VANLIFERS特集では、車で生活する次世代のライフスタイル「VANLIFE(バンライフ)」を送る、素敵な方々をご紹介します。今回は、「VANガール」として幅広く活動し、VANLIFE JAPANでもライターとして執筆頂いている、酒井佳織(さかい・かおり)さんに、その魅力に迫りました!
OLから一転、サーフィンと出会って始まったバンライフ
カオリさんのバンライフ歴と、そのキッカケを教えて下さい
2019年3月に始めたので、もう半年になりますね。初めての車中泊はこの記事でご紹介させて頂いたのですが、バンライフを始めるキッカケは2018年冬の出来事です。2014年に大手金融機関に新卒で入社して、平日は丸の内OLをやっていたのですが、社会のルールに縛られて働く中で、閉塞感を感じる日々を何か変えたくて、自由な生き方やリフレッシュできる方法を探していました。そんな時に、たまたま2018年夏に出会ったのがサーフィンだったんです。
学生時代に観た「Beyond the Break」という海外ドラマの影響で、かねてから無意識的に、アメリカ西海岸のサーフライフ・バンライフには元々憧れがあって。そこで、旦那の誘いで、湘南・鵠沼海岸のサーフクラブ「
FREE RIDE CUSTOM」にて人生初めてのサーフィン体験をしました(
こちらから予約できます)。自然との一体感と海の気持ち良さで一瞬でハマってしまい、
元々ペーパードライバーだったのですが、"どうせ良い波を探しに行くのなら、車も運転出来るようになりたい"と思って。さらに、朝早く出かけるよりも、前日に車中泊した方が楽だ!ということに気付いたんです。
なるほど!それでは、キッカケはサーフィンだったんですね!
そうなんです。そこで、”じゃあ、どうしたら車で過ごせるようになるかな?”と考えてInsagramで見つけたのが「#vanlife」というハッシュタグ。バンライフの世界で驚いたのは、海外では多くの女性が車中泊をしているという事実。そして、その車がとてもお洒落で可愛いことでした。そこはまるで自分だけの秘密基地。直感的にいいな!と思いました。
そこで、私も自分のイメージするアメリカ西海岸らしいテイストのグッズを揃えて、愛車をコーデしてみました。今では「自分の大好きな空間ごと移動して、そして好きな場所で滞在できる」その自由さにやみつきになっています。
初心者でも大丈夫!女性でも安心なCarstay の車中泊スポット
カオリさんの車オシャレですね...!ちなみに、これはなんの車種ですか?
これはトヨタ・シエンタです。車内でフラットに寝ることが出来るように、ホームセンターでマットレス等のグッズを購入して車中泊仕様にしました(詳細はこちら)。西海岸風のお洒落アイテムは、「AWESOME STORE」などの雑貨店で取り揃えました。
シエンタは、車のサイズがそんなに大きくないので女性でも運転しやすいのが良いですね。しかも、シエンタはロングボードも載せられて、ボードと一緒に寝ることが出来るので、サーファーの方にも嬉しいサイズ感。最近では、朝早く出掛けるよりも、前日に出発して車中泊してから、朝にサーフィンすることの方が多くなってきました。
なるほど!でも、女性が車中泊するのって怖かったり、抵抗があったりしませんか?
正直、最初はありましたね。ただ、
こちらの記事にも書かせて頂いたのですが、ポイントさえ抑えてしまえば、女性1人でも安心・安全に車中泊できると思います。私は、なるべく法律上も問題なく、安心した気持ちで車中泊をしたい、朝起きるまでドキドキしたくない!タイプなので、法律上グレーな道の駅やサービスエリアは避けて、
Carstayの車中泊スポットで滞在することが多いですね。万が一何かあったときに、
車中泊する場所のオーナーさんと連絡が出来ることや、水回りが完備されていることが女性でも嬉しい点です。Carstayは、車中泊初心者にオススメのサービスだと思います。
都会の喧騒から離れて自分の好きな時に好きな場所で今後の自分について自問自答する日々
Carstayご愛用頂きありがとうございます!(笑) ちなみに、普段はどのあたりに週末バンライフすることが多いですか?
