初心者が起こしがちなキャンピングカーの事故!「キャブコン運転」で注意すべきポイント

2018年から家を断捨離して、中古キャンピングカーでバンライフ&リモートワークをしながら日本一周をしています。

 キャンピングカーでバンライフをしていると、「キャンピングカーの運転って難しくない?」「そんなに大きい車体、ぶつけたり事故になったりしない?」と聞かれることがあります。


実を言うと、私たち夫婦も旅に出る前に一度だけ事故を起こしたことがあるんです。


今回は、実際に事故が起こってしまった要因や、事故が起きてから知ったことなど「キャンピングカーの運転をするうえで気をつけること」をご紹介します。


これからキャンピングカーを運転するかたや、同乗する予定のあるかたにぜひ読んでいただきたいです。

 事故を起こしてしまったキャンピングカーのサイズ


キャンピングカーのサイズは、車両や種類ごとに異なります。私たち夫婦がバンライフをしているキャンピングカーは、1番車高が高い箇所で3.1m!キャブコンの中でも、かなりの高さがあります。

 

この車高3.1mがアダとなり、1度だけ事故を起こしてしまったんです。

 キャンピングカー事故当時のようす


事故が起きたのは、キャンピングカーが納車されて3ヶ月が過ぎたころでした。


友人にキャンピングカーのお披露目をするために、自宅の駐車場を出発。発車してすぐに夫が電子タバコを持とうとした時、電子タバコが手からスルッと落ちたんです。


落ちた電子タバコ拾おうと夫が手を伸ばした次の瞬間、駐車場に隣接する建物の出窓部分に、バンクベッドをぶつけてしまいました。

 

「キャンピングカーは視覚的に見えない“高さ”がネックになるから、高さに気をつければ大丈夫」とよく聞きますが、まさか駐車場で事故を起こすことになるとは・・・。


当たり前ですが、運転に集中しなければ事故を起こしてしまいます。数秒の判断が命取りになることを実感し、大きく反省することとなりました。


 バンクベッドの修理金額

電気配線は奇跡的に無事でした


バンクベッドの破損具合は、素人目には「ぶつかった出窓の形に添って、直角90度に穴が開いている」状態。面積で言うと10cm四方くらいで、「そこまで大変な破損ではないだろう」と思っていました。

 

しかし、修理に持ち込むとなかなかの重傷で、その修理代はなんと35万円・・・!


金額はかなりかかったものの、日本一周を開始する前ということもあり、旅を始めてから雨漏りなどの不具合が発生しないように完璧に修理をしてもらいました。


修理完了までは、数週間ほどかかっています。

 事故を起こしてわかった!キャンピングカー運転の「難しさ」


我が家のキャブコンは2トントラックがベースになっているキャンピングカーです。

 

私は、キャンピングカー購入前は、一見普通車に見えるバンコンタイプのキャンピングカーに憧れていました。


見た目がスタイリッシュで、パッと見はキャンピングカーに見えず、リアハッチを開ければ「映えるバンライフ」を楽しめそうだと思ったからです。


しかし、どうしても装備にこだわりがあり、それを叶えるバンコンの購入には800万円以上の予算が必要。予算が決まっていたため、装備が備わっている500万円の中古のキャブコンを購入することにしたんです。

 

バンコンは普通車ベース、キャブコンはトラックベース。根本の車両が異なります。私はペーパーゴールド免許保持者ということもあり、キャンピングカー購入前から運転は夫頼りでした。


幸い夫は、「前職でトラック運転の経験がある」ということで、安心して中古のキャブコンを購入することになったのです。

 キャブコンの運転が大変な理由

普通車とトラック両方の運転経験がある夫に、キャンピングカー運転の難しさを聞いてみました。

よくイメージされるのが、サイズに関する問題です。


  1. 運転席と荷室の横幅が異なる
  2. バンクベッドがある分、高さを把握しづらい
  3. 車両が長い


この3つが、「キャブコンの運転は難しい」と思われるポイントになっているようです。

 

しかし、実際に運転をしてみると、サイズ感以外にも運転しづらいと感じるポイントがいくつかあったようです。

①普通車よりも高い「安全運転意識」が求められる

荷室には、家同様の家電が搭載されていいます。走行時の振動やカーブする時の重力に対して、積んでいる家電類などにもダメージが出ないよう、気をつけて運転をする必要があります。 

②常にフル積載なので登り坂を登らない&下り坂で急に停まれない

キャンピングカーでの旅は、その収納力の高さゆえ、荷物を「とりあえず積んでおこう」となりがちです。


キャブコンの車両重量は約3tありますが、重い車体に荷物を積めば、それだけ車重が重くなります。さらに乗車人員の体重が加わり、大人2人で約100kgほどの重さがプラスされます。


車重が重いキャンピングカーは登り坂が苦手で、下り坂で急に止まることも難しいです。


登り坂は登坂車線を利用したり、必要に応じて2速、1速へ落とすことが必要です。下り坂ではエンジンブレーキを使用し、フットブレーキの踏みっぱなしを避けて、ポンピングブレーキのクセをつけるようにしましょう。

③風の影響を受けて、ハンドルを取られやすい

キャブコンは、シェル(荷室部分)の面積が大きいため風を受けやすく、車体が風に煽られやすいです。


特に高速道路で他のクルマに追い抜かされる時や、橋を走行する時などは、風の影響を多大に受けます。


新東名高速道路の120km規制区間や明石海峡大橋など、山間や海上などは特に風が強いです。必要に応じて減速をし、いつもよりしっかりハンドルを握るようにしてください。 

④立体駐車場に停められない

車高の高いキャンピングカーは、残念ながら原則立体駐車場や地下駐車場には入れないことがほとんど。高架下やトンネルなども高さ制限があり、通れない道も多くあります。


常に車両の高さを意識して走行をし、駐車場も注意して選ぶようにしてください。 

⑤ブレーキのタイミング・踏む強さの感覚

「車は急には止まれない」という言葉がありますが、キャンピングカーは車重が重いということもあり、普通車以上に急に止まることが難しいです。事故防止のためにも、車間距離は、普通車を運転する際の倍以上あけるようにしてください。


また、急ブレーキの際には、シェルの荷物が運転席側に飛んでくることもあります。とても危険なので、できるだけ急ブレーキを避け、走行中はシートベルトをしてください。


荷物は固定したり、扉付きの収納スペースにしまっておくようにすると安心です。 

⑥内輪差・外輪差を意識することが必要

特に、右左折時や駐車時、出発時などの低速走行時に注意が必要となります。

右左折時の巻き込み事故防止にも、内輪差・外輪差を意識することがとても大切です。

「キャブコンの運転」にも、メリットがあります!


これだけ「キャブコンの運転は大変」と言われてしまうと、運転のハードルが上がってしまいますよね。

 

しかし、キャブコンの運転には、「小回りが効く」「ボンネットがなく車間距離が測りやすい」「視線が高い」「視界良好なので、疲れにくい」などのメリットもあります。


キャブコンの運転のコツは「車高」と「キャンピングカーの特徴を理解する」こと。みなさまも運転前に特徴を理解し、安全で楽しいキャンピングカーライフをお過ごしくださいね。


▼バンコンタイプのCarstay体験記事はこちら



▼キャブコンタイプもバンコンタイプも!キャンピングカーのご予約はこちらから


この記事をシェアする

2018年から家を断捨離して、中古キャンピングカーでバンライフ&リモートワークをしながら日本一周をしています。

Carstayアプリを
無料ダウンロード!

Carstayアプリの
無料ダウンロードはこちら!