夏に車中泊をするなら、暑さ対策は必須です。熱中症や脱水症状を起こさないためにも、車内にはポータブルエアコンを導入したいところですよね。
ポータブルエアコンがあれば手軽に車内の温度を下げることができ、夏の暑さをしのぐことができます。現在多くのメーカーから、冷却力に優れているモデルや簡単に持ち運べるモデルなど、さまざまな特徴を持った商品が販売されているんですよ。
今回は、夏に車中泊を考えているかたにおすすめの「ポータブルエアコン」、種類と選ぶ際のポイント・市場に出ているモデルをご紹介します。
はじめに、車中泊で使えるポータブルエアコンの種類についてお話します。ポータブルエアコンには室外機搭載型と室外機なし型、室外機一体型の3種類があり、それぞれに特徴があります。
室外機搭載型は一般的な家庭用エアコンと同じように室内機と室外機が分かれているモデルです。他の種類と比較すると優れた冷却力があり、車内の温度を十分に下げることができます。お値段が多少高くなりますが、その分高い冷却効果を得ることが可能です。
「冷風扇」と呼ばれているモデルで、水や氷を使って冷たい風を出すことができます。コンパクトなサイズのものやUSBで動くものなど車内で気軽に利用できるものが多く、車中泊に最適です。
名前の通り室外機が一体となっているモデルです。持ち運び性能に優れていて、どこにでも簡単に持っていくことができます。室外機搭載型より冷却力は落ちますが、ポータブルエアコンとしての役割はしっかりと果たすことができ、車内を涼しくすることが可能です。
次にポータブルエアコンを選ぶ際のポイントについてです。
狭い場所や人数が少ない場合なら冷却力が少し低いモデルでもカバーできますが、広い場所や人数が多い場合であれば冷却力が強いモデルでなければ対応が難しいです。使う場所や人数によって合っている冷却力の強さは違うため、使用シーンに合わせた冷却力のモデルを選びましょう。
車中泊で使う場合、持ち運びやすさも大事なポイントとなります。室外機なし型のようなコンパクトサイズのポータブルエアコンは、どこにでも簡単に持ち運ぶことができます。取手が付いているモデルを選べば移動もラクチンです。
車内でできる限り静かに過ごしたいかたは静穏性に優れているモデルがおすすめ。長時間使用していても、音によるストレスを感じることなく過ごすことが可能です。静穏性に優れた製品なら、車内でぐっすりと眠ることができますよ。
ここからは、おすすめの車中泊用ポータブルエアコンをいくつかご紹介します。
COIZUMI ポータブルクーラー[ラ・クール]は、AC電源に対応しているポータブルクーラー。AC電源があれば、車内で使うことが可能です。冷却力が高いためすぐに車内が涼しくなり、気温が高い日でも快適に過ごすことができますよ。
On/OffとCool、Timer、Speedの4つ操作が可能な専用リモコンが付いています。
室内機と室外機を繋ぐホースは硬質ウレタン製。優れた耐久性があるため壊れにくく、スライドドアやリアハッチに直接挟んで使うことが可能です。
冷風と送風、除湿の3つの機能を持つナカトミ ポータブルクーラー MAC-20。モードはボタン1つでスムーズに切り替えることができます。冷風は16℃~32℃の間で温度設定をできるようになっていて送風調節機能もあり、柔らかい風で涼しさを感じられますよ。
底部にはキャスターが付いていて移動も簡単!持ち運びもスムーズです。
EENOUR ポータブルエアコン QN650-JPは室内機と室外機が一体型のポータブルエアコン。サイズは縦54cm×横22.3cm×高さ29.8cm、重量は約9.5kgとコンパクト・軽量タイプの商品です。
また高品質のコンプレッサーと*R134aの冷媒を採用することで、高い冷却力を実現。車内をスムーズに冷やすことが可能です。冷房・送風機能を活用すれば温度と風量をすぐに切り替えられて、より快適な環境を作れますよ
本体にはタッチパネル式を採用しており、モード選択や温度・風量調整など操作方法が分かりやすく、初めて使う人でも安心です。
*R134a
オゾン層を破壊しない不燃性冷媒。
電源のON/OFFや風量の切り替えなどをタッチパネルで簡単に操作できる日動工業 ポータブルスポットクーラー SPC-032BAC。
バッテリー残量や通電、溝水などはランプで確認することができるので、ポータブルエアコンの状況がひと目で分かるようになっています。高い静穏性があるところもポイントです。
ポータブルクーラー本体やバッテリー、冷風・廃熱ダクトなどそれぞれのパーツは分解できるようになっていて、コンパクトにまとめられます。ハンドルがついて持ち運びしやすいのも嬉しいポイントです。
タンスのゲン スポットクーラー 38400057は、15℃~31℃の間で温度設定が可能なポータブルエアコン。冷風と送風から選択ができ、風量も強風と弱風の2つから選ぶことが可能です。
自動運転モードを使えば、周囲の温度と設定温度に応じて自動で冷風と送風の最適な方を選んでくれる優れもの。
また*ノンドレン構造を採用していることで、発生した除湿水を蒸発させて熱と一緒に外に排出でき、自分で排出する手間を省けます。上部には取手、底部にはキャスターが付いていて、持ち運びもスムーズです。
*ノンドレン構造
冷風、ドライ運転時に本体内部で発生した除湿水(ドレン水)を熱交換器の熱により、本体内部で蒸発させる構造のこと。
ポータブルエアコンを使えば車内の温度を涼しく保つことができ、夏の暑い時期でも快適に過ごせるようになります。熱中症などの危険性を未然に防ぐこともできるので、車内に用意しておくと安心です。
クルマの広さや個々の用途に合わせたポータブルエアコンをみつけたら、ぜひ車中泊旅で活用してみてくださいね。
写真提供:
まるぴー(車種:ハイエース スーパーロングバン)