私は以前、軽自動車で車中泊をしていましたが、現在は中古キャンピングカー(トラックベースのキャブコン)でバンライフをしています。
そこで今回は軽自動車で車中泊していた頃とキャンピングカーでバンライフしている現在の持ち物の違いをご紹介します。
ここでは条件をより近づけるために、今回は1週間程度の車中泊を想定しています。
私が初めて車中泊をしたのは5年前。当時の私は正直「車中泊」という言葉さえ知りませんでした。
しかし今や「車中泊」は本格的な電気をも搭載して、長期おこもりができてしまうほど。
そもそも「車両サイズが異なれば、それだけ多くの荷物を搭載できるでしょ」と言われてしまいそうですが、夏と冬では必要なものや装備が異なります。
それらを限られたスペースに載せるのは大変なことです。
ここでは「これは本当にあって良かった」と思うアイテムを中心に、軽自動車とキャンピングカーの車中泊の持ち物を紹介していきます。
私が以前乗っていたのは「軽ワゴン」と呼ばれるタイプの軽自動車で、車内空間には比較的余裕がありました。
具体的にどのくらいかというと、身長158cmの私が車内で立って着替えられるほど。
しかしいくら立って着替えられるといっても、限られた空間で寝泊まりまでできる装備をそろえるとなると限度というものがあります。
そこで、最適だったアイテムが以下のものです。
モバイルバッテリーで稼働する簡易的なもの。またクリップ式なので、アシストグリップ(扉の上に位置することが多い、乗車時に揺れに耐えるために握る部分)にも装着できます。
175cmの夫と158cmの私が軽ワゴンで車中泊する際、ここに装着しておくと邪魔にならずに使えたので、とても重宝しました。
軽自動車での車中泊は、やはり外の施設のお手洗いに頼らなくてはなりません。ドアを開閉する際に気をつけていても虫が入ることがあるので、安眠のために寝る前には車内に虫除けを吹き付けておきます。
車内温度は車体の素材によって異なります。
この時乗っていた軽自動車は乗用車。ご存じのように乗用車のボディーは鉄板なので、外気温の影響を受けやすいのです。
もちろん、車内の目隠しのために使用することが目的でしたが、外気温をシャットアウトするためにも必要なアイテムでした。
我が家の場合、完全目隠しタイプのものでしたが、網戸タイプの物もあるので、防犯面の不安がない場所で車中泊を楽しまれるかたは、網戸にして窓を開けることもできます。
今やポータブル電源は様々な能力・サイズのものがあり選択の幅が広がりましたが、当時は選択肢はそこまでなく、今では考えられないサイズ・形のものを搭載していました。
しかしあれば大活躍のアイテムで、タイミングを問わずいつでもどこでも充電できるので重宝しました。
ポータブル電源導入前は、走行中にカーバッテリーから電源をとり、スマホと小型サーキュレーター用のモバイルバッテリーを充電、就寝時に満充電にしていました。
次にキャンピングカーでの夏の車中泊です。
「キャンピングカー」と一言でいっても、車両によってかなりの差があります。上で述べたように、車体の素材によって車内温度は異なります。
今回はトラックベースの「キャブコン」と呼ばれる中でも、車体にFRPという素材を使っているキャンピングカーを取り上げます。
キャンピングカーの場合、外から持ち込むアイテムだけでなく、もともとの設備がとても重要です。
▼夏の車内温度比較とFRP素材についての詳細はこちら!
あって良かったと思った装備第1位がベンチレーター(換気扇)です。ベンチレーターは車両の天井部分にあり、空気の吸排気ができます。
就寝時には寝る部分の窓を開けてベンチレーターを排気モードにしておくと、空気の通り道ができます。
真夏に兵庫(外気温28度)や旭川(外気温26度)で過ごした際も、エアコンなどに頼ることなく快眠できました。
就寝時の寝間着は綿やレーヨン、シーツは麻混紡製品、また日中の衣類はレーヨン混紡のものがおすすめです。
これらは、汗を吸い取る繊維で、ひんやりした感触がある素材なので過ごしやすく、快眠にもつながります。
ただし、レーヨンは水で型崩れしやすいので長期旅の際にコインランドリーを使う場合は気をつけましょう。
夏の車中泊では「あると良い物」で紹介したシェードは、冬の車中泊では「絶対に必要な物」になります。その理由は、窓からの外気温をシャットアウトできるからです。
夏の暑さはシェードだけでは防げませんでしたが、冬の冷気はシェードで防げます!むしろ、あるとないとでは全く違います。
たまに扉に目張りをして冷気を完全シャットアウトをする方法を教えてくださるかたもいますが、一酸化炭素中毒の危険性があるので個人的にはおすすめしません。
私は「マイナス22度まで耐えられる」と謳われている物を愛用していました。最低気温マイナス10度の夜に使った時にも寒さを全く感じず、朝まで快眠できました。
ただし寝袋から出ている顔は冷気を感じるので、寝袋をすっぽり被ってしまうか、顔周りだけタオルなどを用意すると良いです。
寝具が薄かったり夜間も車内で作業したい場合は、電気毛布を敷くと、暖かさが各段に違います。
ただし1週間出掛けっぱなしと想定して、ポータブル電源によっては充電が必要になることを考えると(基本「温める・冷やす」は、単純な充電よりも電気を使います)、使用時間など事前に考えて使わないといけないですね。
キャンピングカーは普通車の車中泊と異なり、比較的電気確保に困ることがありません。もちろん家のように電力使い放題という訳にはいきませんが、暖をとるのに神経をすり減らすことはほぼないです。
軽自動車の方が荷物の積載空間も限られているので、収納は省エネモードで荷物を選ばなければなりません。いかにコンパクトで収納しやすいか、それが車中泊グッズを選択する判断基準です。
その点、キャンピングカーは車内空間に余裕があるので、ある程度必要な荷物を載せられます。さらに元々備えつけの装備があるので、そこまで多くの荷物を用意する必要がありません。
同じ車中泊でも車両によって明らかに異なる点で、季節アイテムにもこれだけの差が出ることがお判りいただけたと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
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