死ぬまで新婚旅行をする夫婦。一度きりの人生、好きな人と一緒に生きていくための旅の途中。九州・ヨーロッパ・四国でのバンライフを終えて、今後の展開を計画中。 ・Twitter & Instagram: @tabiwalife
こんにちは。タビワライフの大地です。現在、僕たち夫婦はヨーロッパを約3ヶ月かけてバンライフで旅をしています。この「VANLIFE JAPAN」さんではヨーロッパでのバンライフの様子を連載させていただいておりまして今回がVol.9となります。前回までの記事はこちら(出発編・レンタル編・ドライブ編・バン紹介編・食事編・車中泊編・治安編・困ったこと編)!
バンライフの本場とも言われるヨーロッパで実際にバンライフをやってみたいと思ったときに治安以上に不安だったことがあります。
それは「お金」です。
何をするにもどのぐらいお金がかかるのかわかっていないと、一歩踏み出すことに躊躇してしまうことがあると思います。実際に、僕たちもヨーロッパでバンライフしてみたいと漠然と思い始めてから、実際に行うための準備をしようという期間には「本当にやるの?」とお互いに言い合うこともありました。そこで、この記事では僕たちの経験から、ヨーロッパでのバンライフにかかる「お金」を1つの参考事例としてお伝えできたらと思います。これを読んで少しでもバンライフに興味を持ってくださる方がいたら嬉しいです。
僕たちはバンライフを始める前、バックパックを背負って世界一周の旅に出かけていました。そのため、ヨーロッパの食事や宿の相場感などはある程度わかっているつもりでした。しかし、バンライフに関してはまだまだ経験も少なく、ましてやヨーロッパでのバンライフなんていくらぐらいかかるものなのか想像もつきませんでした。
それでも、やってみたいという気持ちがあったため、少しでも不安を解消しようと出費にどんなものがあるか書き出してみました。
ヨーロッパでバンライフをする際の出費項目として考えられるものが、バンのレンタル代、車中泊スポット代、食費、ガゾリン代、高速道路代、トイレ代、シャワー代、観光代、カフェ代という感じでしょうか?これに加えて、もちろんヨーロッパまでの飛行機代もかかります。
ここで正直にお話しすれば、不安を解消するためにお金と向き合うことが大切だと頭ではわかりながら、数字をどんどん出していくとこれはちょっと厳しいのではないかと、自分たちにストップをかけ始めていました。
こういうときに、僕たちはよく話し合います。ヨーロッパでのバンライフは、そもそもやってみたいという気持ちからスタートしたものなので、お金以外にも大変なこと、難しいことはわかっていますが、じゃあやめておこうではなく「じゃあどうすればできるようになるだろう?」と考えるようにしていました。
そうした時にお金と同じぐらい、いやそれ以上に大切にしていることが「時間」です。お金があれば、確かにできることはたくさんあると思いますが、いまやってみたいという「いま」もすごく価値のあるものだと思っています。
というのも、僕たちの中に人生は思ったほど長くはないという危機感にも近い感情があり、全く後悔のない人生を生きることは難しくても後悔はなるべく少なくしたいという想いがあります。お金はあとからでもなんとかなるけど、時間はあとからではなんともならない。投げやりな言葉に聞こえるかもしれませんが、自分たちの人生を自分たちで決めようとまた一つ覚悟した瞬間でした。
では、実際にヨーロッパでバンライフをしてみてかかった費用を、おおよそではありますがわかる範囲で書き出してみます。
・バンのレンタル料(保険料込み):360,000円(1日あたり4,000円)
バンはFacebookグループで呼びかけてベルギー人カップルから直接借りることにしました。実際のレンタル代だけではなく、デポジットとしてプラス10万円ほど預けていました。やはりバンをレンタルする費用が一番大きな割合を占めるため、どんなバンを借りるか、誰から借りるかはとても大切な部分になると思います。(詳細は「レンタル編」へ!)
