DIYで実現した理想の車内スペース。こだわりいっぱいの「休日バンライフ仕様車」をご紹介!

「箱根移住夫婦の休日バンライフ」の旦那の方。DIYと運転担当。

私たち夫婦が車中泊に使っている愛車は、マツダのボンゴブローニイバン。もともとはインドア派だったのですが、休日のみ車中泊を楽しむ「休日バンライフ」に憧れてクルマ選びからスタートし、DIYで理想の空間を作るまでに至りました。


バンを購入してから約1年かけてDIYを施した車内には、休日バンライフを楽しむためのこだわりが満載です。


今回の記事では、私たち夫婦が車内DIYで工夫したことやこだわった箇所、苦労した点などをお話ししながら、車内をご紹介していきます。


これからクルマのDIYを考えているかたや、ゆったりバンライフを楽しみたいというかたに、参考にしていただけたら嬉しいです。



▼休日バンライフについてはこちらの記事をチェック!



理想の「休日バンライフ」仕様車を目指してDIY

運転席側から見た車内


「バンライフ」というと、サーフィンや釣り、スキーやスノーボードといったアウトドアアクティビティをイメージをされるかたが多いと思いますが、実は私たち夫婦は完全なインドア派。


休日はカフェでコーヒーを飲みながらパソコン作業をしていたり、旅行に出かけても早めにチェックインして旅館やホテルでゆっくり温泉を堪能したり。休日バンライフを始める前は、アウトドア感がまったく無い休日の過ごし方をしていました。


そんな私たちが休日バンライフに憧れたのも、「景色の良いところでパソコン作業をして、疲れたら絶景を眺めながら横になれるって良いよね」という、なんともインドアな会話がきっかけでした。


そのため「広い車内」と「いつでも横になれる快適なベッド」は絶対条件で、それに合わせてロングボディの車両を探すところからスタート。


車内のDIYなどを含めて予算を決めたのですが、その予算を考慮すると、車中泊でも人気の高い「ハイエースのスーパーロングハイルーフ」には手が届きませんでした。


結果たどり着いたのが、現在の愛車であるマツダのボンゴブローニイバンだったのです。


愛車のマツダ・ボンゴブロニーイバン


車体のサイズはハイエースのスーパーロングハイルーフと並ぶとひと回り小さいですが、私たち夫婦が求める車内の広さは確保できていたので「これなら!」と思い、購入をしました。


少し古い中古車ですが、車検などの諸費用を入れても50万を切る価格で手に入れることができました。DIYの費用も含めて予算内に収めることができ、大満足です。

木のぬくもりを感じられる車内空間


ログハウスような、木のぬくもりを感じられる車内空間作りを目指していた私たち。床から天井まで木で覆われた内装にしたいなと考え、後方の窓も木で埋めることにしました。


クルマの後方についていた窓はもともとスモークガラスになっており、開閉のできない固定のガラスだったので、通気性や採光的にもいまいち。


そこで思いきってベッドの両脇の窓の部分にも木材を設置し、プライバシーの守られた半個室のような雰囲気に仕上げました。窓を埋めたおかげで、出かけた先でも人目を気にせず、車内でゆっくりと過ごせるというメリットが生まれました。

内装はナチュラルカラーに!インドア派ならではの選択


一般的なキャンピングカーは、アウトドアな用途で使うことを想定して作られていることが多いようです。内装は土や泥などの汚れがつきにくい樹脂などのツルツルとした素材や、汚れてもあまり目立たない濃い色の素材が多く使われています。


その点、インドアな使い方を考えていた私たちのバンでは、車内の汚れをあまり気にする必要がなかったため、自分たちの好みに合わせた明るい色合いのナチュラルカラーを選択。


パインの無垢板を使い、カーテンやシーツも白系の色の物を使うことで、後方の窓を埋めていても車内を明るい印象に仕上げることができました。

幅広のベッドを常設!展開いらずでいつでも横になれる


車内で大きな面積を占めるのが、幅の広いベッド。ダブルサイズで、横幅は約140cmです。縦の長さは170cmしかないため、身長が180cmを超える私は少し斜めになって寝ています。


車内の広さの関係で長さを取れなかったのですが、ベッドを常設したかったためこのサイズに。寝る際に少し足がはみ出ることもありますが、大きな問題はなくぐっすり安眠できています。


ベッドの下は広さに余裕のあるため、大容量の収納スペースとして使っています。私たちの休日バンライフで必要なものは、ベッド下の収納スペースにほとんど収まっているんですよ。

