包括連携協定の内容
大地震などの災害時に、Carstayは朝日放送テレビから要請を受けて、キャンピングカーを手配し、被災地での取材活動・報道を支援します。また、平時においても、防災訓練時のキャンピングカーの手配・貸出など、キャンピングカーや車中泊関連の技術・実務的なサポートを中心に、報道・防災活動を支援します。Carstayによる被災地へのキャンピングカーの迅速な手配と、朝日放送テレビによる現地からの報道により、被災地の状況を正確・迅速に伝え、復興に貢献することを目指します。
また、朝日放送テレビの記者や取材クルーが災害時にキャンピングカーを適切に運用できるよう、朝日放送テレビの敷地内にCarstay提供のキャンピングカーを設置して、定期的に災害時の利用を想定した訓練も実施します。
今月開催した1回目の運用訓練では、災害担当者をはじめ、記者やディレクター、カメラマンら約50人がキャンピングカーでの編集作業、打ち合わせ、休憩、車中泊などを体験しました。訓練を経て参加者は電源の重要性や車内設備の運用方法などを学びました。
キャンピングカーを活用した2回目の訓練は2025年夏頃を予定しています。
報道関係者は災害発生時、現場へと迅速に駆けつけて、全国各地に情報を発信する重要な役割を担っていることから、現地で取材や宿泊ができ、移動ができる拠点は欠かせません。
包括連携協定の狙い
①人口減少や過疎化などの課題を抱える地方ではもともと宿泊施設が少なく、②災害発生後、現地で利用できる宿泊施設は被災者優先であることや、③確保できた宿泊場所が現場から遠い場合が多いことから、動かせるオフィス・休憩・宿泊拠点となるキャンピングカーは、各地で取材する記者にとって有効的に活用できる基盤となることが期待されます。
Carstayは「令和6年能登半島地震」で、非営利活動法人や復興事業者などに累計30台以上のキャンピングカーを被災地に配車・設置しました。また、業界団体を含めると推定約150台のキャンピングカーが被災地の現場で「動くホテル」や「動くオフィス」など、多目的な用途で利活用されました。また、現場からの要請に応じて、寝袋や発電機など、現地での状況や要望に対応、現場が必要な物資や機材をキャンピングカーに積み込んで配車しました。
業界最大規模となる500台以上のキャンピングカーが、Carstayのカーシェア・レンタルのプラットフォームに登録されていることや、能登半島地震の災害現場での実績により、今回、包括提携が実現しました。
Carstayでは、30年以内の発生確率が「80%程度」の南海トラフ巨大地震など、起こりうる災害に備え、今後も災害時に貸し出せるキャンピングカーの増加を図ります。
※バンライフ: 車を通じた旅や暮らしにより、“人生を豊かにする”ことを目的として、荷台スペースが広い車“バン”を家やオフィスのように作り変え、車を働く・遊ぶ・暮らしの拠点とする新たな“ライフ”スタイルです。
■ 朝日放送テレビ株式会社について
朝日放送テレビ株式会社⦅本社:大阪市福島区⦆は近畿と徳島の一部を対象にした放送事業者で、ANN(テレビ朝日系列)の一員として、報道番組、バラエティ、スポーツ中継、ドラマなど多彩な番組制作を行っています。代表的な番組は「探偵!ナイトスクープ」「おはよう朝日です」「M-1グランプリ」「芸能人格付けチェック」「朝だ!生です旅サラダ」など。また「newsおかえり」といった報道・情報番組を通じて地域の課題や社会問題を深く掘り下げ、関西発のニュースを発信する役割も担っています。阪神・淡路大震災や近年の台風・豪雨災害などの報道においては迅速かつ的確な情報提供を行ってきており、南海トラフ地震を見据えて報道体制の強化に取り組んでいます。