「遊ばざるもの、働くべからず。」
会社員として働きながら、週末は子供たちと車中泊キャンプを楽しむハイエースパパこと、田中仁彌(たなかじんや)さんが大切にしている言葉です。
Carstay公式アンバサダー2023に選ばれたハイエースパパさんは、車中泊好きが集うコミュニティー「車中泊会議」を運営しながら、SNS発信なども積極的に行っています。
今回は、そんなハイエースパパさんの、家族とのバンライフの楽しみ方や、子供にアウトドアを経験させてあげたい理由、そして「車中泊会議」にかけた想いを伺いました。
ハイエースパパです。「子供たちとハイエースで遊ぶ」という意味で「ハイエースパパ」という名前をつけ、活動しています。普段は会社員をしており、3人の子供がいます。
YouTubeの車中泊情報バラエティー「ハイエースパパ」で、車中泊のノウハウなどを発信したり、車中泊好きが集うコミュニティ「車中泊会議」を運営しています。これまでオフラインで16回の車中泊イベントを開催してきました。
また、TikTokでは「ジョージ先輩」という名前で、ライブ配信やショート動画を発信しています。
妻が京都出身なので、東京から年に数回は子供と京都へクルマで帰っているんです。いつも滋賀県や長野県などへ寄り道をして、道の駅などで1泊だけ車中泊をして帰るのが定番になっています。
そんななか、5年ほど前に私の父が亡くなり、少しですが遺産を残してくれていたんです。その遺産を元手に何かを購入しようということになり、クルマを購入することにしました。
父からもらった遺産で購入するため、年に数回の帰省時に家族全員で乗れて、壊れにくい一生乗れるクルマがほしいと思い、ハイエースワゴンを選びました。
ハイエースワゴンは家族5人で車中泊できることはもちろん、定員が10人なので私の母と妻の両親も合わせて全員が乗ることができるのがとても気に入っています。
週末は妻と15歳と13歳の男の子、10歳の女の子の家族5人で、アウトドアな遊びをするために出かけることが多いですね。
以前から家族でよくキャンプに行っていましたが、ハイエースを購入してからは、テント設営の手間がかからず、その時間を子供たちと遊ぶ時間に費やせる「車中泊キャンプ」をするようになったんです。
子供と遊びに行く大事な週末に「どう時間を使うか?」と考えたとき、「ラク・安い・近い」など、選択基準はいろいろありますよね。私は子供に「工夫する遊び」をさせたいと思っています。
ボール1個でいろんな遊びをしたり、石を積んだり、木の枝でなにかを作ったり、山奥に聞こえる鹿の声や虫の音色に耳をすませたり、きれいな夕陽や星を見たり。
そういった経験を幼い頃からさせてあげて、限られた時間とお金の中で最大限工夫して楽しめる子になって欲しいと考えています。
日中は、外で遊び疲れたらすぐにクルマでゴロンとなって昼寝をしたり、景色を眺めながらゆっくりしています。
夜は子供3人をハイエースのルーフテントで寝つかせたら、車内で妻と一緒にジャズなどの音楽をかけながら、お酒を楽しむのが定番です。
ここ数年はコロナの影響で地方に出かけることを控えていたので、県外へバンライフする機会がなかったのですが、子供が友達を家に連れてきて車内で過ごしていることもありますね。
ルーフテントを開いて、お菓子を食べながら映画鑑賞などをして楽しんでるようです。使い終わったらきれいに掃除して返してくれるので、とても助かっています。
3年前にハイエースを納車すると同時に、「ハイエースパパ」というYouTubeを始めました。
動画をアップすると、毎回必ずコメントをしてくださるフォロワーさんが何人かできてきて、「いつも応援してくれているこの人達に会ってみたい」と思うようになり、第1回「車中泊会議」を開催しました。最初はクルマ4台が集まって、河原の河川敷でお酒を飲みながらBBQを楽しみました。
最初はコロナの時期だったということもあり、大々的に告知などはしていませんでした。「車中泊会議にきたい人はDMして」と投稿して、DMをくださった方とひっそりオフ会を行っていたんです。
「車中泊会議」は、3年間で合計16回開催しましたが、今では参加券50枚を販売すると、1日で完売するほど盛り上がっています!
