地球に恩返しするために、私はサーフィンと⾞中泊をする| ⼤⽥謙太郎

初心者バンライファーです!

VANLIFER 特集では、⾞で⽣活する次世代のライフスタイル「VANLIFE(バンライフ)」を送る、素敵な⽅々をご紹介します。今回は、良い波を求めて⾞旅を続けている、⼤⽥謙太郎(おおた・けんたろう)さんに、その魅⼒を伺いました!


バンライフを始めたキッカケと車中泊をしていて感じること

大田さんのバンライフ歴とそのキッカケを教えて下さい

⾞に住み始めたのは、2017 年7 ⽉頃からです。私もともとは、29 歳まで京都で寿司職⼈をやっていたんですよ。その時に、ちょうど先輩に誘われて、サーフィンにハマってしまいまして。もっと良い波に乗りたくて、気づいたら神奈川県の茅ヶ崎に移住してました(笑) もうサーフィンを始めて14 年ほどになります。



でも、茅ヶ崎に引っ越したときに⼤量の家具や服を持ってきたんですけど。私、旅が⼤好きで、家には旅には持って⾏けないものばかり。“これ本当に必要なものなのか?”と疑問に思ったんですね。そこで、まずはモノを全部捨てて、シェアハウスに移り住みました。仲間と必要なものをシェアして住むスタイルは最初はとても快適だったのですが、やっぱりサーフィンや旅をして出掛けている時間の⽅が⻑くて。次に、“実は家賃を払う必要もないんじゃないか?”という疑問が湧いたんです。そこで、そのとき⽇産のモコという軽⾃動⾞を持っていたので、思い切って最低限の⽇⽤品とサーフボードだけを⾞に載せて、シェアハウスを解約しました。これが、私の⾞中泊物語の始まりです。



思い切った決断ですね!⾞中泊⽣活はすぐに慣れることが出来たのでしょうか?


正直、最初はちょっと苦労しましたね(笑) まず、どこで⾞中泊をしたら安全かどうかが分からないことに困りました。ウェットスーツを⼲していたら誰かに盗まれてしまったこともありますし、寝ていたら警察官の⽅にライトを照らされて⽬覚めたこともありますね。今は、都内は⼀般駐⾞場、地⽅だと道の駅やビーチの近くの駐⾞場で寝ることが多いですが、未だに本当にここはOK なのかな?という不安はありますね。

ぜひCarstay を使って安全に⾞中泊を楽しんで下さい!(笑) ちなみに、軽⾃動⾞で快適に寝ることって出来るんですか?

はい、ぜひ使います(笑) そうなんです。それが、意外といけるんですよ。この⾞はフルフラットに出来ないモデルなので、最初は⾜が胸より下がってしまってエコノミー症候群になりかけたり、寝返りをうつスペースが無かったので、眠りが浅かったこともありましたが、このように⾞中泊⽤のマットレス等を購⼊したら、とっても快適に寝られるようになりました。もはや、シェアハウスに住んでいたときよりも、静かでプライベート空間なので、よく眠れていますよ。



サーフィンを通じた社会貢献

寝るときもボードと⼀緒なんですね(笑) ちなみに、サーフィンを教えたりもしてるんですか?

はい、私は「サーフフォトキャラバン」という、サーフィン体験をした後に、ビーチクリーンを⾏う活動の代表をしています。サーフィンを始めるようになってから、⽇本の海岸にはたくさんのゴミが打ち上げられたり捨てられたりしていることに気付きまして。サーフィンを通じて、普段の暮らしがいかに⾃然のおかげで成り⽴っているかということを実感していたので、地球に恩返しがしたいと考えて2018 年3 ⽉から活動を始めました。


サーフィン体験を通じて社会貢献できるなんて、素晴らしい活動ですね…!

そうなんです。なかなか普通のゴミ拾いって、社会的に意義があることは理解できても、普通に暮らしててやってみるキッカケってあんまり無いんですよね。でも、サーフィンやってみたいという⼈はたくさんいる。そこで、両⽅を組み合わせてみたのが、サーフフォトキャラバンです。また、カメラマンの藤原と⼀緒に活動していますので、サーフィンを楽しんでいる姿もばっちり写真に納めてプレゼントしています。すぐSNS にシェア出来るので、参加者からは⼤好評です。他にも、プロフィール撮影や、ヨガ、リサイクルアートの展⽰なども⾏なっています。


⾞中泊やVANLIFEを始めたことも、サーフフォトキャラバンのきっかけになったのでしょうか。

はい。ビーチの近くで⾞を停めて、⽇の出とともに⽬が覚める。そして、ボードを持って朝⼀の波に乗りに⾏く。そのような、ライフスタイルを始めてから、より⾃然を⾝近に感じられるようになりました。⾃然が⾝近になると、感性が研ぎ澄まされていくんですね。そうすると、ふっとアイデアが浮かんでくる。サーフフォトキャラバンの活動もそうでした。そして、ビーチクリーンをやると、さらに思考が整理されていきます。それを私は、⾃分⾃⾝のクリアリングと呼んでいるんですけど。そんなライフスタイルに興味を持ってもらえる⼈が1⼈でも増えたらいいなという想いで、この活動を続けています。



バンライフをする上での精神面

禅(ZEN)の精神性に近いものがありそうですね。でも、ずっと⾞で⽣活していると疲れないですか?

実は、私も毎⽇⾞で寝ているわけではないんですよ。荒天の⽇だったり、たまにリフレッシュしたいなと思う時には、インターネットカフェで漫画を読んで寝たり、銭湯で疲れを癒してからそのまま休憩室で寝ることもあります。そして、意外なことに、⾞中泊をする前よりも健康になったんです。移動と宿泊の費⽤を抑えることが出来るので、以前よりも健康的で美味しい⾷事を⾷べることが出来ています。また、もともと腰痛持ちだったのですが、⾃然を中⼼に置くライフスタイルに変わってから、⾝体を動かす機会も増えて、気づいたら腰痛もなくなっていました(笑)



バンライフは意外と簡単にできる!

美味しいご飯が⾷べられるのは魅⼒的ですね。最後に、そんな新しい旅・暮らし“VANLIFE” に興味を持つ読者のみなさまにメッセージをお願いします!

⾞中泊を通じて、VANLIFEを体験することは意外と簡単に出来るよ!ということを伝えたいですね。別に、キャンピングカーでなくても、レンタカーで借りられる普通の⾞で、⼯夫すれば簡単に⾞中泊をすることが出来ます。そして、1 回やってみると、何が必要で、何が不要か分かってくるので、もし⾯⽩いなと直感的に感じたら、⾊々試⾏錯誤してみるのがいいと思います。私が軽⾃動⾞で楽しく⾞中泊出来ているので、みなさんも出来るはずです!

お話を伺った⽅:大⽥謙太郎(おおた・けんたろう)さんプロフィール

1975 年5 ⽉12 ⽇⽣まれ。サーフフォトキャラバン代表。2017 年7 ⽉に⾃宅を引き払い、関東から四国のビーチまでを⾞で巡りながら、気に⼊った場所で波乗りをするライフスタイルを確⽴。

 

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