夫婦でモバイルハウス製作に挑戦!果たしてDIY初心者でもできるのか?

バンライファー夫婦のとおるんよしみんです!日産キャラバンで車に住むおうち型バンライフをしながら日本各地を旅しています。 2018年は世界一周、2019年6月から日本一周中。車中泊初心者&女子向けの情報を発信中(^^)!

日産キャラバンで日本一周中のとおるんよしみんの妻よしみんです。


2020年11月、夫婦で約20日間かけて「モバイルハウス」を製作しました!


お披露目の場は、2020年11月28~29日に山梨県の西湖キャンプヴィレッジ ・ノームで行われた「VANTERTAINMENT FES」(以下バンタメ)です。

DIYやモバイルハウスの製作に詳しい先輩に協力を得ながら製作のプロジェクトを開始しました。


これまで私たち夫婦が経験したDIYというと、今乗っているキャラバンにベッドや収納棚を作った程度で、ほぼDIYをしたことがありませんでした。


そんなDIY初心者の2人が悪戦苦闘しながらなんとかモバイルハウスの完成までに至った様子を、今回はまとめてみました。


初心者ながらどのようにして製作したのか?どんなモバイルハウスになったのか?

ぜひ写真とともにお読みください。


どんなモバイルハウス?これは一体何に使う用?

今回のモバイルハウスは、さきほどご紹介したバンタメのイベントでお披露目するために製作しました。


モバイルハウスを使う人といえば、その中で生活しながら旅をすることを目的とする人が多いですが、今回のモバイルハウスは住むためのものではなく、イベント内で使うプロジェクターで映し出すスクリーンとしての役割をします。


モバイルハウス内にプロジェクターで100インチの大きな画面を映し出すため、内寸で高さ2m以上もあるかなり広々とした形です。


プロジェクターのスクリーンを映した様子


今回のモバイルハウスは、車の「左側面」と「背面」が扉のように全面90度開くタイプ。


モバイルハウスでは、よく、トラックの上にリーゼントのように出ている部分(バンクベッド)がありますが、今回はそのリーゼント部分を省いて運転席後ろ部分を真四角な立方体にしました。


真四角だと簡単な作りのように見えますが、左側と後ろ側の扉が90度まで上がる設計はかなり難しく、たくさんの方に相談し、力を貸していただきながら作製しました。


DIY場所はCarstayステーション「森と湖の楽園」

今回DIYする場所として利用したのが山梨県の河口湖近くにあり、Carstayステーションとしても登録されているキャンプ場「森と湖の楽園」。ここには電動インパクトドライバーや電動丸ノコなど、DIYに使える様々な道具が揃っているため、DIYする時にぴったりの場所です。




モバイルハウスを製作をするにあたり、キャンプ場には簡易的なガレージを用意してもらいました。


キャンプ場のスタッフさんは、バンを車中泊仕様に改造したい方やモバイルハウスを作りたい方向けに、森と湖の楽園で宿泊をしながら数日間でDIYできるようなプランを計画しているそうです。来年には本格的なガレージができる予定とのことで、完成が楽しみです。


工具やDIY道具、そして場所もそろっていれば、DIYに踏み切るまでのハードルはグンと下がりますね。


また、森と湖の楽園から3kmの場所にホームセンターのくろがねやがあるので、そこで木材なども購入可能です。

トラックを無料で貸し出してもらえるので、持っている車が小さくても大丈夫!大きな木材も運べます。


しかし、ここのくろがねやはあまり大きなホームセンターではなく、あまり種類は豊富ではないため、急ぎのものやすでに購入するものが決まっている場合に訪れることをオススメします。


私たちは何の材料がいるのかがはっきりわかっていなかったことや、色々見て考えながら購入したかったこともあり、車で片道20〜30分の場所にあるカインズに足を運びました。

ホームセンターにはほぼ毎日のように足を運んで買い出しをしたので、気づくと短期間でお店の常連になっていました(笑)


