いている時間帯。ロープウェイで展望台へ
- 8:30 中禅寺湖・華厳ノ滝。観光客が増える前に
◆ 土曜の昼から午後|14時までに坂を下りる
- 10:30 竜頭ノ滝
- 12:00 戦場ヶ原・三本松。展望台から男体山を望む
- 13:30 いろは坂を下る。14時前に下り始めるとスムーズ
- 15:00 日光市街へ。二社一寺やグルメ、温泉はここで
- 17:00 2泊目、または帰路へ
日帰りだと「移動2時間 + 渋滞2時間」で4時間を失いますが、前泊型ではそれがゼロになります。 同じ土曜日でも、使える時間がまったく違う。
4.なぜホテルの前泊ではなく、車なのか
1. 宿を取らなくていい
紅葉シーズンの日光は関東屈指の人気エリアで、10月の土曜日の宿は予約が取りづらく、価格も上がります。車で行けば、その競争から降りられます。
2. 料金を抑えやすい
ホテルに前泊すると「宿泊費+交通費」が別々にかかりますが、キャンピングカーは移動手段と寝る場所がひとつの料金です。しかも人数で変わらないので、4人でも6人でも同じ。紅葉シーズンの日光で家族分の部屋を取るより、費用は抑えやすいです。
3. 移動そのものが子どもの体験になる
ホテルの旅では、車は移動の手段でしかありません。キャンピングカーは、走っている最中からベッドとテーブルがあって、冷蔵庫に飲み物が入っている。子どもにとっては「旅行に行った」より「秘密基地で一晩過ごした」に近い出来事です。
Carstayのレビューにも、キャンピングカーそのものが目的だったという声が多くあります。
5. どこに泊まるか|2024年以降、奥日光の事情は変わっています
ネット上には「奥日光の無料駐車場で車中泊」という情報がまだ多く残っていますが、2024年4月1日から県営駐車場7か所が有料化され、現在は11か所が有料です。栃木県は、駐車場での調理・洗濯、テーブルやイスを広げること、タープの張り出し、2台分の占用を禁止しています。つまり車中泊を前提とした場所ではありません。
また見落としやすいのが、日付の切り替えが午前4時という点。一晩停めると、それだけで2日分の料金になります。
つまり奥日光の上は、初めての車中泊には向いていません。麓側の日光市街エリアで前泊して、朝に登る。 これがいちばん失敗の少ないルートです。
予約できる場所に泊まる
Carstayでは、全国の駐車場や施設を「車中泊スポット」として、事前に予約して車中泊できる形で提供しています。土地のオーナーが「泊まっていい」と認めた場所だけが登録されているため、車中泊をしてもいいのか心配する必要はありません。
いちばんの利点は、「着いてから探さなくていい」ことです。夜10時に知らない土地に着いて、泊まれる場所を探しながら走る。これが初めての車中泊でいちばん不安な瞬間です。行き先が決まっていれば、それが起きません。
金曜の夜に着くなら「天然温泉 極楽湯 宇都宮店」
今回のモデルコースで前泊地に選んだのはここです。理由は3つあります。
- 深夜まで受け付けている。施設の営業が朝8時から翌朝3時までなので、22時着でも問題ありません
- 温泉とサウナに入れる。天然温泉に加えて高濃度炭酸泉と高温サウナがあり、運転の疲れをその日のうちに落とせます
- 1泊 ¥1,000〜 と負担が軽い。ローソンが80m、24時間使えるトイレが70m先にあります
国道4号沿いで、JR宇都宮駅から車で約8分。ここからいろは坂までは日光宇都宮道路で一本です。
6. 初めてでも大丈夫な、3つの理由
ここまで読んで「よさそうだけど、自分にできるだろうか」と思った方へ。Carstayを実際に利用した方から、よく挙がる3つの不安に答えます。
① 寒さ ── FFヒーターがあれば、大丈夫です
日光は市街地と奥日光で標高が600m以上違います。10月下旬の朝は5℃前後、明け方に0℃近くまで落ちる日もある。都内の感覚だと1枚足りない差です。
