ヨーロッパでバンライフ!やってみたいを形にするタビワライフの実験記録vol.5(食事編)

死ぬまで新婚旅行をする夫婦。一度きりの人生、好きな人と一緒に生きていくための旅の途中。九州・ヨーロッパ・四国でのバンライフを終えて、今後の展開を計画中。 ・Twitter & Instagram: @tabiwalife

こんにちは。タビワライフの大地です。現在、僕たち夫婦はヨーロッパを約3ヶ月かけてバンライフで旅をしています。この「VANLIFE JAPAN」さんではヨーロッパでのバンライフの様子を連載させていただいておりまして今回がVol.5となります。前回までの記事はこちら(出発編レンタル編ドライブ編バン紹介編)!


今回は、ヨーロッパでのバンライフ中のご飯について紹介していきたいと思います。正直、バンの中は料理をする環境としては適していません。家のようになんでも揃っているわけでもありませんし、料理をするスペースも広くはありません。作れるものには制限があります。それでも、バンライフで料理をすることの楽しさを実感する場面がたくさんあったのでそのあたりを共有させてもらえればと思います。


この連載を通して、ヨーロッパでのバンライフ旅を一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。

バンの中で料理するのは大変?


僕たちは訪れた場所ごとのおいしいものを食べるために外食することもありますが、基本的にはバンの中で自炊をしています。バンには2口コンロを積んでいて、火を使うことはできます。そのため、バンの中であってもある程度の料理は作ることができます。しかし、問題なのは料理をした後です。家であれば、片付けのことを先に考えながら、料理をするということはあまりないと思いますが、バンの中で料理をする場合は自然と片付けることを意識しながら料理をしています。


というもの、僕たちのバンには洗面台がありません。そのため、いかに片付けを楽にするかということを考えています。具体的にやっていることとしては、料理を盛り付けるお皿にはラップを敷いて、お皿自体が汚れないようにしています。またフライパンで炒めものなどするときはアルミホイルを敷いて、フライパンが汚れないようにしています。それでも、食器を洗わなければいけない時には、ウエットティッシュなどでまず拭き取っています。


バンライフをしていると、いかに自分が1日の中で水を使っていたかということに気づかされます。料理に限らず、朝起きて顔を洗う、歯を磨くなどちょっとしたことでも人はたくさんの水を使っているんです。

ヨーロッパの食費について


次にヨーロッパの物価事情についてお話します。これはもちろん国ごとに違いがあります。僕たちがこれまで行ったフランス、イタリア、オーストリアは自分たちが思っていたほど高くはなく、スーパーで売られている野菜やお肉などの値段は日本と同じくらいという印象です。(ただ、スイスは高いです!(笑))


ヨーロッパというと物価が少し高い印象があったのですが、日本と同じくらい、ものによっては日本よりも安いものもあります。僕たちはあまり飲めないのですが、お酒が好きな方はワインがとても安かったりするのでさらに楽しいと思います。もちろん外食ばかりをしていると出費は多くなってしまいますが、自炊をすることで食費はかなり抑えることができます。この前、フランスを旅した25日間の食費を出してみたのですが、食費は1日平均2人で1,000円以下でした。


このあたりにも一般的な旅行とバンライフの違いがあると思います。旅行であれば観光をして、その地域の有名なものを食べて、ちょっと贅沢にホテルに泊まってなど普段とは違う特別な時間を過ごすというのが大きな楽しみだと思います。もちろん、バンライフでもそういったことはできるのですが、どちらかといえば生活色が濃くなります。そのため、同じ旅費でも、車中泊して宿代を、自炊して食費をと、出費を抑えることで長く旅行を楽しむことも可能です。


そのため、僕たちにとって、いろんな国を訪れながら、各国のスーパーマーケットで売られているものをチェックしたり、お買い得な商品を見つけることも楽しみの1つになっています。

日本から持って行ったものは?


バンの中には、ベルギー人のオーナーが使っていた料理セットが一式あり、それを使わせてもらっています。そのため、僕たちが日本から持って行ったものは、食器で言えばお箸とおわん、あとはすりおろし器だけです。ただ、食材や調味料はたくさん持って行きました。ヨーロッパでも日本の食材や調味料を買えるお店は多少ありますが、値段は高いです。

 

具体的に持って行ったものは、

 

・そば

・うどん

・カレー粉

・お茶

・鶏ガラスープの素

・かつおダシ

・だしの素

・即席のみそ汁

・塩胡椒

・しょうゆ

・すりごま

・マヨネーズ

 

といった感じです。旅の期間が長くなると、日本食が恋しくなります。この前、日本から持ってきたものを食べ尽くしてしまったので、フランスにある日本食を取り扱うアジアンマーケットに買い出しに行きました(笑)

バンライフを通して感じた「おいしい」の秘密

 

最初にも書いたように、バンは料理をする環境として決して適してはないと思います。しかし、実際にバンライフをする中で「おいしい!」という言葉を口に出す回数は日本にいた時よりも増えました。これは、自分たちでもはじめ不思議だったのですが、ようやくその答えが見えてきた気がしています。それは、ごはんを食べるときにおいしいと感じるのは、料理そのもののおいしさが最も重要だと思っていたのですが、それ以上に、どこで、誰とその料理を食べるかという「環境」こそがもっと大事なのではないかと感じ始めています。


極端な例を挙げるとすると、有名なシェフが高級な食材で作った料理でも暗い部屋の中、1人でポツンと食べていたらあなたは「おいしい!」と口にするでしょうか?


思わず「おいしい!」と心から漏れ出てしまう状況。これがバンライフ中には度々ありました。そこには、バンの中という限られた空間、そこにある食材、できる料理のレパートリー…でも試行錯誤しながら一生懸命作ってくれる妻がいて、外はその時々の素晴らしい景色が広がっている。バンライフにはごはんの時間を特別にしてくれる魔法のようなものがあるみたいです。キャンプで食べるカレーがとてもおいしく感じる秘密もそこにあるのかもしれませんね。

自分たちの幸せを追い求める


バンライフは決して、便利な生活ではありません。じゃあ何でわざわざそんな生活をするのか?と言えば、そこに面白さが隠れているからだと思います。現代はとても便利で効率的な生活を過ごすことが出来る時代です。じゃあ、そういう生活が嫌いなのかといえば決してそうでもありません。僕たちはバンライフ中ではありますが、どんなところでもネット環境が必要なので、モバイルwi-fiは必須アイテムですし、パソコンも1人一台ずつ持って旅をしています


この満たされた時代に、僕たちは自分のいる環境を自分で選択すること、さらに言えば自分で作り出すことに面白さを感じているのだと思います。ヨーロッパでのバンライフを通して、自分たちが料理のクオリティ以上に、料理を食べる環境に幸せを感じる要素が多いことを発見することができました。


僕たちにとってバンライフは人生の面白さ、自分たちの幸せを追い求める手段の1つだと思います。


あなたは何に幸せを感じ、そのために何にこだわりたいですか?


もし、この記事を読んで少しでも自分の幸せについて考えてみたいと思ったら、ぜひ今度のお休みにCarstayを使っていつもとは違う環境でご飯を食べてみるのはいかがでしょうか?



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