DIY初心者の私が初めて知ったこと

ここからは、DIY初心者として学んだ言葉や工程をまとめていきます。

(1)ほぞ繋ぎ

「ほぞ繋ぎ」とは、一方の木材にほぞ穴を掘り、もう一方の木材にほぞをつくります。そしてほぞ穴にほぞを差し込んで接合する方法。

右壁と前壁の枠はほぞ繋ぎという方法を利用しました。


このほぞ穴を作るのが私は大好き!丸のこで数センチ幅に木材を切り、そこをとんかちで叩いて木材を飛ばすのが楽しい!!!一番お気に入りの作業です。木材が綺麗に飛んでいった時はスカッとします。


(2)羽目板(はめいた)

羽目板は、建築用語で、壁や天井に貼るための板のことです。


モバイルハウスの外装板は全て羽目板を使用しました。羽目板にはオスとメスがあり、ボンドをつけてはめ込んで使います。

服にボンドをつけながら夢中に作業をしたので、全部終わった時には全身ボンドだらけ!



羽目板は見た目が綺麗なため、内装で使われることもあります。

ただ、はめ込むときにはかなりの力が必要で、羽目板を取り付けた後は腕が筋肉痛になりました。


(3)足場の組み方

工事現場でよく使われる「足場」。

足場の組み立て方ってご存じですか?工事現場では見たことはあっても、私は組み立て方は全く知りませんでした。


モバイルハウスを作るには高い場所で作業する必要があるため、今回初めて足場を組みました。組み方は全くわからないので、YouTubeで見ながら組み立てました。初めてやることで思ったようには進まず、組み立てては外し、組み立てては外し…を繰り返しながら、約1日かけてなんとか足場を組み立てられました!


あれから工事現場で立派な足場が組んであるとつい足場に注目してしまい「すごい!!」と感動しています。


モバイルハウスで一番苦労したことは「扉の取り付け」

左扉と後ろ扉の取り付けはとても苦労しました。


左扉は約40kg、後扉は約20kgあり、持ち手がないため大変持ちづらいです。

この扉を取り付けるには、地上約3mの高さで水平にして持ち上げた状態で取り付けないといけないのです。

(丁番という部品を使用したため)



地上3mの高さは脚立に上ればなんとか手が届きますが、同時に持つ左扉はの重さは40kg。

そのためずっと持ち上げ続けてネジ締めをするのは厳しく、そして体勢的にもかなり危険です。


私たち2人だけでは扉を持ち上げてネジ締めまでできないので、キャンプ場の方に相談してユンボで扉を吊り上げることになりました。


扉を持ち上げている間にネジ締めを速やかに行うのですが、なかなか締め場所が合致せず、扉をモバイルハウスにぶつけてしまいながら何度も挑戦して、丸1日かかってやっと扉の取り付けが完了しました。


DIY初心者でもモバイルハウスは作れる?

日産キャラバンを車中泊仕様にしたとき、ベッドのDIYは夫とおるんがほぼやってくれたので、妻の私はインパクトドライバーを触るのも今回はほぼ初めてで、もはや機械の名前すらわかっていないような状況でした。


もちろん建築の知識もないのでどうやってモバイルハウスを作るのかも初めは全くわかりませんでした。


今回は、自作のモバイルハウスに住んでいる生活冒険家のナルさんが全体図面を設計し、作業場まで直接来てくれました。

製作の最初の3日間は教えてもらいながらモバイルハウスを一緒に作って、その後はわからないことがあったら連絡を取りあい、相談しながらモバイルハウスを完成させました。



DIY初心者らしく、電動ドライバーを使ったネジ締めには何度も失敗しました。木材を貫通し穴を開けることもありました…。

そんな状態で約2000本のネジ締めを行いました。何度も繰り返して作業するうちに少しずつ慣れてきて、最後は1人でネジ締めできるようになりました。


そして約20日間かけて無事にモバイルハウスを完成させることができました!


初めて知ったこと、経験したことがたくさんあった

こうして、たくさんの人のおかげでモバイルハウスを完成することができました!

初めてのことだらけで悩むことも多かったですが、知らない世界を体験できたことは本当に良かったです。


そして一番嬉しかったのが、イベントのときに参加者のみなさんがモバイルハウスで楽しんでいる姿を見たとき。


私もイベントでこのモバイルハウス内で行われたデジタル射的をしましたが、子どもから大人までみんなが笑顔になっていたのを見て、モバイルハウスを作って良かったなあと感じました。今後はこのモバイルハウスがたくさんの場所で活躍してくれるともっと嬉しいなと思います。


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