年間30-40日、家族4人でハイエースで車中泊しながら、サーフィンやスキー&スノーボードを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
4人家族で週末や長期休みを利用して、日本一周車中泊旅をしているYouTuber/ブロガー「とうちゃんはテンネンパーマ」のかあちゃんこと、池辺純代です。
私たち家族は冬の間、スキー&スノーボードを楽しむ手段として車中泊をしています。
ウィンタースポーツと車中泊は相性が良く、宿泊場所や時間にとらわれないため、柔軟に動ける過ごし方としておすすめです。
冬ならではの美しい自然や景色が見られるのは車中泊スキーの醍醐味。
ぜひ皆さんにも車中泊スキーを楽しんでいただきたく、今回はそのメリットや冬の車中泊のコツ、おすすめのスキー場をご紹介します。
場所を選ばずにいつでも寝泊まりできる車中泊は、実は自然相手のスポーツとすごく相性が良し。
それは、雪のコンディションや天候よって向かう場所を変更することもでき、その時々の状況に合わせた行動を取ることができるから。
ウィンタースポーツであるスキーは、その相性の良さを感じられる鉄板のアクティビティです。
前日からスキー場近くに車中泊して、朝一番にコンディションの良い雪を狙ってスキー場へ繰り出す。
人が集まって混む前に早めにお昼を済ませて、午後からまた滑る。
思う存分滑ったら、雪景色を眺められる日帰り温泉に立ち寄って、ゆったり疲れを癒して、1日を〆る。
…車中泊スキーの過ごし方を簡単に羅列するとこんな感じです。
道中やスキー場の食事は、その地域ならではの食材や名物を楽しむのも楽しいですね。
夜は、雪がライトに照らされて明るく美しいので、幻想的な冬景色のなかで車中泊をすることができます。
スキーやスノーボードは道具を揃えたりレンタルするのに費用がかかる上に、リフト代もかかります。
一人ずつお金がかかるので、家族が増えればその分お金のかかるスポーツです。
都心から数時間かけてスキー場へ行くのであれば、そのまま泊まって次の日も滑りたい!というかたも多いのではないでしょうか。
車中泊ができれば宿泊費が浮くので、その分延泊してリフト券を2日分買ったり温泉に寄ったり、予算を別の用途に回すことができます。
スキー場によっては、朝早くから良い雪質での滑りを求めて大勢の人がリフトに並びます。
その点、車中泊なら朝から渋滞に巻き込まれずに、確実に朝一番のリフトに乗ることが可能!
そしてファーストトラック(パウダーの誰も滑ってない状態の斜面を一番に滑ること)を狙うこともできます。
午前中は気温が低く雪質も良いので、朝早くから気持ち良いバーンを満足するまで滑れます!
都心部からスキー場へ向かう時、厄介なのが交通渋滞。
さらにチェーン規制などが入ったりすると、さらに渋滞時間が増えてスキー場に着く頃にはもうヘトヘト…という経験はありませんか?
前日に前もってスキー場近くに車中泊できれば、渋滞に巻き込まれることなく、十分に睡眠を取ったまま朝早くからスキーやスノーボードができます。
金曜日の夜からスキー場へ向かって移動できると、週末の時間を思い切り有効活用することができて、充実度も高くなります。
宿に泊まるスキー旅行の場合は、どうしてもエリアが一つのところに限られます。
しかし車中泊であればどこでも泊まることができるので、広い範囲でエリアを考えることができます。
私たちは車中泊のメリットを最大限活用して、いろんなスキー場を巡る車中泊スキートリップを毎年家族でやっています。
2018年は年末年始の休暇を使って「東北スキー車中泊旅」に出掛けました。
この時の旅は、東北道を北上し、岩手県〜山形県のスキー場を7泊8日で6箇所のスキー場を巡るプランでした。
岩手県には雰囲気もお湯も抜群に良い秘湯がたくさんあり、途中に観光も挟みながら、冬の東北を堪能することができました。
また、2019年の年末年始には、8泊9日で「東北〜北海道スキー車中泊の旅」へ。
青森まで高速を使って北上し、津軽海峡フェリーで函館へ
青森の八甲田スキー場を滑った後、フェリーで北海道へ移動。
札幌から旭川へ向かい、富良野に滞在して苫小牧からフェリーで戻ってくるというルートを使いました。
北海道 旭岳スキー場
まとまった休みが取れれば、行きたいスキー場を巡る旅ができるのも、車中泊スキーならではです!
真冬の、しかも雪の降る中での車中泊は、準備から当日までの寒さ対策が必要です。
防寒対策や必要なグッズを揃えていくことこそ、朝まで快適に寝られる環境につながります。
エンジンを掛けたまま就寝するのは周囲へのマナーとしてタブーであるほか、一酸化炭素中毒の危険があるため控えましょう。
車の断熱対策や、冬用のシュラフ・電気毛布などで暖を取れるようにしておきましょう。
▼冬の対策グッズについての詳しい記事はこちらをチェック!
