日本初の“住める駐車場”!バンライフ夫婦・ミチトライフがハイエースで「バンライフ・ステーション」に1ヶ月滞在してみた

2019年10月からハイエースでバンライフ!(が、只今休止中w) 喋り好きの関西人です♡新しい体験や、面白そうな人のいるところへフラッと移動中!最近は伊豆下田の海が好きです。

日本で初めてバンライファーが中長期滞在できる駐車場、通称“バンライフ・ステーション”が、2020年1月から石川県の能登半島にある田舎バックパッカーハウスでオープンしました!


「車に住みながら滞在できる」新しいバンライフのスタイルに惹かれ、ハイエースでバンライフを送る私たちミチトライフと、もう1組のバンライファー夫婦えりたく夫婦が、約1ヶ月の滞在。


バンライフ・ステーションは、どんな場所でどんな過ごし方ができたのか?気になる費用は?ご紹介します!

バンライファーの拠点となる「バンライフ・ステーション」

ここがバンライフ・ステーションになった「田舎バックパッカーハウス」


バンライフ・ステーションは、“住める駐車場”とも呼ばれています。バンライフに必要なインフラ(キッチン、トイレ、シャワー、洗濯機、電源)が揃っていて、寝るときなどのプライベートスペースは基本的に車です。


滞在期間は1週間から中長期と選べて、更新制。


田舎への移住体験として楽しんでも良し、移動の拠点にしても良し。ここにしばらく滞在することで、長距離移動の疲れを癒したり、籠って仕事に集中したり。利用者の目的によって、様々な使い方ができます。

「田舎バックパッカーハウス」のバンライフ・ステーションは石川県穴水町川尻

バンライフ・ステーションの側には、穏やかな日本海。


バンライフ・ステーションがオープンした「田舎バックパッカーハウス」は、穴水町の川尻という、人口約40人前後の集落にあります。海も山もあって自然が豊かなので、田舎暮らしを経験してみたい人や、自然に触れながら暮らしたい人にとって最適な場所です。


(※“住める駐車場”バンライフ・ステーションは、Carstayステーションの地図上「田舎バックパッカーハウス<1>」にあります。従来の車中泊Carstayステーションとしても利用可能です。隣の岩車(いわぐるま)地区にも、車中泊Carstayステーションのみの「田舎バックパッカーハウス<2>」があります。)


穴水町の海では、江戸時代から続くと言われる伝統的な漁業用の櫓、「ボラ待ちやぐら」を見ることもできますよ。


ぽかぽか気持ちがイイ、晴れの日は最高です。


冬季(12月下旬〜2月)の石川県含めた北陸・日本海側の北日本地域は、日照率の低い気候。気温が低く、雨や雪の降る日が多くなります。

たまに晴れたとき見る海は湖のように穏やかで、海面は鏡のようにキラキラと、ずっと眺めていられる綺麗さ。

夏になると、6歳の子供も泳いでいるという穴水町岩車の海。


バンライフ・ステーションがある川尻から岩車までは、車で数分程度です。

穴水の牡蠣は食べなきゃ損!


いさざ、サザエ、しいたけなど、“まいもん”(能登弁で“うまいもん”の意味)もたくさんある穴水町。中でもおいしかったのは、何と言っても牡蠣!毎年2上旬頃に行われる「雪中ジャンボかきまつり」には、4万人以上が訪れ、県外からも多くの人が足を運ぶほど盛り上がるのだそう。


「田舎バックパッカーハウス」のホスト・中川生馬さんが地元の牡蠣の販売窓口をしているので、新鮮な牡蠣を一斗缶で注文してもらい、牡蠣パーティーをしました!


焼き牡蠣、牡蠣フライに、牡蠣のアヒージョ。いろんな食べ方で、牡蠣を思いっきり堪能!

牡蠣を食べるのに必死で、みんな立ったまま(笑)


特に私のおすすめは蒸し焼き。そして、中川さんの家の庭先に実っている、ゆずを拝借。蒸した牡蠣に、ゆずを絞って食べると・・・もう、美味しすぎて、ニンマリ顔が止まりません。(※牡蠣のシーズンは12~5月頃です。)

「バンライフ・ステーション」名物ホスト・中川生馬さん

ホスト・中川さん、娘さん・ゆいちゃんと。


日本初のバンライフ・ステーションをオープンさせた「田舎バックパッカーハウス」ホスト・中川生馬さんは、もともと田舎を旅するバックパッカーでした。ハイエースでバンライフもしながら、ここ能登半島を拠点にリモートワークで働かれています。


実は、私たちがバンライフ・ステーションに滞在したいと思った一つのキッカケとして、「中川さんと話してみたかった」というのがあります。


旅人だった中川さんが、なぜ能登で定住に至ったのか?それは、能登の田舎暮らしのいろはを教えてくれた方々との出会い、そして、半自給自足生活ができる農村漁村の自然環境に感銘を受け、そこに住む人達と「一緒に暮らしたい」という思いがあったからだと知りました。

中川さんのお誘いで、地元の「味噌づくり」のイベントに参加!


私たちの滞在中、中川さんを通して地元の方々と会い、行事に参加させていただきました。どこに行っても「中川さん!中川さん!」と慕われている姿が。


そんな中川さんが居たからこそ、初めて能登に来た私たちでも、たくさんの地元の方々と触れ合い、楽しく過ごすことができました


地元の人たちとの飲み会が海辺の小屋で毎週行われる。


まだまだ知られていない穴場な地域なので「なかなか観光客が訪れようとする町ではないな。」というのが本音。


地元の人など、まさに「知る人ぞ知る」ようなローカルな体験もできる。それがこのバンライフ・ステーションの魅力の一つです。

「バンライフ・ステーション」の内はどうなっているの?