これを解決するのがFFヒーターです。エンジンを切ったまま車内を暖める装置で、燃料は車のガソリンや軽油をわずかに使うだけ。就寝中つけっぱなしで構いません。搭載しているかどうかは、車両ページの基本設備でわかります。
逆に、暖房のためにエンジンをかけ続けるのは避けてください。騒音や排ガスで周囲に迷惑がかかります。FFヒーターがあれば、その必要がありません。
② 電源 ── 1泊なら、まず足ります
キャンピングカーにはサブバッテリーが積まれていて、走行中に充電されます。照明、冷蔵庫、スマホの充電、FFヒーターの制御はここから電気を取ります。
1泊2日であれば、標準的な装備で問題になることはほとんどありません。 金曜夜に2時間走ってから泊まるので、出発時点でしっかり充電されている状態です。
ただし、3日以上の旅程を組む場合は、途中で電源のある場所に一度泊まって充電する必要があります。今回のような1泊2日のコースでは、そこまで神経質になる必要はありません。
③ 運転 ── いろは坂は、実は初心者向きです
48ものカーブが連続すると聞くと身構えますが、いろは坂は上りと下りが別の道に分かれた一方通行です。対向車が来ません。 しかも上りの第二いろは坂は2車線あります。
普通車の運転に慣れているなら、車幅の感覚に少し気をつけるだけで問題なく走れます。実際、レンタルされているキャンピングカーの多くはハイエースクラスのベース車で、普通免許で運転できます。
不安なら、明るい時間帯に登ること。今回のモデルコースは朝6時台にいろは坂を通過するので、視界も良く、車も少ない。むしろいちばん走りやすい条件です。
7. 家族で日光へ!おすすめ車両3選
① マンボウ号 5.00(98件)/¥17,800〜 最寄り:二子玉川駅
6人乗り・5人就寝。全長4,880mmと、キャンピングカーとしてはコンパクトです。走行充電・ソーラー・発電機・外部電源の4経路でサブバッテリー3基に蓄電し、Jackeryのポータブル電源も積んでいます。FFヒーターと家庭用エアコンの両方あり。初めての1台としては、これがいちばん条件が揃っています。
② フル装備のキャンピングカー(カムロード) 4.97(86件)/¥16,400〜 最寄り:町田駅
7人乗り・5人就寝(大人3+子ども2)。全長4,990mm、全高3,200mmのキャブコンで、運転席上部のバンクベッドがあるぶん室内が広く使えます。FFヒーターに加えてオイルヒーターも搭載。全国シェアランキング1位の実績があります。
③ 2024年全国人気ランキング4位のキャブコン 4.91(56件)/¥13,200〜 最寄り:西府駅(府中市)
7人乗り・6人就寝(大人4+子ども2)。全長4,670mmと3台の中でいちばん小さく、それでいて就寝人数は最多です。サブバッテリー300Ahと2000Wインバーターを積んでいるので、家電もひと通り使えます。FFヒーターと家庭用エアコンはエンジンを切ったまま作動します。
コインパーキングに停められるサイズなので、旅先での駐車で困りません。3台の中でいちばん手が届きやすい価格でもあります。
▶ 2024年全国人気ランキング4位のキャブコン(Carstay)
紅葉シーズンの予約は、出発の2〜3週間前に決める方が多い傾向です。ただし10月中旬〜下旬の土曜日は人気が集中するので、行くと決めたら早めに押さえるのが安全です。
まとめ:紅葉を見に行くのではなく、紅葉の中で朝を迎える
日光の紅葉を日帰りで見に行くと、一日のかなりの部分を移動と渋滞に使うことになります。せっかくの絶景も、疲れた状態で見ることになる。
前の日の夜に着いてしまえば、それが全部なくなります。
朝6時、まだ誰もいないいろは坂。窓の外を流れていく赤と黄色のグラデーション。明智平の展望台から見下ろす、朝の光の中の中禅寺湖。
「早起きして渋滞に並ぶ」から「近くで寝て、朝いちばんに動く」へ。 発想を変えるだけで、同じ土曜日がまったく別のものになります。
キャンピングカーは、そのための道具です。
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