年間30-40日、家族4人でハイエースで車中泊しながら、サーフィンやスキー&スノーボードを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
4人家族で週末や長期休みを利用して、日本一周車中泊旅をしているYouTuber/ブロガー「とうちゃんはテンネンパーマ」のかあちゃんこと、池辺純代です。
自家用車やキャンピングカーに乗ってキャンプに出かけるアウトドア関連の話題が広がる今、キャンプ場のロッジやテントを利用するだけではなく、車中泊をしながら旅をしたりキャンプを楽しむ人たちもどんどん増えてきました。
そんな車中泊ですが、子ども連れでトライするとなると不安もつきもの。
リスクを避けて安心して子どもたちと旅を楽しみたいというかたへ、今回は子連れ車中泊のコツやおすすめの車中泊場所・持ち物など、初心者の方でも安心の車中泊のポイントをお伝えします。
車中泊って、「快適に寝れるの?」「初めてで何をどうやったら良いかわからない」「そもそも何が必要!?」と、初めての方にはわからないことだらけだと思います。
実は子どもの成長や教育面で考えても、とても良い経験になる車中泊旅。
ぜひ、お子さんと一緒に自然にふれる車中泊旅に出かけてみませんか?
車中泊やキャンプ初心者の方でも、ポイントを抑えれば子連れ車中泊を楽しめます!
そのためにも、失敗しないコツを抑えてちょっとした工夫をしておくことが大切。
最初の車中泊を家族で満喫することができれば、次はどこに泊まろうか?今度はあんなことしてみる?と次回への楽しみにもつながります。
車中泊の快適度は、朝までぐっすり眠れるかどうかがポイント!
首や体が痛くてキツかった、ということにならないように、出来るだけシートはフルフラットにしましょう。
座席のシートを倒すと、どうしても多少の凹凸はできてしまいます。
そういったところにはクッションやタオルを敷いて快適になるように調整しましょう。
シートの上には、車中泊マットやエアベッドなどを敷くと寝心地もアップします。
また、足を伸ばせないとエコノミー症候群になりがち。
できるだけ家族全員足を伸ばして横になれるスペースを作りましょう。
そして車を停める場所は可能な限り水平になっているところを選んでください。
傾斜のある場所に停車すると、寝転がったときに傾きが気になって寝付きにくくなってしまいがちです。
どうしても傾きができてしまう場合は、頭側を高くして寝ることをおすすめします。
家族全員が足を伸ばして横になるのには、どのくらいの車の大きさが必要か。
これは、寝る人数と乗っている車によって異なってきますね。
軽自動車の車種によっては、セカンドシートより後ろをフルフラットにできます。
ただし、これは大きさ的にも夫婦+小さなお子さんの3人が限界かなと思います。
寝るスペース以外にも荷物の置き場を考慮しないといけないので、車の大きさには少し余裕を持っておいたほうが間違いないです。
ミニバンの場合は、家族4人(大人2人と小さい子ども2人)でも車中泊できます。
写真は、以前乗っていた日産エルグランドの車内です。
夫・私・娘(小学1年生、クラスで一番大きい体格)・息子(年中、クラスで一番大きい体格)の家族4人で並んで寝ていました。
ただし、荷物スペースを置く場所は足りず、ルーフボックス(車の上に設置する)を付けていました。
この後、子ども達も予想以上に成長し、エルグランドでは手狭になって車中泊仕様のハイエースに乗り換えるのですが…
今、もしお持ちの車で車中泊が難しい場合。
「Carstay」では車中泊仕様のバンやキャンピングカーをシェアできるサービスを提供しています。
レンタルよりもリーズナブルに借りることができるので、思い切ってこういったサービスを利用して車中泊にトライするのもオススメです!
