死ぬまで新婚旅行をする夫婦。一度きりの人生、好きな人と一緒に生きていくための旅の途中。九州・ヨーロッパ・四国でのバンライフを終えて、今後の展開を計画中。 ・Twitter & Instagram: @tabiwalife
こんにちは。タビワライフの大地です。現在、僕たち夫婦はヨーロッパを約3ヶ月かけてバンライフで旅をしています。この「VANLIFE JAPAN」さんではヨーロッパでのバンライフの様子を連載させていただいておりまして今回がVol.7となります。前回までの記事はこちら(出発編・レンタル編・ドライブ編・バン紹介編・食事編・車中泊編・治安編)!
「ヨーロッパでバンライフなんていいね!」と言ってもらえることも多いのですが、実際にやってみると大変なこと、困ったことはもちろんありました。
そもそもバンライフ自体、家での暮らしに比べると大変なこと、不便なことがたくさんあります。バンライフをしている人はそれを理解した上で、バンライフという暮らし方を選択している人が多いと思うのですが、これから海外でバンライフをやってみたいという方には良い所ばかりではなく、大変な所も含めて海外で行うバンライフ、車旅の魅力を知ってもらえたらと思います。
今回は僕たちがヨーロッパでバンライフをする中で実際に困ったことを5つにまとめてお伝えできればと思います。この連載を通して、ヨーロッパでのバンライフ旅を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
これはバンライフに限った話ではないのですが、言葉に関してはやはり苦労することが多かったです。僕たちはバンライフを始める前にバックパックでの旅もしていたのですが、満足に英語を話せるかといえばそうではなく、自分たちのしたいことは伝えられるという程度でした。
今回のバンライフ旅も言葉に不安がありながら、「まぁなんとかなるでしょ!」といういつもの感じで勢いで実行することを決めてスタートを切ってしまいました。そんな中で、実際にヨーロッパでのバンライフをしてみると、ビックリしたのが英語が通じない場面が多かったことです。
今回はフランスからスタートしたのですが、いきなり英語が通じなくて思わず笑ってしまいました。中には英語を理解はしているけど、ここではフランス語で話すんだよ!とニヤッとしながら教えてくれる方もいました。幸い僕たちは翻訳機を持っていたので、フランスの方ともなんとか意思疎通を取ることができたのですが、言葉の壁は思っていた以上に苦労する点でした。なので、事前に翻訳機やアプリをダウンロードしておくことをオススメします!
次に、バンライフなので車に乗って移動して、車の中で寝て…と車を中心とした生活をするわけですが、車も機械なので故障したり、トラブルが起こることがあります。これはヨーロッパに限らず、日本でバンライフする際にも言えることだと思いますが、車に関する知識がないと、多少のことであってもとても不安になったり、それこそ大きな事故につながってしまう可能性もあります。
日本国内であれば、トラブルがあった時でもどのように対応すればいいかある程度の予測ができますが、海外はまるっきり事情が異なります。今回、僕たちはベルギー人の方からバンをお借りしたのですが、不安な点は出発前に細かく確認し、バンライフしている最中もいつでも連絡を取り合えるようにしていました。
また、オイルやブレーキパッドなどこまめに点検すべきポイントを知っておくだけでトラブルを未然に回避できることもあります。保険に関しても、バンライフをするのであれば、普段以上に車の使用頻度が高まるため、最低限のものではなく、ロードサービスなどにも加入することで安心感が増すと思います。
これはヨーロッパでバンライフをしていて、実際にやってしまったミスなのですが、日曜日に食料がない問題です。実は、ヨーロッパでは日曜日にお店をお休みすることが多く、個人商店だけでなく大きなスーパーマーケットなども開いていないことが多いです。
そのため、土曜日までに日曜日分の食料を計算して買っておかないといけないのですが、うっかりしていると食べるものがないという状況に陥ってしまいます。僕たち日本人の感覚からすると、多くの人が休みの日曜日はたくさんのお客さんが来てくれるのでスーパーマーケットなどは稼ぎ時じゃないかと思ってしまうのですが、やはり日曜日はゆっくり家で家族と過ごすという考え方が強いみたいです。
逆に出発前に心配していた、日本とヨーロッパの交通ルールの違いに関しては、最初はもちろん抵抗があったものの、数日運転していると慣れてきて右側通行の左ハンドルも違和感なくなりました。
僕たちはヨーロッパで約3ヶ月間のバンライフを行っていたのですが、正直に言えば、日本よりもバンライフは圧倒的にしやすい環境でした。
その大きな理由はバンライフ、キャンピングカー旅という文化がすでに根付いているためです。日本であればまだまだ珍しいバンライフやキャンピングカーで、旅するように暮らすライフスタイルもヨーロッパではさほど珍しいものではありません。
そのため、バンライフする人の数も多ければ、バンライフする人を受け入れる施設、サービスなども充実しています。具体的には車中泊できるスポットが多かったり、シャワーがサービスエリアなどでも利用できたり、ゴミの処理にも苦労することはありませんでした。
ただ一点あげるとすればトイレです。日本であれば至るところに24時間営業しているコンビニがあるため、何か買う際などに利用できますが、ヨーロッパではコンビニのような気軽に立ち寄れるお店は少なく、ましてや24時間営業しているようなお店はほとんどないんじゃないかなと思います。そのため、いつでも気軽にトイレに行ける環境が無いということは、海外でバンライフする方は念頭に置いておいた方が良いと思います。
しかも、国によってはトイレが一回の利用50セントや1ユーロと有料なことが当たり前なところもあり、日本のキレイでいつでも利用できるトイレはやはりありがたいなと感じました。
最後は、嬉しい悩みなのですが、ヨーロッパでの3ヶ月間のバンライフを通して始まる前に思っていたほどの難しさはなく、「海外でも普通にバンライフはできる」と感じていきました。しかも、ヨーロッパはほとんどの国が陸続きなため、どこへでもバンで行くことができます。バンライフをしていると出会うヨーロッパのバンライファーからおすすめを教えてもらったり、居心地のよいキャンプサイトがあったりと、バンライフをすればするほど行きたいところリストが溜まっていく一方でした。
中には、イタリアで出会ったオランダ人のバンライフするご夫婦が「オランダに来たときにはうちの庭に車を停めに来なさい」と言ってもらえたりと、ヨーロッパのキレイな街並み、雄大な自然、そして魅力的な人が多く、3ヶ月間では全く時間が足りませんでした。
もし、ヨーロッパや海外でバンライフをしてみたいと思う方は予算はもちろんビザの関係などもあるため、自分たちがどんなことを大切にバンライフをしたいのか?ということを考えておく方が、より充実した時間を過ごせるのではないかなとも思います。
今回はヨーロッパで3ヶ月間のバンライフした僕たちが感じた困ったことを大きく5つにまとめて書かせてもらいました。
でもこの困ったこと以上に、ヨーロッパでのバンライフは最高なものなので、ぜひ人生でやってみたいことリストに書き加えてほしいなと思います。ただ、いきなり海外でバンライフというのはちょっとハードルが高いと思いますので、まずは国内で次の週末にでもCarstayを使って、いつもとは違う時間を過ごしてみるのはどうでしょうか?
死ぬまで新婚旅行をする夫婦。一度きりの人生、好きな人と一緒に生きていくための旅の途中。九州・ヨーロッパ・四国でのバンライフを終えて、今後の展開を計画中。 ・Twitter & Instagram: @tabiwalife