キャンピングカーの人気が高まる昨今。アウトドアを楽しむ人にとって、車中泊も料理もできるキャンピングカーは魅力的です。
しかし新車のキャンピングカーはかなり高額なので、中古車を購入するか考えているかたも多いのではないでしょうか。
この記事では、新車と中古車それぞれのメリット・デメリットと、購入の際におさえておきたいポイントをご紹介します。
一言でキャンピングカーと言っても多くの種類があります。小型のものから大型のものまで仕様、用途も様々。
自分に合ったキャンピングカーはどんなものなのか、探すところから始めてみましょう。
キャンピングカーはサイズ、形状によって様々な種類があります。
では新車、中古車はそれぞれいくらかかるのでしょうか。
VANLIFE JAPANではこれまでにもキャンピングカーの種類や価格をご紹介していますので、以下の記事もご参考に。
新車の相場価格(目安) 300万円程度
中古車の相場価格(目安)100~200万円
新車の相場価格(目安)400~800万円
中古車の相場価格(目安)200~400万円
新車の相場価格(目安)500~1,000万円
中古車の相場価格(目安)200~500万円
新車の相場価格(目安)200~400万円
中古車の相場価格(目安)100~250万円
ここからは、新車と中古車、それぞれのメリットとデメリットの比較です。
①自分の好みのキャンピングカーを作ることができる
装備を自分の好きなようにカスタマイズでき、こだわりの1台を作ることができます。
キャンピングカーはいわば「動く家」ですから、譲れないポイントがあるのであれば、新車での購入がおすすめです。
②最新の装備がついた車両に乗ることができる
自動車業界の技術発展は目覚ましく、新車には車両の耐久性や走行性能、居住性など最新の装備が標準装備されています。
③故障しにくく、アフターケアが受けられる
中古車は前オーナーによっては状態が良くないこともありますが、新車にはその心配がありません。
また、購入した販売店でしっかりとしたアフターケアを受けることができます。
④長く乗ることができる
中古車を購入するのと比べて経年劣化するまで長く乗ることができます。
①高額
キャンピングカーの新車は普通の車の2台分と高額です。
自分好みにカスタマイズするにもさらに費用がかかります。
維持費も普通の車と比べて高額になるので、購入前に専門のお店で確認しておきましょう。
②納期がかかる
新車を購入する場合、完成した車両でない限りカスタマイズに時間がかかります。
国産車はほぼ受注生産で1台ずつハンドメイドでカスタマイズされます。
だいたい納車まで数か月、車種によっては1年を超えるものもあります。
③仕上がりがイメージと違うことがある
キャンピングカービルダーとのミスコミュニケーションによりイメージと現物が違ってしまうことがあります。
キャンピングカーのカスタマイズは穴をあけたり切ったりするので一度手をつけてしまうと元に戻すことができません。
発注前に細かい部分までしっかりと打ち合わせをしましょう。
①納車までの期間が短い
新車であれば納車までに数か月かかるのに比べ、中古車の場合、気に入った車両があれば所定の手続きをすればすぐに乗ることができます。
(すぐ、といっても点検項目が多いので1か月程度はかかります。)
②購入費用をおさえることができる
先ほども価格比較で紹介した通り、新車より安く購入できます。
③オプションの装備が付いている
前述の通り、新車を自分好みにカスタマイズするとかなりの費用がかかりますが、中古車の場合、前オーナーがこだわって装備を充実していることが多いので、金額以上の装備が搭載されていることもあります。
④生産が終了している車や旧型のモデルに乗れる
現在は生産されていない過去の人気モデルなど、新車ではもう手に入らない車が中古車なら手に入ることがあります。
⑤モデルによっては売却の際、高価で買取してもらえる
ベース車両の耐久性が高いキャンピングカーは、中古車になっても価値が安定しているので、将来手放す時にも高価で買取してもらえる可能性が高いです。
⑥あまり気をつかわずに乗れる
新車だと「汚したくない」という気持ちが働いてしまい、悪天候の日に出かけることをためらうこともありますが、中古車だと気楽に出かけられます。
①メンテナンスの費用がかかる
中古車は年式や走行距離により、どうしても車体や内装の経年劣化は避けられません。
故障による修理やメンテナンスにも費用がかかりますので、販売店にあらかじめどのくらいかかるかを確認しておきましょう。
②メーカーでのサポートが受けられない場合がある
購入する中古車によって、使われている部品や装備品のメーカーサポートが終了している場合があります。
事故や故障した時に「対応してもらえない、部品交換ができない」などサポートが受けられないこともあります。
購入時はサポートや保守の期間についてもしっかり確認をしておきましょう。
③希望に合う車両がなかなか見つからない
近年のキャンピングカー人気により、良い状態のキャンピングカーは市場に出てるとすぐに売れてしまいます。
希望どおりの車両に出会うのはなかなか大変で、根気よく探す忍耐力が必要です。
良い車を見つけたらできるだけ早く購入を検討しましょう。
①自分の目的に合ったタイプかどうか
目的により車種が変わります。
たとえば以下が例です。
②走行距離や整備記録を確認する
中古車を購入する際には、年式が新しいというだけでは安心できません。
年式、走行距離、整備記録を見比べて、購入後のメンテナンス費用についてしっかりと把握しておきましょう。
③必要な装備が付いているかどうか、使えるかどうか
旅先では主に外食、キッチンをあまり使わないのであれば、より使用頻度の高い設備を充実させましょう。
最初から必要な設備が付いていることが望ましいですが、市販のものでも代用できるか、その設備が必要なものかを見きわめることが大切です。
★あると便利な設備
・エンジンを止めても暖かい風が出る「FFヒーター」
・冷蔵庫
・サブバッテリー(走行用バッテリーに影響しない)
④キャンピングカーの専門店で購入する
購入後に不具合が出た時のことを考えると専門店で購入することをおすすめします。
メンテナンスや車検、キャンパー架装部の修理などに対応してもらえるかを確認しておきましょう。
⑤メンテナンス費用の概算を出してみる
購入前にメンテナンス費用がいくらかかるかを確認しておくことが大切です。
⑥適正価格かどうか調べてみる
インターネット上で同じ年式、同じくらいの走行距離の中古車価格を調べてみましょう。
ネット上で査定ができるお店で査定を出してみる方法もあります。
⑦雨漏りがないか確認する
中古車を購入する際、必ずチェックしないといけないのが雨漏りと水回りです。
ほとんどの場合、装備品なら不具合があっても部品を交換すれば済みますが、雨漏りや水回りは高額の修理代がかかってしまいます。
事前にしっかりチェックしましょう。
キャンピングカーの新車と中古車がもつそれぞれの魅力。
大切なのはそれらを理解し、納得をして自分の目的に合ったものを選ぶことです。
大きな買い物ですので、購入を考えている場合は気になる車種のキャンピングカーに乗ってみたり、専門のお店で相談して検討しましょう。
サムネイル写真提供:中川生馬さん