半年かけて厳選した"本当にいい素材"を使用し、丁寧に仕上げたSAny.VANの新しい内装プラン
キャンピングカーの購入を検討するにあたり、価格や実用性はもちろんですが、どんな素材を使用していて、"長く愛せるかどうか"は非常に重要になってきますよね。
280万円から手に入り、レトロな見た目の魅力と実用性を兼ね備えた「SAny.VAN（サニーバン）」から、さらにこだわり抜いた材料を使用し、快適性と高級感をアップグレードする新オプション「SKY Bridgeインテリアプラン」が誕生。
この記事では、本プランの詳しい情報と、SKY Bridgeインテリアプランを製造するSKY Bridge合同会社の樋口翔一さんのこだわりをご紹介します。
短納期・低価格を実現したハイエースカスタム「SAny.VAN」
「SAny.VAN」とは
「Stay Anywhere, Anytime. 〜誰もが好きなときに、好きな場所で、好きな人と過ごせる世界をつくる〜」の頭文字である「S」「Any」から生まれたキャンピングカーブランド「SAny.」のハイエースカスタム車両です。
車両と内装込みで280万円〜、車両持ち込みで195万円〜購入することができるので比較的手に入りやすいことが特徴。また、シンプルな内装のためご自身でさらにオリジナリティを加えて理想を目指すことができ、初めての1台におすすめ。
木材にこだわった家具や、アースカラーが基本となったナチュラルな雰囲気の内装は、汚れても傷ついても味になり、使えば使うほど長く愛せるキャンピングカーです。
SAny.VAN 1号車をどんな方が購入されたのか
2024年2月に販売が開始された「SAny.VAN」の記念すべき1台目は、産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営し、自治体連携を通じて自然災害支援を行う、株式会社雨風太陽さまが購入されました。令和6年能登半島地震の復旧・復興活動にも活用されているSAny.VANを「能登で見かけたよ」というお声もいただいています。
新車のキャンピングカーは納車に1〜2年以上かかりますが、SAny.VANは新車で最短3か月、中古車で2か月という設定になっており、短納期を実現できたこともご購入いただいた理由の1つだそうです。
SAny.VANに快適性と高級感をアップグレードする内装オプションが誕生
2024年5月、SAny.VANのオプションとして、さらに快適性も高級感もアップグレードする「SKY Bridgeインテリアプラン」が発表されました。
神奈川県茅ヶ崎市にキャンピングカー工場を構えるSKY Bridge合同会社とのコラボレーションが実現したことを受け、今回はSKY Bridge合同会社の代表の樋口さんに「SKY Bridgeインテリアプラン」の特徴やこだわり、また今後の展望などを伺いました。
SAny.VANのSKY Bridgeインテリアプランの特徴を教えてください！
（樋口さん）全体での一番の特徴は、キャンピングカーの家具と内装を分離していて、家具はMobi lab.で制作し、内装はSKY Bridgeで行うというところです。内装は快適性や高級感をアップグレードする３つのプランがあります。
1つ目は天井のアップグレードです。3種類から選べる銘木を薄くスライスした突板を使用し、あえて着色はせずクリア塗装をしているので、素材本来の色味や木目のデザインを楽しんでいただけます。また、全面に制振シートを貼り、その上から断熱材を施工しているので、雨音などノイズの軽減や断熱効果が期待できます。
2つ目は、壁面のアップグレードです。車内のパネル＆フレームはボディにウレタンをつけてウールで覆うフルトリム施工を採用しています。
ウールの肌触りもいいですし、結露防止や遮音効果もあります。パネルのカラーは、チェック柄、チャコール、フラミンゴピンク、スプリンググリーンの4種類です。
3つ目は、フロアのアップグレードです。フロア材には汚れや傷に強く滑りにくい素材のクッションフロアを採用しています。
キャンバス柄と木目調から選ぶことができます。
内装はどんなところにこだわりましたか？