私は横浜に住んでいるので、関東近郊が多いですね。サーフィンは基本的に湘南・千葉北のポイントでするので、金曜日に会社から帰ってきたらそのまま出発して、土曜日の朝からサーフィンをしたりしますね。湘南だと、
こちらの茅ヶ崎にあるCarstayスポットはリピートしています。また、最近はキャンプにもハマりはじめたので、車にキャンプグッズを積んで、ふらっと軽井沢や伊豆のキャンプ場に行ったりすることもあります。
最近ですと、
こちらの軽井沢のCarstayスポットにて、30人で貸切キャンプをやりました。
都会の喧騒から逃れて、自分の好きなときに、好きな場所で、自然を感じながらゆっくり時の流れを楽しめる。平日は会社で働いていても、気軽に週末そんな体験を楽しめるのがバンライフの魅力だとつくづく思いますね。
ちなみに、実際にバンライフを始める前と後で、何か変わったとを実感することはありますか?
自分との対話の時間が増えましたね。というのも、バンライフって結構、孤独な側面があると思うんです。都会にいれば、24時間インターネットと電気が繋がっていて、SNSで瞬間的に誰とでも繋がりを感じられると思うのですが、バンライフでは、自然に囲まれているときはスマホを開かなかったり、夜は暗くなったら寝るしかなかったり、車を運転しているときも何かしら思考している。そんな、「余白」の時間を手に入れたことで、本当に自分は何がやりたいのか?と自問自答する回数は格段に増えるようになりました。
物質的に満たされた都会の日々ではあんまり意識していなかったのですが、精神的に満たされたバンライフの時間の中では、ある意味自分にワガママになることは多いですね。「で、かおりは何がしたいの?」「あなたにとって何が幸せなの?」って。
幸せについて考える時間が増えたんですね。ちなみに、その結果、見えてきたカオリさんの今後について伺っても良いですか?
実は、まだその明確な答えは見つかっていないのですが、漠然と「好きなときに、好きな場所で、旅するように暮らしたい」という気持ちは強いですね。バンライフを初めて、出会う景色や人の数が格段に増えた結果、まだまだ自分が知らない世界ってこんなにあるんだ!と痛感したんです。会社と家を往復する日々では出会えないような刺激的な何かを見つけてしまいました。
なので、引き続き私が幸せを探す旅はバンライフで続けていきたいなと思っています。将来的には、平日もバンライフしながら働けたらいいなと直感的に感じているので、将来的にどこでも働くことが出来るように、現在本業ではWebマーケッター、パラレルキャリアでWebライターとして修行を積んでいます。
VANガール仲間を増やしたい!旅するように暮らすことが当たり前の世の中を目指して
"好きなときに、好きな場所で、旅するように暮らしたい"って本当に素敵ですね!応援します!最後に、カオリさんが実践されている、新しい旅・暮らし“VANLIFE” に興味を持つ読者のみなさまにメッセージをお願いします!
ぜひ、インスタグラムで「#vanlife」って調べてみて下さい。今後、このバンライフの流れは加速していくと思います。5G普及によりどこでも高速インターネットが入るように、EV普及でどこでも電気が車内で使えるようになり、そして自動運転の技術革新により運転できなくても移動空間を活用できるようになる。そうなると、"旅するように暮らす"文化が当たり前になるような時代が来ると私は思っています。
私は運転が好きなので、それを今から先取りしてやっちゃおう!と思って、VANガールになってみました。もしあなたがこの記事を読んで、直感にバンライフいいな!と思ったら、ぜひ一緒に始めてみませんか?特に、VANガール仲間を増やしたいですね(笑)。ぜひ女性の方もこのムーブメントの波に一緒に乗れたら嬉しく思います!
お話を伺った方:酒井佳織(さかい・かおり)さんプロフィール
Webマーケッター・ライターとして活躍し、"好きなときに、好きな場所で、旅するように暮らす"を目標に「VANガール」としてVANLIFEの魅力を発信中!