車中泊する際はエンジンを切るのが周りのためのマナーです。
エンジン音が周囲にうるさくならないようにする配慮や、一酸化炭素中毒の防止のために、寝るときには切るようにしましょう。
(機密性の高い車の中では、換気をしっかり行わないと、一酸化炭素濃度が高まりやすい傾向になります)
車のエアコン無しだと外気温の影響を受けるので、夏はどうしても蒸し暑く、冬はかなり冷えこみます。
その点、春や秋だと防寒着や通年使える布団や寝袋等で温度調節ができ、快適に過ごすことができます。
初めての場合は、過ごしやすい春や秋の季節が車中泊にオススメです。
車中泊旅で行く目的地が決まったら、泊まる場所や近くの温泉などを前もって調べておきましょう。
あとで車中泊場所について詳しくご紹介しますが、場所によっては車中泊という行為自体がグレーな場所もあります。
泊まっても良い場所かどうか、どのようなルールがあるのかどうか、事前に分かっていれば安心ですね。
また、子連れの場合は急なトイレ問題にも対応できるようにしておきたいところ。
など、事前に情報収集しておきましょう。
そして、車中泊場所の近くに日帰り温泉施設があるかどうかも確認を。
最近はコロナの影響で、日帰り温泉を休止していたり、利用時間を制限している施設もあります。
ネットだけの情報ではなく、電話でも確かめてみると確実です。
道の駅でも日帰り温泉施設を併設しているところがあるので、そういった場所だと移動の時間もないので楽です。
車中泊場所は、駐車場の場合も多いため色々な人の出入りがあります。
不安を解消するためにも、安全面の対策も事前にしておきましょう。
窓にスモークが貼られていても、車内の電気が点いていると外から中の様子が見えてしまいます。
窓全面にシェードをして、プライバシーの確保をしましょう。
また、貴重品を見えないところに置いたり、寝る時には必ずドアロックを掛けるなど、防犯対策を忘れずに。
車中泊場所として人気が高いのが、大きめの道の駅。
子連れ車中泊で道の駅に泊まるメリットとして、下記の点が挙げられます。
ただし、道の駅を利用する車中泊ユーザーが増えたことにより、最近では利用者のマナーが問題になっています。
道の駅はあくまでもドライバーの休憩所や仮眠スペースであるため、キャンプ行為や長期滞在は避けて、くれぐれもルールを守った車中泊を心がけましょう。
オートキャンプ場で車中泊は意外と思われるかもしれませんが、テントを貼らずに車で寝れば良いので、車中泊の場所チョイスとしてはおすすめです。
一般の駐車場では禁止されているキャンプ行為(外で直火で食事を作ったり、椅子やテーブルを出して寛ぐ)も、キャンプ場のルールに従った範囲で行うのはOKなので、アウトドア気分も楽しめます!
事前にサイトの予約が必要なのと、利用料がかかりますので、その点はご注意ください。
中には無料のキャンプ場もありますが、人気なところだと早く行かないと場所が確保できない場合もあります。
オートキャンプ上の良いところは、管理された敷地内なので防犯面で安心なのと、シャワーやお風呂などが併設されている場合も多いこと。
簡単な売店があったり、備品がレンタルできることも多いので、初めて車中泊する場所としては便利です。
会員登録が必要になりますが、24時間使えるトイレがあり、ホストもいて安心なのがCarstayステーションです。
空いている敷地や駐車場をホストが車中泊スペースとして提供してくれているので、場所も写真のようなロンドンバスの隣だったり、ゲストハウスの駐車場だったり、マリーナの敷地内だったり、ロケーションも様々。
事前にCarstayのサイトで場所の様子や設備などを調べてから予約できるので、初心者でも安心です。
駐車場の敷地内にあるゲストハウスのシャワーが使えたり、食事をとることができたりと、場所によってはかなり便利なサービスがあります。
以前車中泊した「越後湯沢 きら星BASE」では、コワーキングスペースが併設されていたので、そこにあったキッチンを使って朝食を作り、その場で食べました。
シャワーや洗濯機まで完備されていて、至れり尽くせりの施設でした…!
日本郵政が全国で運営している「かんぽの宿」。ここの駐車場で車中泊できるってご存知でしたか?
宿の駐車場に泊まりながら、食事や温泉・売店・トイレ・フリーWi-Fiなど、かんぽの宿ならではのサービスを利用できるんです!