車中泊会議は、簡単に言うと「みんなで車中泊するイベント」です。
すべての車種が対象なので、軽自動車やバス、キャンピングカー、DIYをした車中泊仕様車まで、さまざまなクルマが集結しています。個性豊かなたくさんのバンライファーと交流できるイベントなんですよ。
その車中泊会議には、主に2つのルールがあります。
1つ目のルールは、「食べものや飲みものは自分で持ってきて、余ったらみんなに分けましょう」ということ。
各自で食べるものを持ってくるので、持ち寄りパーティーのようなイメージです。ピザ窯を持ってきてみんな分のピザを焼いてくれる方がいたり、地元のおいしいおつまみやお酒を持ってきてくれる方もいて、いろいろな食事を楽しめることも魅力です。
2つ目は「眠くなったり、先に帰りたくなったら、いちいち挨拶しなくて良い」。ということ。
私自身がタイミングを見計らって挨拶をするのが苦手なので、気を遣うことなく、寝たい時は勝手に寝ていいという意味でルールを作りました。
また、車中泊会議では、自分の停めたクルマの前であれば、フリーマーケットも自由に行うことができます。みなさんキャンプ道具や子供服など、自由に持ち寄って販売されていますね。
これまでは関東でしか行ったことがないので、今後は関西や九州、北海道でも開催してみたいです。また、私は日本史や城巡りが大好きなので、お城の駐車場で車中泊会議ができたらテンション上がるな!なんて考えています。
あと、これから「車中泊会議」を、コミュニティーとしてめちゃくちゃ大きくしたいですね。幕張メッセで5000台を集結させて車中泊をしたり、フジロックが大好きなので、ひとつのサイトやステージを貸し切って「バンライフゾーン」を作りたいです。
車中泊向けの音楽やステージをやって、夜はみんなで車中泊ができたらとても楽しそうですよね。
もともと「ハイエースパパ」としてYouTubeで車中泊に関する発信活動をしてきたのですが、自分の趣味や考えなど個人を前面に出した発信をしていきたいと思い「ジョージ先輩」という別の名前でTikTok配信を始めました。
ハイエースパパのチャンネルの冒頭で「遊ばざるもの、働くべからず」と言うのですが、これはパタゴニアの社訓なんです。TikTokでは、そんなパタゴニアの話だったり、大好きなアメカジや音楽、また地元の米軍基地がある東京都福生市の話なんかもしています。
おかげさまで、最近では地元の方がフォローしてくださったり、話しかけていただくことも増えました!
TikTokで頻繁に「所ジョージさんに似てる!」というコメントをいただいていたんです。冗談で「所ジョージの息子です(笑)」と返していたら、本当に信じている人がいて。
だったら、いっそのこと名前をお借りしてしまおうと思い、「ジョージ先輩」として配信することにしました。
イベントに参加した方々が喜んでくださるような「車中泊会議オリジナルビール」を作りたいです。
車中泊キャンプをする時は、その土地でとれたおいしいものを食べるのが好きなんです。なので、食材や魚に合うしょうゆやわさびをつくったり、酒造さんとコラボして、車中泊会議のオリジナルの酒などを作れると嬉しいですね。
コラボ商品の製造などをされている酒蔵さんがいらっしゃれば、ぜひ紹介してください!(笑)
会社員として働きながら、YouTube「ハイエースパパ 」にて、車中泊情報やバンライフのノウハウを発信している。3児の父。コミュニティ「車中泊会議」を運営し、これまで16回の車中泊イベントを開催。TikTokでは「ジョージ先輩」として活動中。