神奈川県の湘南エリアに、Carstayに登録されているフォルクスワーゲンのヴァナゴン(T4)という懐かしい雰囲気のキャンピングカーがあります。Carstayでは登録が2台(2021年9月現在)というレアな車両です。外車で左ハンドル、歴史を感じるキャンピングカーの利用者は、意外にも家族利用が多いのだそう。
今回は、ヴァナゴンのホルダーであるCHIRINさんにお話を伺いました。
アウトドア好きの家庭で過ごした幼少期、そして、現在は2児の父として家族でアウトドアを楽しむCHIRINさん。ヴァナゴン購入やCarstayに登録したきっかけ、そして、登録当初より格段にCarstayオーナーを楽しむようになったと話すその理由を紹介します。
ファミリーキャンプをするため、そして、夫婦の両実家が離れているので、子供たちをそれぞれの実家に旅行がてら楽しく連れて行くために購入しました。
ヴァナゴンを選んだ理由は、元々私が「外車マニア」で「旧車マニア」だったからです(笑)さらに、乗用車と同じ速度性能を持つキャンピングカーが理想の車でした。
※旧車:クラシックカーなど数十年以上前製造された自動車やオートバイのこと。
キャブコンや大型のキャンピングカーはその大きさや形状から乗用車に比べ速度性能や安定性がよくありません。そもそもキャンピングカーに走りを求める事自体ふつうはナンセンスです(笑)ということで、自分の希望にあう車は少なく、その中で最高に味のあるキャンピングカーがヴァナゴンで、悩んでいるときに出会ってしまいました。
回転座席で車内も広々使える仕様に。
27歳の頃です。大学時代のバイト先だった建設会社のオーナーがヨコハマモーターセールス製の「オックス」という高級キャンピングカーを持っていて、あとで声をかけてくれて、幸運にも3年間自由に使えた経験があります。
子供の頃、夜中にキャンプ場へ向けて出発する家庭で育ち、車中泊しながら旅行することは大人の楽しい遊びだと感じていた私にとって、最高の出来事でした。当時はここぞとばかりに10人程の友達を連れてキャンプを楽しみ、いろんな場所に出かけました。
車は返却しましたが、キャンピングカーにハマった身体は元に戻せず。外車、旧車好きに加え、キャンピングカー好きが加わりニッチな車しか愛せない身体になってしまいました(笑)
そうですね。維持費はかかりますが、古すぎて直せないかもしれない貴重感も含めて、旧車には新しい車にはない味があるんですよ。
私が30歳の手前で初めて買ったマイカーは、フォードのエコノラインというフルサイズバンをベースにした、「コーチメン19RD」という、外車で旧車で更にキャンピングカーでした。日本でいうハイエースのような車で、購入時の車の年齢は自分の年齢とほぼ同じ。古すぎて色々壊れていき、パーツがなく直せぬまま廃車という辛い経験もしました(笑)
ヴァナゴンは僕にとって3代目の車です。購入時はすでに家族がいたので、この手のかかる愛車に乗り続けるためには、メンテナンス費用を捻出したいというリアルな問題はありましたね。実際Carstayに登録するきっかけは維持費といっても過言ではありません。
自分も大好きな車を大事に乗り続けていきたいと思ってましたし「維持費と整備費どうするの?」と妻に釘を刺され、なんとかしないと…なんて思っていた頃、Carstayに出会いました。2019年に開催された東京モーターショーでのことです。車の個人間貸し借りができることを初めて知り、これだ!と思って募集開始されてすぐに登録しました。
それに、旧車のキャンピングカーの購入を検討している人の役に立ちたいという思いもありました。自分がヴァナゴンを購入するとき「数日借りて体験したい」と思っていたんです。でも、なかなか旧車のレンタルキャンピングカーはありませんでした。
当時は、家族で使うのに適した車なのかわからないまま体を張って購入するしかなく、旧車の購入には壁を感じました。
これからヴァナゴンを買いたい人のために僕がシェアしたら、これが助けになる人もいるかな~!と思ったんです。その思いが通じたのか、現在利用してくれる方の5人に1人はヴァナゴンを買おうと考えている人なんですよ。
「維持費をしっかり稼ぎたい」から、「もっと車を楽しんでもらいたい」という気持ちの方が強くなりましたね。初めはいろんな人に借りてもらおうと必死でしたが、貸し出し中車の様子が心配になり、なかなか不安だったんです。
レンタルいただく皆さんに故障や事故なく安全に楽しんでもらえるよう、ヴァナゴンのメンテナンスには力を入れていますが、トラブルの可能性はゼロではありません。一般の国産バンと比べて不便に感じることもあります。それを理解してもらえないとお互い不満が残ってしまうと感じ、徐々に旧車であることを含めて好きだといってくれる人だけに貸したい、という気持ちに変わっていきました。
試行錯誤して、まずCarstayの前にチャットでやりとりをしてヴァナゴンを理解してくれる人に限定して貸し出すようにしました。すると、事前のコミュニケーションも増え、ユーザーさんとの交流も深まっていったんです。
Carstay後、ユーザーさんの「本当にすごくいい思い出ができました。」という感想を聞くと、「あ〜使ってもらえてよかったな〜」と幸せな気分になります。ヴァナゴンとユーザーさんとのマッチングに焦点を当てて運用してからは、貸し出し中も安心しています。
そうですね、秘訣というか、Carstay参入時の心構えとして"自分のお店を構える"つもりでホルダーをしています。
私が「Carstayサービスのユーザー」という気分だと、どうしてもちょっとしたシステムの使いにくさやマイナス面に目が向いてしまいます。でも、これが自分のお店だと思うと、自由に編集できるプロフィール欄や車の紹介、レンタル中のサービスなどのカスタマイズが楽しくて仕方なくなるんですよ。
ルールの中でいくらでも創意工夫ができる。私はそこに面白さを感じています。
自分自身がホルダーとして車を楽しみ、そのうえでヴァナゴンを借りた人や家族が楽しんだりしてくれているのを見るのがうれしいです。
どうやったらもっと利用者のみなさんに喜んでもらえるかな?と模索する日々です。
はい、私たちは家族4人でよくキャンプへ出かけます。そのときに使用しているキャンプグッズを丸ごとお貸ししています。実際に使っているものなので、多少年季は入ってますが、お使いいただく分には問題ないかなと思います。
机、椅子、お皿など大体のものは揃っているので、存分に活用して家族や友達と楽しい時間を過ごしてもらえたらうれしいです。
手ぶらで出かけられるほど豊富に揃えられたキャンプグッズ
湘南エリアでレンタルしているので、ユーザーさんは山梨のキャンプ場か、三浦半島でのキャンプが多い印象です。お孫さんとキャンプに出かけたかたは、「いい思い出ができた!」と笑顔で帰ってこられました。リピートしてくれるかたもいて、うれしい限りです。
ヴァナゴンが気になっている方、ぜひ一度、ヴァナゴンのページ(下のリンク)をご覧ください。もし気に入っていただけたら、ヴァナゴンでの思い出作りお手伝いさせてくださいね!わからないことや不安なことがあればまずはお気軽にチャット機能で相談を。お待ちしています。