中古キャンピングカーでバンライフしながら日本一周中、やまがた夫婦のむっちゃんです。
車旅をしているなかで「車中泊していて、怖い思いしたことない?」と聞かれることがあります。
思い返してみれば、特に大事に至ることはありませんでしたが、怖いなと感じた経験は何度かありました。
本日は日本一周中に実際に体験したことをご紹介します。恐怖体験か否か、信じるかどうかはあなた次第です…。
それはバンライフを始めて間もないころのこと。
ロングドライブで関東方面から北上し、日付が変わる頃に東北地方の海岸沿いの道の駅に到着しました。
周辺に車はなく、まわりの環境を確認してから運転席から荷室へと移り、仮眠をとることにしました。
とても静かで快適に寝ていたのですが、就寝中、バンクベッド下の運転席部分でハッキリと迷いなく窓ガラスを「コンコン」とノックする音が聞こえて目が覚めました。到着時には施設駐車場に車は停まっていなかったため、職務質問か何か!?と思い驚いて起きました。
時計を見ると午前3時。
バンクベッドから荷室へおりて外を見るも、人影はありません。
あたりをうろうろ見まわしましたが、窓ガラスを「コンコン」とノックされた音の正体は特定できずじまいでした。
その後、旅中の出会いで同じような経験をした人に出会いました。2011年の東日本大震災以降、今も津波被害で見つかっていない方々が2,000名以上いると聞きます。スピチュアルな話かもしれませんが、もしかするとそんな津波から逃げ遅れてしまったかたなのかもしれないなあと…。
忘れられない夜の話がもう一つあります。
それが、関東滞在中に経験した台風15号の強風です。
我が家はキャンピングカーの中でもキャブコンと呼ばれるタイプの車両ですが、キャンピングカーの性能について詳しくない私でも知っている「キャンピングカーは車高が高いから風の影響を受けやすい」つまり「風が横転の原因になり得る」という特性。
いつも通り就寝し、運転席上部分のバンクベッドに身を滑り込ませましたが、車外では今まで聞いたことのない風切り音。そして風がどんどん近づいてくる音が分かるのです。
また、近くでは倉庫が倒れた音(翌朝陽が出てから周辺の様子を確認して判明)は異常でした。
最悪近所の避難場所に移動しなければならないかと気を揉ませながら、近くを流れる河川情報、時間問わず流れる町内の放送(風音で全然聞き取れなかったけれど)…どれもこれも初めて感じる恐怖心でした。
おちおち寝ていられず、すぐにダイネット(テーブルとイスのあるリビングスペース)へ移動。車体の重心を少しでも低くすることにしました。
結局、強風が過ぎ去る朝方まで一睡もできずに朝を迎えました。車も自分たちも大事にならずに済んだことには、ホッと胸をなで下ろしました。
いつも台風予報が出た際には場所を離れたり雨風をしのげる場所で停泊するのですが、あの時は外せない予定がありハラハラする思いをしました。
まさか駐車場であんな思いをするとはつゆにも思いませんでした…。
日本一周中、人手が少ない農家さんで収穫のお手伝いをするために、畑近くの駐車場にしばらく滞在することになったときのこと。
その駐車場が粘土質ということに、スタックした時に初めて気付きました。
そうです、サラッと答えを出しましたが、駐車場でスタックしてしまったのです。しかも脱出用ラダーも用をなさないほどで、タイヤの半分までが土に埋まってしましました。
結局たまたま近くで作業をされていたトラックが引きずり出してくれ、なんとか助かりました。
まさか駐車場でスタックするとは。嫌な汗をかきました。そしてたまたま作業されていたトラックには感謝しかありません。
そしてこれもまた陽が暮れて周りが暗くなってからの話です。夜のトラブルはもうこりごりです…。
さて、日本一周中に体験した恐怖話を3つご紹介しましたが、普段の私達は防災意識は高くもっているつもりです。
対策や意識していることを以下に記載します。
①夜間停泊するときは、周辺で設定されている災害時の避難指定場所を確認する
②前後の日程で雨の場合、近くに河川がある場合はなるべく夜間の停泊はしない
③ダムを管理している川近く(河川)では停泊しない
④駐車場はリアから停める(フロントに牽引フックがあるため、万が一スタックした際に救助してもらいやすいように)
⑤台風予報が出た際には、情報を入手しながら移動先を決める
①夜間車外に出るときは、カーテンを開けて周りの様子を確認してから
②車外の様子が気になって外を確認するときは、室内の明かりを消してからカーテンを開ける
いかがだったでしょうか。
1000日以上無事故無違反で安全にバンライフを送っている私達ですが、それでもふとした瞬間に恐い思いをした経験があるので、ご紹介しました。
みなさまも、素敵なバンライフをお過ごしください。