年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
車中泊やバンライフの魅力は、車で好きな場所に泊まれるという自由度の高さ。自由な旅が可能な一方、移動から宿泊まですべて自己責任になるので、何かトラブルが起きないかどうか心配ですよね。特にクルマの故障や走行不能のハプニングなどがあると、せっかくの旅がトラブル対応の時間となることも。
実際に私たち家族も、車中泊の旅で砂浜にスタックして立ち往生になるという事態に見舞われたことがあります。この時はJAFに対応してもらったのですが、JAFに入会していることのありがたさを痛感しました。
みなさんにも起こるかもしれない、突然のクルマのトラブル。その際に慌てなくてすむように、私たちが体験したトラブルと、JAFに入会するメリットをご紹介します。
昨年9月の4連休、観光地はどこも混雑するだろうということで、あえて人のいないシークレットビーチで車中泊を楽しみました。
トイレも洗面設備もなく、駐車スペースのみという環境ですが、目の前には広大な海が広がっています。20年前からサーフィンや車中泊を楽しんでいる、私たちのお気に入りのスポットです。
家族4人で2泊3日の車中泊キャンプを楽しみ、家路に着く前にビーチで写真を撮ろうということになりました。
田舎の方だとビーチまでクルマが入れるところもあって、写真のように砂浜でクルマを走らせることができます。ただし、念の為4駆でないクルマは様子を見てから入った方が良いでしょう。
ビーチをクルマでかっ飛ばすって、男のロマンなのでしょうか。私から見るとハラハラしかしないけど、とうちゃんと子どもたちは大興奮!
特に今回は、砂地や雪道などオフロードに強いタイヤ「MAD STAR」に履き替えた後だったため、砂浜を縦横無尽にクルマを走らせせていました。
今まで三菱デリカや日産エクストレイルなど、4WDで走行性能の高いクルマに乗ってきたので、ハイエースでもずっとこれがやりたかったのです。
思う存分砂浜のビーチをハイエースで駆け抜け、出来るだけ海に近いところに停めて写真撮影!さて帰ろうかと思いクルマをバックさせた際に、目視では見えていなかった段差がそこにあったのです。
運悪く、クルマの左後ろのタイヤがその段差にハマってしまい、砂浜で身動きがとれなくなってしまいました。ただでさえ重量のあるクルマなのに、車中泊用の荷物を多く積んでさらに重くなっているハイエース。左側のタイヤだけが大きく沈み、かなり傾いている状態。
このまま横転してしまったらヤバイ!と思い、まずは家族全員急いでクルマから出ました。
こんな図体のデカいハイエースが砂浜にハマっていたら、周囲の注目を浴びないワケがない。海水浴や釣りで来ていた人たちが、みんな心配そうにこちらを見ていました。でもどうにも車が動かないと側から見てわかったのでしょう。
「クルマ、大丈夫ですか!?」と声をかけてくれる人。近くまで様子を見にきて、「ハイエースは横転すると大変だから、動かさないでJAF呼んだ方が良いよ」とアドバイスをくれる家族連れのお父さん。
そして、「JAFはすぐに来ないと思うけど、待ってる間に掘っておいたらクルマ出やすくなるから!」とスコップを貸してくれた、近くで釣りをしていた地元のおじさん。
このとき私の心臓はとてもバクバクしていたため、いろんな人が声をかけてくれて本当に心強かったです。
早速、JAFに連絡をして救出してもらうことになりましたが、わかりやすい目印も無く、だだっ広いビーチなので、現在地の説明が電話だとなかなか難しい。
私たちも昔から何度も来ている場所だったのと、電話口のJAFの担当者もこの辺りをよく知っていたのが幸いでした。近くのヘッドランド(海に向けて大きくT字型をした人工岬)のナンバーを伝えることで現在地を把握してもらうことができました。
JAFが来てくれるのであれば安心なのですが、もうひとつ気がかりなことが。それは海岸線から5メートルくらいのところでスタックしてしまったということ。
この後は満潮なので、どんどんハイエースの埋まっているところまで波が近づいてきます。それまでに何とかJAFに救出してもらわねばと、まだまだ安心できる状況ではありませんでした。
そして、到着までは1時間はかかるとのことなので、釣りのおじさんのアドバイス通り、黙々とタイヤ周りの砂を掘って待機することにしました。
この地道な砂堀り作業が結構しんどい!私もやりましたがたいして戦力にならずに、ほぼとうちゃん任せ。何かあったときは、とうちゃんが本当に頼りになります。
そして小学4年の娘は、後でYouTubeのネタになるようにiPadでこの様子を撮影しながら実況中継。私と息子はJAFが来るまでとにかくハラハラしていました。
そして待ちに待ったJAFのクルマが到着!砂で埋まっていたところはほぼ掘っていたこともあり、ロープで牽引してもらって一発ですんなり出ることができました。
牽引してもらったJAFのクルマはISUZUのBIGHORN(抜群の走破性を持ち、サーフやパジェロの先駆的SUV)。周囲を見渡すと、砂浜の急な坂道をスイスイと登っていたのは、スズキのジムニーやトヨタのランドクルーザー。どれも走破性に優れたクルマです。
我が家のハイエースはFRの2WDで、しかもローダウン(車高を下げること)していいるため、かなり走破性が低いクルマといえます。今まで散々砂浜を走ってきてもスタックしたことがなかったため、大丈夫だと過信していたと反省しました。
こんな経験をした私からみなさんに伝えたいのは、「車中泊をする人はJAFへ加入しよう!」ということ。これは、今回の私たちの教訓でもあります。
なぜかと言うと、2つ理由があります。
任意保険に入ると、今はほぼ全車で無料の「ロードサービス」が付いてきます。入会金2,000円と年間費用4,000円を払ってまで、JAFに入らなくても良いと考えている方も多いでしょう。
しかし、今回の私たちのように「雪道、ぬかるみ、砂浜などによるタイヤのスタックやスリップなど単に走行が困難な場合の救出作業」となると、ロードサービスの対象外となる任意保険も多いのです。
冬の車中泊や、海での車中泊をする方は、JAFに入っておいた方が安心といえます。
JAFは年間費用を払って会員になっていなくても、呼ぶことはできます。しかし作業は全て有料になります。
例えば、JAFの救援要請で一番多い「タイヤのパンク」の場合。JAF会員であればもちろんタイヤ交換は無料ですが、非会員の場合「13,080円」かかります。
さらに、救援要請をした時間が20時~8時の場合、+2,060円の追加料金がかかります。
また、JAFのWebサイトには、「会員でない方も、ロードサービスをご利用いただけます。ただし、救援混雑時は、会員を優先しお断りすることがございますのでご了承ください」とはっきり記載されています。
会員と非会員ではこれだけ対応が異なるのです。
さらに、JAF会員になると無料で何度でもサービスを受けられると言うこと。任意保険と違って、JAFは「クルマ」ではなく「人」にかかってくるので、自分のクルマでなくレンタカーを運転している時でも利用できると言う点。
もうこれは、入っておくメリットしかないですね。今回の私たちのように、トラブルが起きるとJAFのありがたさを強く感じます。
バンライフは、クルマを移動手段として使う以上ある程度のリスクはつきものです。ぜひ事前に対策をしてから、車中泊旅を楽しみましょう!
▼今回の出来事の動画はこちらのYouTubeでもご紹介しています。
年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。