古民家を利用したバンライフ・ステーション。格子の引き戸を開けると、広い玄関と2階へ続く階段があり、部屋数も多く、10人は余裕で住める広さです。


バンライフ・ステーション「田舎バックパッカーハウス」の玄関。


共有スペースは1階の居間・台所・浴室(洗濯機)・トイレ(様式)・洗面。


冬は寒いので、暖房は必須。寒さ対策と灯油節約のためにも、私たちは居間を中心に生活していました。

「バンライフ・ステーション」での1日の過ごし方は?

バンライフ・ステーションでは、朝起きて目をこすりながら車を出て、玄関から家の中に入り、洗面所で顔を洗い、居間で朝の挨拶がルーティーン。その後、各々朝食を作ったり、自由に過ごします。


昼過ぎにはパソコンが4台並び、カタカタとした音だけが聞こえる、と思いきや、みんなでわいわい話したり。バンライファ―が揃うことが珍しく、共感できる話も多くて楽しい時間を過ごせました。

みんなで仕事すると、捗るかも?!


食事の時間も自由なのですが、一緒に食べるようになり、バンライフでは夫婦2人で居る時間がほとんどだったので、新しい家族が増えたようで楽しかったです。

夜はそれぞれの家(車)へ

夜は車に帰宅。滞在期間中は最低気温が-2℃と、寒かったです。(もっと冷え込む年もあるそう)日中にポータブルバッテリーが充電できるので、毎日朝まで電気毛布が使えます。


寝る直前にシャワーでしっかり身体を温めることができるのも、バンライフ・ステーションがあるから。そして、「ほっ」とリラックスできる自分の家(車)にすぐ戻ることができるのもいいところです。


この日常をベースに、輪島へ出かけたり、岩車の地域行事に参加したり、週末には地域の飲み会に参加したり、楽しい日々を過ごしていました。

「バンライフ・ステーション」でかかった費用は?

最後に、気になるバンライフ・ステーションでの費用をご紹介します。

まずは、全体の費用から。


トータル:約63,000円(約1ヶ月)でした!


内訳は以下の通り。


・家賃:25,000円

食費:約25,000円

電気&水道=約3,000円

灯油代:約8,600円

雑費:約1,000円


一つずつ解説しますね。


・家賃

1ヶ月車1台(1人)で22,000円、2人目は3,000円プラス、3人目からはプラス2,000円/1人です。私たちは1台で2人なので、25,000円でした。


・食費

調味料なども含め、2組でまとめて購入、シェア。外食は控え、お店での食事は1回。それ以外に、牡蠣を買ったり、地元漁師の集まる小屋での飲み会(1人1,000円)に参加することで、地元の食材を堪能できました。


その他、中川さんがおすすめのお店や観光地をたくさん教えてくれます。

小屋で食べる鍋には、ジビエや海鮮!つい食べすぎる(笑)


食材は、地域の方から、白菜や大根、キュウイフルーツを大量に頂いたり、近所の農家から立派なしいたけを栽培している方から直接購入させてもらうことも。


他にも、ジビエ、郷土料理のかぶら寿司、ついたお餅など頂いたこともあり、とにかく食材に恵まれました!能登の人たちは何でこんなに優しいのか・・・と不思議なくらいで、感謝しかありません。


もらった野菜たち。(採れる野菜は季節によって異なるそうです)


バンライフ・ステーションの敷地内にも畑があり、ゆずや白ネギ、自家製のお味噌も自由に使えました。費用も押さえながら、地域ならではの採れたての食べ物が食べられて、幸せ・・・!


香りがいいオーガニックなゆず。これも使い放題・・・!


・買い物

車で20分のスーパー「どんたく」に寒ブリやクジラなどの鮮魚、その近くには地産のお米や野菜も売っています。「どんたく」の隣にはホームセンター、電気屋、本屋、ファミレス(ココス)もありますよ。


「どんたく」の寒ブリとクジラの刺身。日本酒と合う!


・電気

節約のためにアンペアを下げていたので、IHや炊飯器、レンジなど同時に使うとブレーカーが落ちることもしばしば。(笑)

順番に使ったり、持参のガスコンロを併用していたので、安く済ませることができました。


・灯油代

寒い場所では、やっぱり費用がかさんでしまう灯油代。灯油ストーブを使う部屋は一か所に限定して、節約しました。ステーションにいる時間はストーブをつけるのと、シャワー・キッチンでお湯を使用するときに灯油が必要です。2人分の費用です。


ストーブでお湯を沸かしながら、加湿。一石二鳥♪


・雑費

トイレットペーパーなど、夫婦2組で必要分揃えました。


実際、家賃だけでなく色々費用がかかるなぁと感じた時もあったのですが、最終的にみて、1ヶ月間、毎日シャワーを浴びれて、食費を入れてこの費用。「安い!」です!!


滞在時期や期間によっても異りますので、一つの目安にしていただき、細かい費用については、下記のホームページをチェックまたは、中川さんに相談してみてくださいね。


>>田舎バックパッカーハウスに関する情報まとめ

まとめ

約1ヶ月のバンライフ・ステーションでの生活は、あっという間。出発の日は、ちょっと名残惜しい思い。でも、「いってらっしゃい!」と送り出してもらい、まるで第2の家が出来たようで嬉しかったです。


冬期は閉鎖している観光地もありますが、田舎に籠ってゆっくり過ごしたいという方は、冬の利用もおすすめします♪


バンライフ・ステーション」という新しいライフスタイルも、選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?


>>「田舎バックパッカーハウス〈1〉」予約・詳細ページ


 

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