常設のベットと引き換えに諦めたもの


キャンピングカーやバンライフ用にDIYされたクルマの多くは、スペースを有効活用するために展開式(折り畳み)のベッドが採用されています。


DIYに使うためにいろいろなパターンの展開式ベッドを調べてみましたが、寝る前に毎回ベッドを展開するという工程が私たちにとってはあまり快適に思えず、常設のベッドを置くことに決めました。


大きなベッドを常設にするということは、それ以外のスペースを削る必要が出てきます。私たちが諦めた一番大きなもの、それは「キッチンスペース」です。


キャンプスタイルのバンライフであれば料理も醍醐味のひとつですし、長期間のバンライフとなると自炊することが多くなるかもしれません。しかし私たち夫婦の休日バンライフでは、必ずしも料理をすることはないため、キッチンはマストではないという結論になりました。



小さな電熱式のトラベルクッカーをテーブルの上に置けば簡単な調理は可能ですし、天気が良い日であればオートキャンプ場などを利用して車外にテーブルを出し、カセットコンロを使うこともできます。


また、旅先のお店やテイクアウトでおいしいものを食べることが楽しみにもつながり、時間にも余裕ができました。


キッチンスペースを省略したことで車内がすっきりと整い、生活感のないくつろぎスペースという印象が強くなったのもメリットのひとつです。優先順位として大事にしたかったのは「キッチン<ベッド」だったので、初めに決めたコンセプトに合った空間になりました。

インドア仕様の象徴?ベッド脇に並ぶブックスタンド


ベッド脇のスペースは「ブックスタンド」として活用しています。全国の道の駅やサービスエリアを網羅しているガイドブックや、バンライフ・キャンピングカー関連の書籍、自分たちの好きな地域のローカルな雑誌など、車内で過ごしているときに読みたい本を並べてあるんです。


ブックスタンドの上には跳ね上げ式のカウンターテーブルを設置しているので、必要なときはそのテーブルを下げてマグカップや小物類を置いたり、タブレットを置いて動画を観たりしています。


パソコン作業をしたいときは、以下で紹介するベンチチェストと折りたたみ式のテーブルを使い、のんびりと過ごすときはベットの上に座ってカウンターテーブルでくつろぐ。そのときの過ごし方にあわせて使い分けをしています。


最初にクルマの使い方やコンセプトを決めてからDIYを始めれば、迷ったときも優先順位を立てて機能のアリ・ナシを判断することができるのでおすすめです。


自分たちに必要のない機能を削ると、そこに趣味のスペースを取り入れることもできます。好みに合わせてさまざまな選択をできることが、DIYの良いところかもしれませんね。

椅子にもテーブルにもなるベンチチェストは、隠れ収納スペース


ベッドと運転席の間には「居住スペース」と呼んでいる空間があり、ここには窓側にベンチチェストを設置しています。


食事やパソコン作業のときには、ベンチチェスト前に折りたたみ式のテーブルを置いてチェアとして使い、ベンチチェストをそのままカウンター代わりにして、コーヒーを入れることもできるんです。


ベンチチェストの座面を開けた収納部分には、急に車中泊したくなったときのための最低限の着替えと、夏の間使わない電気毛布などを入れています。


車内の収納スペースは、ベッドの下とベンチチェストだけなのですが、私たちの休日バンライフのスタイルでは今のところ収納が足りなくなることはありません。


収納が足りなくなってきたら、また追加でなにかDIYしようかな、と考えています。

「バンライフのコンセプト」を決めて、理想のクルマに


理想の「休日バンライフ」を叶えるために、イチからデザインしてDIYした理想の車内。最初に自分たちの目指すスタイルやコンセプトを決めたことで、大事にしたい部分となくても困らない部分の選択ができました。


正直なところ、このクルマで日本一周をしたり、家を手放して生活するのは難しいと思います。


長期間クルマで生活することを考えると、キッチンがないのは大きな課題になるため、もし将来そのような暮らし方をしたくなったときにはまた新しくバンを買ってDIYする予定です。


どんなに大きなクルマを手に入れても家よりは限られた空間になるので、無理に家と同じ利便性を詰め込むのではなく、コンセプトを事前に決めて不要なものは省いていくのがDIYのポイント。


そうすることで、狭い車内でも自分たちの理想の空間に仕上げることができます。これからバンをDIYしようと思っているかたは、ぜひコンセプト作りも楽しみながら理想の空間作りに挑戦してみてください。


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▼今回のDIYで使った工具は以下の記事にて紹介しています!


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