宿泊者以外は駐車場には出入りしないので防犯面でも安心。
また、宿の豪華な設備を使えたりスタッフのサービスを受けられるのは、他の車中泊場所ではなかなか体験できません。
「くるま旅クラブ会員」になる必要がありますが、子連れで初めて車中泊をされる方にはハードルが低くてオススメです。
こちらもCarstayステーションのサイトから予約できます。
実際に「かんぽの宿 鳥羽」で車中泊してきましたので、詳しい記事をご覧ください。
ぜひご自身や家族の過ごし方にあう車中泊の場所を選んでみてくださいね。
自動的に空気で膨らむインフレーターマットがオススメです。
車内の横幅に合わせた大きさを用意しましょう。
厚みは5cm以上あると、シートの凹凸が記事ならず寝心地も良くなります。
自宅で使っている敷き布団やウレタンマットでも良いですが、結構な場所を取ります。
車内スペースがあまり無い場合は、コンパクトに収納できるエアマットが使いやすいです。
こちらも自宅で使っている掛け布団でも良いですが、収納時を考えると寝袋がオススメ。
枕もあると首が痛くなりません。
空気を入れるタイプの枕や、エアマットに枕がついているタイプ、座布団にもなる枕などがあるので、チェックしてみましょう。
防犯対策だけでなく、断熱効果もあります。
フロントガラスだけでなく、全ての窓の分を用意できれば安心です。
スマホやゲームの充電であれば、シガーソケット型の車載充電器でOKです。
カメラやパソコン・小型家電など容量が必要なものは、ポータブル電源があると安心です。
車のルームランプを長時間使用すると、バッテリーが上がる可能性があります。
そこでLEDランプやランタンを持っていると、車の中で荷物を探したり、夜トイレに行く時に持っていたりと重宝します。
子どもの飲み物や、いざというときの食べ物を保存しておくことができます。
また、食事を作る場合は材料の保存に必要になります。
車内で、カップラーメンを作ったりコーヒーをいれたりするシーンは多いので、お湯を沸かすためのバーナーがあると便利です。
車内でバーナーを使う場合は、必ず換気を忘れないでくださいね。
食器類も調理の内容によって、最低限の用意を。
車の中でちょっと食事したいとき、夜ちょっとだけ星をみながら外飲みしたいときなどにミニテーブルが使えます!
車内でも子ども達がご飯をこぼしてしまったり、車内を汚す心配も減るので安心です。
大きいテーブルと違って折り畳み時にもコンパクトになるので、場所もとりません。
春や秋の過ごしやすい季節でも日中と夜の寒暖差があるので、パーカーやフリースなどの防寒具はあった方が無難です。
また、車内では喉が乾きやすいので、子供が普段使っている水筒も持参すると安心です。
その他に、車中泊の場合はどうしても車内で過ごす時間が長くなってしまいます。
そんな時に車の中でも楽しめる、タブレットや絵本・トランプなどあると良いですね。
着替えは、車中泊する日数+1泊分の下着と洋服があれば余分にあれば大丈夫です。
車中泊旅は、宿泊費が浮いたり、宿のチェックイン&チェックアウトに合わせた時間の制限が無いというメリットがあります。
その他にも、私が子連れ車中泊をオススメしたい理由が、子どもの成長にとって貴重な体験がたくさんできること。
今は飛行機に乗れば日本全国どこでもあっという間に行くことができますが、車の場合だとそうはいきません。
家族で九州一周車中泊旅に行ったとき、関東を出発して関西〜中国〜九州と通り本州最南端の鹿児島県の佐多岬まで行きました。
その際に、明らかに窓から見える景色や自生する植物が変わり、空気も温かく感じたことをはっきり覚えています。
日本の大きさを、実際に道路を走りながら肌で感じることは貴重なこと。
子どもの感受性を大いに引き出す大切な機会だと思っています。
また、車中泊には予定通りに目的地につけなかったり、天候の影響を受けたりなど予想外のアクシデントもあります。
ほかにも、寝る場所や食事も自分たちで動いて用意する必要があります。
家族での協力が必要になる場面が多いからこそ、子どもたちは自発的に自分たちでできることを考えて、手伝ってくれます。
車中泊は全てが用意された旅と違って不便な点も多いですが、思いもよらない素敵な景色に出会ったり、車ではないといけない場所に巡り合えるのも確かです。
ぜひこういった冒険を家族で楽しむつもりで、子連れ車中泊にチャレンジしてみましょう!
年間30-40日、家族4人でハイエースで車中泊しながら、サーフィンやスキー&スノーボードを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。