「キャンピングカー」での生活、1年間に維持費はいくらかかる?
「キャンピングカー」での生活、1年間に維持費はいくらかかる?

「キャンピングカー」での生活、1年間に維持費はいくらかかる?

2018年から家を断捨離して、中古キャンピングカーでバンライフ&リモートワークをしながら日本一周をしています。

この数年でキャンピングカーをレンタルできるサービスが劇的に増え、キャンピングカーがさらに身近な存在となりました。


コロナ渦でも「3密を回避できるアイテム」として評価が高まっているほか、医療従事者のかたの宿泊地(VANSHELTER・バンシェルター)としても注目されています。


しかし、キャンピングカーの新車販売額を見ると、個人で所有するには敷居が高いと感じている方も多いのではないでしょうか。また、税金や駐車場などの「維持費」にも多くの費用がかかるイメージがあり、購入を躊躇されているかたもいらっしゃるかもしれません。

 

そこで今回は「キャンピングカーを所有すると維持費はいくらかかるのか?」と題して、実際にキャンピングカーを所有している筆者が、1年間の維持費を解説していきます。

「キャンピングカー」の種類


「キャンピングカー」は日本で作られた言葉で、海外の「モーターホーム」がベースとなっています。


キャンピングカーは、軽自動車から作られている軽キャンピングカー、ハイエース等のバンをベースにしたバンコン、トラック等をベースにしたキャブコン、バス等をベースにしたバスコン、キャンピングカーとしてベース車から作ったフルコンの5種類に分けることができます。


それぞれベース車両や装備が異なるため、販売額も大きく変わってくるのです。

 

私はトラックベースのキャブコンを中古で購入して、現在日本一周中です。今回はこのキャブコンの中古キャンピングカーをもとに、維持費を算出していきます。

キャンピングカーには、どのような「維持費」がかかるのか


キャンピングカーにはどのような維持費がかかるのかを、以下で5つに分類して解説していきます。

1.税金

キャンピングカーにかかる税金には「自動車税」と「自動車重量税」があります。この2つの税金は、車検に通すたびにかかる必要な費用です。

 

【自動車税】

「自動車税」は排気量により区分され、軽自動車の場合は年間で1万円程度。普通自動車なら3〜10万円程度とされています。

 

しかし、キャンピングカーは8ナンバー登録されていて、少し区分が違います。8ナンバー登録とは、就寝設備、食品を加熱する設備、給排水設備に一定の条件が揃えば「特種な用途に用いられるその他の自動車」として登録できるものです。

(キャンピングカーのような仕様であっても、キャンピングカー登録(8ナンバー登録)がされていない車体は「キャンピング仕様車」という分類になります。)

 

8ナンバーの自動車税は、同じ排気量の一般車に比べると15〜20%ほど安くなります。実際同じ排気量の一般価格が36,000円のところ、我が家の場合は31,600円でした。

 

ただし8ナンバーの車両は普通車と違い、新車購入した場合でも2年で車検が来るため、この点は注意が必要です。(普通車の場合は3年)

 

【自動車重量税】

もうひとつの税金は「自動車重量税」。これは。車の重量に対して支払う税金です。重量0.5トンごとに課税され、車検の際にまとめて納付することになります。

 

我が家の自動車重量税は、24,600円でした。

2.保険料

保険料には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類あります。

 

【自賠責保険】

一般的には強制保険ともいわれている「自賠責保険」。これは公道を走るすべての自動車に加入が義務付けられている保険です。この自賠責保険に加入していなければ公道を運転できませんし、違反すると厳しい罰則があります。


車両を購入時、または車検の際に対象期間をまとめて納付します。

我が家の自賠責保険料は30,210円でした。

 

【任意保険】

自賠責保険では被害者の身体に関する損害にのみを対象にしており、その他の部分を補うのが「任意保険」です。被害者の車、民家等の施設、自分や搭乗者の身体や車両等、自賠責保険の範囲ではカバーできないものを補う保険です。

 

我が家の場合は車両保険も含めて78,135円です。

3.メンテナンス

メンテナンスにはいろいろな種類・パターンがあります。


あまり手を掛けない場合は金額もさほどかかりませんが、手厚くメンテナンスをする場合は、ある程度の金額がかかります。オーナーが車両のどこに重点を置くかでメンテナンス内容は異なるのです。


私たちの場合は毎日走行する必要があり、年間約3万㎞程度走行しているため、オイル交換やタイヤに重点を置いてメンテナンスを行うようにしています

 

具体的には、オイル交換(5,000kmごと)、エレメント(オイル交換の2回に1回)等の消耗品の交換、そしてタイヤの履き替え(1年に1回)などです。

 

またキャンピングカーの居室部分(シェル)については、走行時の振動を受けて、積載している電化製品、電子機器が故障してしまった場合など、突発的な不具合があった場合の修理代も想定しています。

 

我が家のメンテナンス費用は、余裕を持たせて年間200,000円程度で計算をしています。

4.駐車場

駐車場は車庫証明を取る際に必要になりますが、民間の駐車場では、キャンピングカーの見た目の大きさから、断られるケースがかなり多いようです。


実際に、「キャンピングカーを手に入れたいけど、駐車場探しが難航している」という方を、何度かお見かけしたこともあります。どうしても駐車場がみつからない場合は「特例措置」というのもあるので、最寄りの警察署へ相談するのがおすすめです

 

我が家の場合、駐車場代は実家の駐車場にしています。そのため、駐車場の料金は無料です。

5.燃料費

最後に燃料費についてですが、私たちは毎日移動しながら日本一周をしているため、どうしても走行距離が長く、燃料費が高くなってしまいます。あくまでも参考程度にご確認ください。

 

まず指標となるのが燃費です。


我が家は1ℓ=6kmほどで、決して良い燃費とはいえません。年間走行距離は3万kmほどなので、かなり高額になってしまいます。近々の全国のガソリン平均140円で算出すると、なんと年間70万円!


ただこの燃料費には、走行によるサブバッテリーへ充電や、ヒーターの使用なども含まれます。私たちの生活スタイルでは、単純に「高い」「安い」とは判断できないところです。

年間の維持費は合計約100万円!

ここまでの維持費について、すべてを合計してみます。


自動車税 31,600円

自賠責保険 30,210円

任意保険 78,135円

メンテナンス 200,000円

燃料費 700,000円


合計で1,039,945円になりました。


燃料費がかかる分かなり高い金額になっていますが、実際に計算してみて、スリム化できそうな部分もありそうだなと感じました。


例えば、タイヤを1年ではなく2年で交換したり、任意保険の内容を見直したり。細かい部分を見直すことで、もっと安くなるかもしれません。

維持費が見えれば自分のスタイルが想像できる


バンライフ・キャンピングカーがブームになっているとはいえ、単純に「キャンピングカー」と聞くと、まだまだ遠い存在に感じる方も多いのではないでしょうか。


そんなかたには、Carstayのカーシェアサービスで、キャンピングカーをレンタルするのがおすすめです。まずはレンタルで使用してみて、気に入った1台と出会ったら購入、ということも可能ですよ。



▼さまざまなタイプのキャンピングカーを借りてバンライフ体験ができる「Carstay」はこちらから!


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