・飲食費:90,000円(1日あたり1000円 / 1人500円)
食費に関しては、そんなに安く済む?と思われるかもしれませんが、決して食事を抜いて我慢していたわけではありません(笑)。妻の涼が毎日工夫して安くてもおいしいごはんを作ってくれました。ヨーロッパは物価が高いというイメージがあるかもしれませんが、スーパーで買い物をして自炊すれば日本と同じぐらい、もしくは日本よりも安く抑えられます。(詳細は「食事編」へ!)
・ガソリン代:75,000円(1日あたり833円)
今回の3ヶ月におよぶヨーロッパでのバンライフ旅は計9カ国をめぐる旅になったのですが、ガソリン代は国によって差がありました。僕たちが借りた車はディーゼル車だったのですが、車としてはハイエースよりも少し大きいぐらいの車体で、毎日少なくとも50km以上は走っていたため燃料代はけっこうかかりました。
・シャワー / トイレ代:27,000円(1日あたり300円)
ヨーロッパでは日本のように銭湯や温泉施設が豊富にあるわけではないため、毎日シャワーを浴びることができていたわけではありません。もちろんお金をかければ毎日どこかで浴びることはできたと思いますが、このあたりは少し妻にも我慢してもらいました。ただ、日本でいう高速道路のサービスエリアのような場所にシャワーを浴びられる施設があることが多く、とても助かった面もあります。またヨーロッパでは場所によってトイレが有料なこともあります。
・車中泊スポット代:15,000円(1日あたり166円)
ヨーロッパでバンライフをしていて感じたことはバンライフのしやすさです。というのも車中泊できるスポットがたくさんあるためです。有料なところから無料なところまでアプリ1つで調べていけてしまうためとてもスムーズでした。有料な車中泊スポットの方が設備が整っているため快適ではあるのですが、毎日利用していると出費が膨らんでしまうため、基本的には無用のスポットを利用させてもらい、たまに有料スポットで車の外部充電をしたり、洋服の洗濯をしたりと使い分けていました。(詳細は「車中泊編」へ!)
・洗濯代:6,300円(1日あたり70円)
洗濯はこまめにすることが難しいため、1週間~10日に1度という感じで、洗濯したいものが溜まってからコインランドリーで洗濯していました。コインランドリーは街中や有料の車中泊スポットにあり、乾燥機もあるところでは乾燥までしちゃっていました。というものバンライフをしていると洗濯した洋服を乾かす場所を探すのにも苦労するためです。
・合計:573,300円 + 渡航費 + 高速道路代 + 観光代
いかがでしょうか?かなりザックリと計算したものであるため前後する部分はありますが、目安にはなると思います。こうして金額に出してみると、やはりそれなりのお金がかかるなと感じる方もいらっしゃると思います。
ただ、3ヶ月間ヨーロッパを旅するのであればバンライフはかなりお得で便利だと思います。僕たちも、お金に余裕があったわけでもないため、食事は自炊を中心にしたり、バンライフを楽しみながらもパソコンでできる仕事はヨーロッパでも行っていました。
お金はかかりますが、ヨーロッパでのバンライフという挑戦は自分たちにとってとてもよい経験になりました。そして、何よりもやってみたいと思ったことを不安や難しさで諦めるのではなく、形にすることができたことは大きな自信となりました。お金はたくさん使ってしまったのでまた2人で力を合わせて頑張っていきます!(笑)
もし、これを読んで下さったあなたにも、何か興味があることや、やってみたいことがあれば、「でも、難しいな」と諦めてしまうのではなく「じゃあとうすればできるだろう?」とぜひ前向きに考えてみて欲しいです。
死ぬまで新婚旅行をする夫婦。一度きりの人生、好きな人と一緒に生きていくための旅の途中。九州・ヨーロッパ・四国でのバンライフを終えて、今後の展開を計画中。 ・Twitter & Instagram: @tabiwalife