（樋口さん）父が材木屋ということと、家具大工に弟子入りしてた時期もあり、木が好きなんですよね。色んな種類の木を使ってきたこともあり、木材を始めとした素材選びにはこだわりました。また、生地は100種類以上のサンプルをとり、ビス1つもアメリカから輸入しています。材料探しには約半年かかりました。
製作に関しては、寿司屋で例えると、寿司ってシンプルな魚の料理で、それをきちんと処理することですごく美味しくなるじゃないですか。そういった意味で、シンプルだけどいい素材を使って丁寧にやることにこだわっています。変わったことではないけど、素材の良さを生かして手間をかけてしっかり作りたいと思っています。
どんな人におすすめですか？
（樋口さん）標準のSAny.VANと比較すると、制振や断熱といった快適性から銘木やフルトリムが演出する高級感まで室内空間がアップグレードされています。ですが、室内に何を入れたり、飾ったりするかは、お客さまが自由にデザインできるように内装には余白をわざと作るようにしています。なので、SAny.VANのシンプルな家具を好み、内装はこだわりたい人におすすめです。
5年の修行を経て、ついにキャンピングカー製造会社を設立！
キャンピングカー作りを始めたきっかけはなんですか？
（樋口さん）バンライフを始めたきっかけは、オーストラリアに5年くらい住んでいたときにトレーラーを買ったことですね。奥さんとオーストラリアを半年かけて一周したのがとても楽しくて。
ただ、日本に帰ったら浦島太郎状態でした。職歴もないし何をするかとなった時に、まずは日本を探検しよう！ということになりました。まずはYouTubeを見ながらDIYでキャンピングカーを作って、日本一周したんですよね。
途中でキャンピングカーショーにも行ったんですけど、「俺らのが一番いけてるじゃん」って思って(笑)
奥さんに「俺、キャンピングカーのプロになる」と伝えて、まずは家具大工に弟子入りしました。
2020年から約2年間で家具作りを覚えて、その後は電装を覚えるためにキャンピングカービルダーの株式会社ナッツで半年間働きました。
その後、キャンピングカーの製造・販売を行う株式会社Dream Driveからジョブオファーを頂き、2年半ほど働いた末、合計約5年間の修行を経て独立しました。
Mobi Lab.との関わりについて教えてください。
（樋口さん）Sky Bridgeでキャンピングカー製作の1台目を受注した当初は工場を持っていなかったため、Mobi Lab.のシェアガレージを借りたことがきっかけでした。そこからCarstayの方々から、Mobi Lab.でのキャンピングカー製作のオファーをいただき、ジョインすることになりました。
1番最初に製作に携わったのは、日本初のEVキャンピングカー「moonn.」でしたね。
Sky Bridgeとして今後どんなことをやっていきたいですか？
（樋口さん）今後やりたいこととしては2つあります。
現在オーストリアのeasygoinc.という車中泊キットの輸入販売と取り付け施工を行っているのですが、さらにオーストラリアのキットを輸入して、Sky Bridgeとして取り扱う車中泊キットのバリエーションを増やす予定です。これがやりたいことの1つ目です。
2つ目は、自社ブランドのキャンピングカーの海外輸出です。日本のハイエース100系をメインに、25年落ちの古い車でキャンピングカーを製作し、海外に輸出販売したいと思っています。
日本では価値や価格が落ちてしまう25年落ちで10万キロ走ってるハイエースでも、アメリカでは400万円以上で売ってることもあるくらい人気なんですよ。古い車をかっこいいキャンピングカーに生まれ変わらせて、セカンドライフに送り出してあげたいなと思っています。
お話を伺った方: SKY Bridge合同会社代表 樋口翔一さん
"自分らしく楽しむ"をモットーに、シンプルではあるけれど機能的かつ快適に過ごせるこだわり抜いた素材を厳選し、見せかけではなく本物を使用することで時間と共に愛着が湧くようなバン作りをする樋口翔一さん。
オーストラリアでバンライフに出会ったことがきっかけで、帰国後は家具大工に弟子入り、大手キャンピングカーメーカーでの職人修行を経て独立。現在は奥さんと共に神奈川県茅ヶ崎市でキャンピングカー工場を営んでいます。
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