夏の車中泊に最適なのはどっち?キャブコンとバンコンの車内の暑さを比べてみた!

2018年から家を断捨離して、中古キャンピングカーでバンライフ&リモートワークをしながら日本一周をしています。

今年も暑い季節がやってきました!キャンピングカーや車中泊仕様車を使っての車中泊やバンライフ、車中泊キャンプなどにでかける予定を立てているかたも多いと思います。


しかし、暑い季節はどのキャンピングカーで車中泊をすればよいのか、エアコン付きがいいのかなど、クルマ選びで迷う点がかなりありますよね。


そこで今回の記事では、キャンピングカーの中から、トラックベースの「キャブコン」と、バンベースの「バンコン」の2種類の車両を使い、車内で体感する暑さを比較してみました。


この夏、キャンピングカーで車中泊にでかける予定があるかたは、ぜひ参考にしてみてください。

キャブコンの素材「FRP」、その効果とは

私たちがキャンピングカーを納車してから3度目の夏。バンコン(バンをベースにしたキャンピングカー)に乗る友人が私たちのキャブコンに足を踏み入れた際、車内が涼しかったことから「エアコンをつけているの?」と言ったことがありました。もちろん、エアコンはついていません。


私たちが乗るキャブコンは「FRP」という素材を使用しています。


FRPは「Fiber-Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)」という、ガラス繊維をプラスチックの中に入れた複合素材のことで、耐水性・耐候性に優れ、屋外の使用にも適しています。


軽量ながら強度と耐久性があることが特徴で、塩や水による腐食の影響を受けにくい素材です。生活の中でなじみが深いものとしては、小型船舶や航空機、鉄道車両の内外装、ユニットバスがあります。


今のキャブコンの多くが、FRPを使って荷室部分(シェル)を作っているため、車内は意外と涼しいんです。


一方、友人のバンコンのベース車両であるハイエースでは、車両に「鉄板」が使われています。金属は熱が伝わりやすく、銀→銅→金→アルミニウム→鉄の順で伝導しやすいとされており、夏の車内はかなりの暑さになります。


バンコンに乗っている友人は、熱が伝わりやすい鉄板のクルマから熱が伝わりにくいFRP(ガラス繊維入りの強化したプラスチック)のキャブコンの車内に来たため、温度の違いで涼しく感じたのだと思います。


▼キャンピングカーの定義はこちらの記事で!


キャンピングカーの「キャブコン」ってどんな車?

写真左がキャブコン


キャブコンには、一般的なキャブコン、ひとまわりコンパクトなライトキャブコン、そして軽キャブコンがあります。


今回取り上げるキャブコンは、ベース車両にトラックを用いており、運転席の後ろにガラス繊維の入ったFRP素材のシェルを搭載したモデルです。


販売元(ビルダー)によっては、アルミ製のシェルもあります。

バンベースのキャブコンもある

画像出典:株式会社RVトラスト「ボレロV.MAX」


上の写真の車両は、運転席部分を見るとハイエースですが、実はこれもキャブコンの仲間です。

 

近年は、ハイエースなどのベース車両に荷室であるシェルを搭載したキャブコンも存在します。運転席の上にバンクベッドがあるデザインからそうでないものまで、さまざまな種類のキャブコンがあるんですよ。

バンコンは「バン」をベースにしたキャンピングカー

写真左がバンコン


「バンコン」は、車体の材質が鉄板で作られたバン(トヨタのハイエースや日産のキャラバンなど)をベース車両にした、DIY仕様のキャンピングカーです。


バンコンは外装と内装の間に断熱材を入れることが多く、断熱材は夏の暑さだけでなく、冬の寒さ対策にもなります。


特に「寒冷地仕様」と呼ばれる車体は、ボディと内壁の間に断熱材がセットされており、断熱素材だけでなくドアの隙間のパッキン処理をすることによって、車外の温度が車内に入り込むのを防ぐことができます。

キャブコンに見えるけど、実はバンコン!?

画像出典:有限会社カトーモーター「DD」


バンクベッドが搭載されていても、ベース車両にFRPが使われてない車両は、キャブコンとは呼びません。上の写真もよく見ると、サイドドアの後ろあたり、ベースとなるハイエースのボディー部分にFRPが上から被せられているのがわかります。


ハイエースベースであっても、ハイエースの車体を生かし、シェルを搭載していない。鉄板の素材でつくられた車両がそのまま使われているため、「バンコン」の部類に入ります。

 【検証】キャブコンとバンコン、暑いのはどっち?


実際にキャブコンとバンコンの車内の暑さを比較してみました。


計測は5月の中旬ごろ。どちらの車体も、同日同時刻に計測を開始しました。この日の外気温は28℃です。

 

キャブコンのシェルはさほど暑くないことがわかっているので、鉄板でできた運転席部分で計測をします。


また、キャブコンは窓を開けたり換気扇(ベンチレーター)を回したりという空調を一切せずに検証します。バンコンは危険と判断したら窓を開け、更に危険を感じたら検証を中断することにしました。

「バンコン」の車内温度



こちらはバンコンの車内。計測から30分後、すでに腕には汗が噴き出しています!

 

体感は「とても暑い」です(笑)


当初実験は1時間を予定していましたが、これ以上は危険と判断し30分後に車外へ避難しました。

 


実際の車内温度はなんと44.5℃


夏場に空調を消し窓を閉めた状態の車内が、どれだけ危険かがわかる温度ですね。

「キャブコン」の車内温度



計測から30分後、快適さに完全リラックス状態。汗をかくことなく過ごすことができています。

 


温度計は32.5℃をさしています。

32.5℃程度であれば、車内に風の流れを作るだけで十分快適に過ごせます。


 車中泊仕様車に泊まるなら、エアコンが必須!

今回、キャブコンとバンコンの車内温度を比較してみました。素材の違いもあって、温度の違いは一目瞭然でしたね。


夏の車中泊のおでかけの際、素材を考えるとキャブコンの機能にやはり軍配が上がるようです。


鉄板素材のバンコンや車中泊仕様車での夏のおでかけの際には、エアコンや扇風機の使用が必須といえそうです。

 

▼車中泊におすすめの暑さ対策グッズをご紹介!


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▼追加オプションに「エアコン付き」と入れて検索をかけたリンクはこちら!

おでかけの車を選ぶ際は是非チェックしてみてくださいね。


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