キャンピングカー ベース車両選びの最適解【カムロード/ハイエース/デュカト】
キャンピングカー ベース車両選びの最適解【カムロード/ハイエース/デュカト】

キャンピングカー ベース車両選びの最適解【カムロード/ハイエース/デュカト】

2025年3月18日
車中泊

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キャンピングカーを選ぶ際に重要なのが「ベース車両」の選定です。ベース車両によって、走行性能や車内の快適性、アフターサポートの充実度が大きく異なります。本記事では、代表的なベース車両である「トヨタ カムロード」「トヨタ ハイエース」「フィアット デュカト」について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説し、最適な選択肢を考えます。



トヨタ カムロード

特徴

トヨタ カムロードは、キャンピングカー専用シャシーとして設計されており、多くの国内キャンピングカービルダーが採用しているベース車両です。トラックやバンなどの荷台に居住スペースを架装したキャブコン(キャブオーバーコンバージョン)のベースとして使用されます。

メリット

  • 信頼性と安心感:トヨタ車両のため、国内のディーラーや修理工場での対応がスムーズ。
  • キャンピングカー専用設計:架装がしやすく、住居スペースの安定感が高い。
  • 比較的コンパクトなサイズ:全長5m以内の車両が多く日本の道路事情に適したサイズ感。

デメリット

  • サスペンションが固め:乗り心地がトラック寄りで、長距離走行では疲れやすい。
  • 風の影響を受けやすい:重心の高さ、ボディ形状、ホイールベースの短さなどから走行時に風の影響を受ける場合があります。
  • 運転支援システムがない:クルーズコントロールなどの運転支援システムがなく、長距離運転の際にストレスに感じる場合があります。



トヨタ ハイエース

特徴

商用車としての実績が豊富なハイエースは、バンコン(バンをベースにしたキャンピングカー)やキャブコンのベースとして人気の高い車両です。

メリット

  • 高い耐久性:日本全国で使われている実績があり、メンテナンスしやすい。
  • 走行性能のバランスが良い:ホイールベースの長さ、重心の低さ、サスペンションのしなやかさなどのおかげで高速走行も安定。
  • カスタマイズの自由度が高い:バンコンやキャブコンとしてさまざまな架装が可能。

デメリット

  • 室内空間が限られる:バンコンの場合ボディサイズの制約があり、大型の設備を搭載しにくい。
  • 価格がやや高騰傾向:人気が高いため、中古市場でも価格が高め。
  • 運転支援システムがない:クルーズコントロールなどの運転支援システムがなく、長距離運転の際にストレスに感じる場合があります。

フィアット デュカト

特徴

欧州で圧倒的なシェアを誇るフィアット デュカトは、バンコンやキャブコンのベース車両として優れた性能を持っています。車幅が2,050mmと広いため、バンコンでも横向きに寝ることができるのが特徴です。

メリット

  • 広々とした車内空間:運転席・助手席が回転できるためスペースを無駄なく活用できます。室内高は約1.9mありほとんどの人が立つことができます。
  • 高い走行性能と安全性能:長距離移動も快適で、高速走行時の安定感があります。最新モデルにはクルーズコントロールやレーンキープなど最新の運転支援システムが搭載されています。
  • デザイン性の高さ:ヨーロッパらしい洗練されたデザインで、スタイリッシュなキャンピングカーを作りやすい。

デメリット

  • 故障のリスク:国産車に比べると故障率がやや高く、維持管理に気を遣う必要がある。
  • アフターサポートに不安が残る:信頼できる販売店で購入しないと、修理やパーツ供給がスムーズでない可能性がある。
  • 購入価格・維持費が高額:国産に比べると購入価格が高く、故障があった際も国産車よりもパーツの価格が高い可能性がある。

どのベース車両を選ぶべきか?

ベース車両の選択は、使用用途や優先したいポイントによって変わります。

  • 信頼性とメンテナンス性を重視するなら「トヨタ カムロード」「トヨタ ハイエース」国内でのサポートが手厚く、トラブル時も安心。
  • ハイエースは走行性能のバランスが良く、日常使いもしやすい。
  • 広い室内空間と高性能な走行性を求めるなら「フィアット デュカト」回転シートによる車内空間の有効活用が魅力。
  • 走行性能が高く、長距離の旅にも最適。
  • ただし、購入時はアフターサポートが充実した販売店を選ぶのが必須。


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まとめ

カムロードやハイエースベースのキャンピングカーは日本国内で長くキャンピングカーのベース車両として愛されて来た実績があり、ラインナップが豊富です。また、国産車の為故障のリスクが低く、メンテナンスをしてくれるショップも多くあります。一方でフィアットデュカトは国産車には無いデザイン性や車体サイズを活かしバンコンでも開放的な空間が魅力です。故障リスクや面倒を見てくれるショップの少なさから国産車に比べるとハードルが高く感じられますが、2022年に国内のキャンピングカービルダー5社と正規ディーラー契約を締結しこの不安は解消されつつあります。

いずれの車両を選ぶにしても、キャンピングカーは購入後何らかのトラブルが起こる可能性が高いので、その際に誠実に対応してくれる販売店を見極めて購入しましょう。

用途や予算、ライフスタイルに合った一台を選び、快適なキャンピングカーライフを楽しんでください!


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