季節や気分によって生活基点を変えることができることは、バンライフの魅力のひとつ。その一方で、収入に関して心配する声もよく聞きます。
家に住むのと違って、仕事を続けることや新たに見つけるのことが難しいように感じますよね。
私もバンライフを始めた時はワクワクしたと同時に「経済的には大丈夫かな」と、生計を立てていけるか不安でした。
しかし現在、私のオーストラリアでのバンライフは3年目ですが、仕事ができていますし、生計を立てられています。
この記事では私とパートナーが実際にどうやって収入を得ているか、また海外バンライファーのかたがしている仕事についてお話させて頂きます。
移動が伴うバンライフでは、場所にとらわれることがなく働けるリモートワークをする人が多いと思います。たとえばデザイナーやウェブライター、動画編集など。また、自分の旅や日々の生活の記録としてYouTubeやブログを始める人も多いのではないでしょうか。それらが趣味の範囲ではなく、努力を重ねて収入源のひとつになっている人もいます。
私もオーストラリア在住ですが、こうしてウェブライターとして記事を書かせて頂いています。やはり場所に関係なくできる仕事はバンライフに向いてると、日々実感します。
実は、私もパートナーもリモートワークを本業としていません。ウェブライターの仕事はあくまで副業であり、メインではないのです。
では、どうやって私たちは収入を得ていると思いますか?
私のパートナー、アレックスの仕事はトラックの運転手です。彼がトラックで運ぶものは穀物やワイン用のぶどうなどの農作物。農作物は収穫の時期があるので、その時期に合わせて移動し、移動した場所でまた仕事をします。トラック運転の仕事は様々で、建設の現場や鉱山などで働く人も多いんですよ。
お給料は比較的良く、半年集中して働いて残りの半年はのんびりするというかたもたくさんいます。私たちが現在滞在中のキャラバンパーク(オーストラリア版のRVパーク)の利用者の半数は、実はトラックの運転手さんたち。数か月から半年の間、ここで生活し仕事に専念しますが、時期が来たらトレーラーとともにそれぞれの目的地にまた出発です。雇用主は輸送会社や建設会社のような企業のこともありますが、個人の農家と直接契約を結んで仕事をすることもあります。
一方、私の仕事は看護と介護です。オーストラリアの介護現場は人手不足なので、多くの施設が求人を出しています。そのため移動先で仕事を見つけることも可能なんです。また大半の施設では移動する時も在籍させてもらえるので、一度その場所を離れてもまた帰ってきた時期に復職できます。私も以前いた州の施設に在籍中で、またそこでの仕事に戻る予定になっています。
さらに介護士・看護師ともに派遣会社に登録して仕事をすることもできます。会社によっては一部地域だけではなく全国に支店があるので、移動した先で派遣先を見つけてもらうこともできます。
トラック運転も介護施設の仕事も資格が必要でしょ?資格がない人はやっぱりリモートワークしかないのでは?と思うかた、ご安心ください!
資格も経験も不要で、バンライフに向いてる仕事があります。それが農業です。
オーストラリアはワーキングホリデーの場所として人気があり、農業に従事することで、本来1年しか滞在できないビザを最長3年まで延長することができます。多くの農家は人手不足の問題を抱えているので、経験や語学力を問わず働き手を受け入れています。私自身も移動先での就職がうまくいかず、現地のバナナファームで働いた経験があります。
求人に応募してからすぐ働き始めることができ、自分の希望のタイミングで退職することも可能です。そのため各地を旅したいかたには、好条件な仕事だと思います。またトラック運転の仕事と同じように、収穫時期に合わせて様々な場所に移動できるので、バンライフ生活の仕事に最適です。
その他にも、バンライフに最適な仕事がいくつかあります。
田舎町のお土産屋さんで働くバンライファーさんに会ったことがあります。たまたま来た町の偶然入ったお店で求人案内を見つけたのがきっかけだとか。
旅好きな人たちと触れ合う機会が多いお土産屋さんの仕事は、バンライファーにはとっても魅力的ではないでしょうか?
バンライフの拠点となるキャンプ場やキャラバンパーク。オーストラリアには、そこに滞在しながら、働くかたがたくさんいます。私たちが現在滞在しているキャラバンパークにも、そこで生活しながら働くかたが何人かいます。この方法で働きながら13年バンライフをしているご夫婦にも出会ったことがあります。とても生き生きと、いろんな場所での仕事の話をしていたのが印象的でした。
滞在しているキャラバンパークで、清掃やメンテナンスの仕事をして収入を得られるし、滞在費も無料や格安になるのでかなりお得な仕事です。特に繁忙期である夏に、このシステムを利用するかたがたくさんいます。
バンライフは、日々移動しなければならないからどこかに働きに行くことはできない、と思われがちです。しかし、実際は毎日移動しなくても良いんです。私たちのように一定期間同じ場所に滞在し、また違う場所へ移動して仕事を見つける生活もあります。バンライフの形は本当に様々なので、仕事の仕方も1つに必要はありません。
皆さんのバンライフに合った仕事が見つかりますように!
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