冬の車中泊は何があれば安心?雪山の車中泊歴20年の夫婦が伝授する対策術!
一晩に雪が積もる可能性があるときは、夜のうちに車のマフラーやタイヤの周りを除雪しておくと安心です。
家族全員のスキー荷物を詰め込んだハイエースワイド
スキー&スノーボード車中泊は、板やゴーグル・ブーツの他にウェアや着替えなど、とにかく荷物が増えます。
家族4人分だと、写真のようにかなりいっぱいいっぱいの状態です。
滑る道具を積んだ上で、車内で寝るスペースが確保できるように、荷物の収納方法を考える必要があります。
車の上にキャリアを付けたり、濡れたウエアやゴーグルなどを乾かすようなハンガーパイプやラックがあると便利です。
山の天気は変わりやすく、特に冬の天候は読めないもの。
一晩のうちに大雪や積雪が予想されるときは、初心者のかたは車中泊を避けておいた方が無難です。
直前まで自由に行き先を変えられることこそ、車中泊旅の良いところ。
山道を通るのが危険そうなところは避ける、標高を下げた場所を選ぶなど、天候によってプラン変更も柔軟に行いましょう。
車中泊をして朝早くからコンディションの良いバーンを滑れる、おすすめのスキー場をいくつかご紹介します。
新潟県湯沢町にある「かぐらスキー場」は標高が高く、11月〜5月までロングシーズン楽しめる積雪量も多いスキー場です。
私たちも昔から通っているスキー場で、とにかく雪質が良いです。
土日は朝7時半からのロープウェイに乗り、トップ付近まで行くと手付かずのパウダースノーを楽しむことができます。
一番上に向かうリフトに乗ると(コンディションによって解放される日時が決まっています)、自然の地形そのままのプチバックカントリーを楽しむこともできます!
かぐらスキー場の駐車場は車中泊禁止なので、近くの道の駅や車中泊OKの駐車場に泊まるのがおすすめ。
車中泊スポットを事前にチェックして、車中泊して良いかどうか確認してから向かいましょう。
湯沢町は公共の温泉浴場も沢山あり、雪見風呂も楽しめるほか、美味しいグルメも沢山あるのでぜひ道中も楽しんでくださいね。
長野県下高井郡野沢温泉村にある「野沢温泉スキー場」は、ゲレンデ数が36もあり、初心者からエキスパートまで楽しめるスキー場。
トップからボトムまで滑ると最長10kmになり、日本のスキー場の中でもトップクラスの滑走距離です。
トップにある「やまびこコース」は非圧雪エリア(圧雪車を使った整備をしていない箇所)なので、自然な状態の林の中を自由に滑ることができます。
パウダーを滑る技術と立木にぶつからないように板やスピードをコントロールする技術が必要ですが、パウダースノーを求める人たちには大人気!
山の頂上まで一気に運んでくれるゴンドラが「やまびこコース」のパウダーエリアを目指す人たちで朝は長蛇の列になるので、車中泊して朝早くからスタンバイできると安心。
野沢温泉スキー場の「第2駐車場(柄沢)」は車中泊ができます。
1泊2日1,500円と有料ですが、24時間空いている暖房付きのトイレと更衣室もあり便利です。
700年以上の歴史を持つ野沢温泉、13の外湯が無料で利用できるのも嬉しいですね。
長野県飯山市にある「斑尾高原スキー場」は、豊富な積雪量で日圧雪のパウダースノーを楽しめるスキー場です。
林の中を滑れるツリーランコースはなんと12コースト日本のスキー場ではNO.1!
子供でも滑れる(ただしパウダーを滑れる技術が必要)ツリーランコースもあり、我が家の子供達もお気に入りのスキー場です。
非圧雪コースで子連れファミリー用のコースがあるスキー場なんて、ここくらいしか見たことありません。
全体的に森に囲まれており、コースによって景色にも変化があって、雪が降るととても幻想的な雰囲気です。
滑った後は車で35分のところにある、「馬曲温泉(まぐせおんせん) 望郷の湯」がおすすめ。
日経新聞の「雪景色が素晴らしい温泉」で東日本1位に選ばれたこともあり、絶景の雪景色が野天風呂から楽しめます。
車中泊スキーのご紹介はいかがでしたか?
最初は不慣れに感じることがあっても、経験としてひとつずつ糧にしていけば徐々に自分にあったスタイルができ、楽しみ方も増えていきます。
車中泊旅にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを組み合わせて、自由に遊んでみましょう!
冬の車中泊が初めて…!というかたは、ぜひこちらの記事をご参考にしてくださいね。
自然相手のスポーツを楽しむポイントは、そのロケーションに合わせて近くに泊まること。
ここが車中泊をする最大のメリットであり、観光やグルメも楽しめるきっかけになります。
ご当地の温泉も組み合わさるとさらに充実した休日が送れること間違いなしです。
ウィンタースポーツを楽しみたいかたは、ぜひ車中泊にもトライしてみてください!
年間30-40日、家族4人でハイエースで車中泊しながら、サーフィンやスキー&スノーボードを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。