東京出身、箱根移住歴6年のフリーランスライター・カメラマン。複数のWebメディアにて料理・生活・バンライフ・アウトドア等の記事を執筆中。 夫婦でデザイン・DIYしたバンで「休日バンライフ」(車中泊)を日常的に楽しんでいます。
「車中泊キャンプ」や「VAN Camp(バンキャンプ)」という言葉をご存じでしょうか。
「車中泊キャンプ」や「VAN Camp(バンキャンプ)」は、オートキャンプ場などに滞在して、日中は屋外でのんびりと過ごし、夜になったらテントではなく車内で眠る車中泊とキャンプのいいとこ取りができる過ごし方のことです。
アウトドア初心者でも手軽にキャンプが楽しめる点が話題となり、実践する方がかなり増えているんですよ。
そこで今回の記事では、「車中泊キャンプ(VAN Camp)」の魅力や行う際の注意点などをご紹介します。キャンプや車中泊をもっと気軽に楽しみたい!というかたは、ぜひ記事をチェックしてみてください。
「車中泊」というと、食事から就寝まで、長い時間車内で過ごすというイメージが強いですよね。
しかし「車中泊キャンプ(VAN Camp)」では、オートキャンプ場や、屋外スペースの利用が可能な車中泊スポットに滞在することにより、寝る時間以外はキャンプと同じように屋外で過ごすことができるんです。
カーサイドオーニングやタープを張って車外にテーブルとチェアを出し、調理をして食事を取ったり、のんびりと本を読んで過ごすことも可能。ネット回線がある場所なら、パソコンを使ったリモートワークもできちゃいます。
そんな「車中泊キャンプ」には、メリットがたくさん!以下でそのメリットを4つご紹介します。
車内で車中飯を作るときに、狭い車内での調理を苦痛に感じることがあると思います。筆者のバンには専用のキッチンスペースがありません。天井も低くて動きづらく、車内調理には多くの工夫が必要になり、本格的な料理は諦めています。
キッチンスペースのあるキャンピングカーであっても自宅キッチンと比べると狭いため、自宅より調理に手間も時間もかかりますよね。
その点「車中泊キャンプ」なら、広い屋外で思う存分料理を楽しむことができます。焚き火台があれば焚き火調理も可能ですし、バーベキューを味わうこともできますよ。
直火調理が許可されている場所なら、本格的なアウトドア飯を堪能することも可能です。
アウトドア向けの調理器具には魅力的なものがたくさんあるため、お好みのアイテムを揃えるのも楽しいですよね。車中泊キャンプなら、アイテムにもこだわったアウトドア料理を楽しむことができますよ。
筆者が「車中泊キャンプ」をする際、1番の魅力に感じているのが、テントを設営する必要がない点です。
大人が眠れる大きさのテントを設営するのはかなり時間がかかりますし、力も使います。キャンプ初心者さんや女性なら、テントをきちんと設営できるかどうかも心配なポイントではないでしょうか。
車中泊キャンプならテントを設営せずとも、車内で過ごしたり、眠ることが可能になります。「キャンプ場についてとりあえず昼寝!」なんてことができるのが、車中泊キャンプ最大の魅力ではないでしょうか。
また、テントなど大型のアウトドアグッズが必要ないため、持参する荷物も少なくなりますよ。
クルマは頑丈にできており、内側から鍵をかけてドアをロックできるため、就寝時のトラブルの多くを防ぐことが可能になります。
自然豊かなキャンプ場などでは、就寝中に野生動物に襲われるなど、被害を受ける可能性があります。頑丈で鍵のかかる車内なら、安心・安全に眠ることができますよ。
また周囲が暗くなる夜の時間帯に車内で過ごせるため、防犯対策もバッチリ。女性だけのキャンプやお子さま連れの方に特におすすめです。
キャンプであれば、朝起きて疲れが残っていたり雨が降っていたとしても、チェックアウト時間よりも早めにおき、テントを片づける必要があります。
「車中泊キャンプ」なら、テントを片付ける必要がないため、ギリギリの時間に起きてコーヒーを飲み、時間がきたらすぐに出発する、といったことが可能です。
テントの撤収作業は時間がかかるだけではなく、体力もかなり使います。撤収作業がない分アクティブに過ごすことができますし、家族や友人と過ごす時間を多めに捻出できますよ。
車中泊キャンプでは基本的に、屋外で調理をしたり、テーブルやチェアを出して過ごします。
そのため、車外にアイテムを出して過ごすことが許可されていたり、調理がOKとなっているキャンプ場や車中泊スポットなどで行う必要があります。
筆者が高速道路のサービスエリアや道の駅などを利用した際、駐車スペースにチェアやテーブルを出して過ごしているかたを見かけたことがありますが、許可のない場所の屋外利用はNG。
そもそもそのような使い方が許可されていないということもありますが、他の方の迷惑にもなりますし、トラブルの原因にもなりかねません。
アイドリング(エンジンかけっぱなし)は、キャンプ場や車中泊スポットでも禁止になっていることが多いです。マナーの面だけでなくルール違反の側面もあるため、滞在中はエンジンを切って過ごすよう心がけましょう。
暑い・寒いなど季節によって過ごしづらい時期がありますが、冷暖房の使用であっても、長時間エンジンをつけておくのはNGです。
クルマのドアの開閉時には「バンッ」と大きな音がします。深夜な多くの方が眠っている時間帯などは、この音が原因でトラブルとなることもあるようです。
ドアを開け閉めする際には、あまり大きな音が出ないようにしたり、勢いよくドアを閉めたりしないよう、周囲に多少の配慮をしてください。早朝や深夜のトイレ時などは、特に注意が必要です。
車中泊キャンプ中に出たゴミは、基本的にはすべて自宅に持ち帰るようにしてください。
生ごみなどを屋外に放置すると野生動物の被害にあうことも懸念されるため、ゴミはまとめて密封し、車内に保管しておきましょう。
またキャンプ場によっては、有料でゴミを回収してくれるサービスを提供している場合もあります。ゴミを持ち帰れない理由がある場合(長期間の滞在など)は、事前にゴミの回収が可能かどうかを確認しておくのがおすすめです。
ルールーやマナーを守って、自分だけでなく他の利用者も楽しく、気分よく過ごせるよう心がけてください。
今回は「車中泊キャンプ(VAN Camp)」の魅力や、行う際の注意点などをご紹介しました。
キャンプの面倒なところや車中泊で不便な点、どちらも解消して気軽に楽しめる「車中泊キャンプ」。アウトドア初心者さんや、防犯面が心配な女性やお子さま連れのかたに、特におすすめです。
筆者のような「面倒くさがり」さんでも、自然豊かな場所で思う存分アウトドアを楽しむことができますよ。
「車中泊しかしたことがない」という方も、魅力いっぱいの車中泊キャンプ」をぜひ一度体験してみてください。
東京出身、箱根移住歴6年のフリーランスライター・カメラマン。複数のWebメディアにて料理・生活・バンライフ・アウトドア等の記事を執筆中。 夫婦でデザイン・DIYしたバンで「休日バンライフ」(車中泊)を日常的に楽しんでいます。