年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
サーフィン×車中泊は、グリーンシーズンのアクティビティとしておすすめの旅のスタイルです。
でも車で寝るスペースがあって、サーフボードやウェットスーツを積むことも考えると、サーフィン車中泊できる車ってどれがいいんだろう...?
今までたくさんサーフポイントで車中泊してきた実体験から、何をポイントに最適な車を選んだら良いか、ご紹介します!
最低限必要なポイント
「サーフィン車中泊」に最適な車を選ぶ上で、これだけは抑えておきたいポイントはこちらです。
ます車に積む荷物の中で一番嵩張るのが、サーフボード。
ショートボードでも長さが180cmくらい、ファンボードだど200cmくらい、ロングだとそれ以上の長さになります。
これだけの長さのサーフボードを車に載せるには、車の大きさやボードの長さによって様々な積み方があります。
→ステーションワゴンやSUV向き
→ミニバンなどの高さのある車向き
→車内の狭い車や、ロングボードなどの長い板を積む場合
天井のラックベルトだと家族4人乗っても収納スペースを取らないので便利ですが、車内で寝るときや荷物を整理するとき、ちょうど頭にサーフボードが当たって、結構窮屈なんです。
夜寝るときに、面倒ですがサーフボードを屋根に積むというのもありですね。
サーフィンを快適にしようと思った時に、色々車に必要になってくるものがあります。
それは濡れたウエットを干しておくハンガーラックや、簡易シャワーの設備・濡れたものを収納しておく入れ物など。
写真のようにサーフスポットへ行くと、ハッチバッグを開けたところのバックドアにハンガーラックを付けている車が多いです。
ここにウェットスーツを干しておけば、夕方の2ラウンド目も乾いたウェットスーツを着て海に入ることができますね。
サーフィン用の車のカスタムパーツは沢山ネットで売っているので、海で遊ぶのに適した装備にカスタムできる車種だと便利です。
海に行く機会が増えてくると、車中泊するシーンも多くなります。
そうなるとフルフラットになるシートがマストです。
車中泊が最適にできるか、車内で寝てもしっかり疲れが取れるかどうかは、寝心地次第です。
シートをフルフラットにして、凹凸があればクッションを詰めたり車中泊マットを敷いたりして、底つき感のない快適な寝床を作りましょう。
寝床のスペースができたとしても、足を伸ばせないと快適さがまるで違います。
自分の身長+10cmの縦幅は確保しましょう。
ここ、実は車中泊に最適な車を選ぶうえで一番大事なポイントです!
ソロや夫婦のみで車中泊するならば、スズキのエブリイやホンダのN-VANといった軽バンでも大丈夫でしょう。
一方、子どもを含む家族の場合だと、日産セレナやトヨタのハイエースなどミニバン以上でないとスペース的に厳しくなってきます。
さらに加味したいポイント
「サーフィン車中泊」に最適な車を選ぶうえで気にしておきたいポイントはこちらです。
サーフポイントはアスファルトの駐車場の場合が多いですが、場所によってはビーチまで車で入っていって、砂浜に停車することもあります。
そういった時に砂道にも強い車やタイヤ・四駆だと安心ですね。
また、ポイントによってはビーチまで出る道もかなり狭いところもあります。
対向車が抜けられないスレスレの道幅も。
我が家はなんとかハイエースのワイドでも切り抜けていますが、これ以上のサイズ(横幅)になると難しい道も多いです。
キャブコンタイプの車だとおそらくアウト…!
あまり道が整備されていないサーフポイントなどに行くかたは、ある程度小回りの効きやすい車がおすすめです。
海に行くということは、水や砂で車が汚れるのは必至です。
車に乗り込む際にビーチサンダルについた砂を落としたつもりでも、車内に砂は溜まっています。
カーペットタイプのマットだと、砂が奥にも入り込んで後で掃除するのが大変!
その点、掃除しやすい樹脂製のマットが敷いてあると便利です。
また、サーフポイントのコンディションがイマイチだった場合、ウェットスーツを着たまま別のポイントに移ることもあります。
そんな時は、シートがレザーなどになっていて、濡れてもすぐに拭けるなど、水や汚れが気にならない車が良いですね。
サーファーの車はともかく移動距離が半端ないです。
特に都心部に住んでいると、自宅から海の往復でかなりの距離を走ります。
それに加えて、車中泊サーフトリップをすると、1回の旅での走行距離は凄いことになります。
以前、8泊9日で九州一周&四国車中泊旅をした時の走行距離は、なんと「3,440km」でした!
距離がピンとこないかたもいると思うのですが、本州最南端の「鹿児島県佐多岬」から、本州最北端「北海道宗谷岬」までが2,700kmなので、それより多い走行距離です!これだけ走るとなると、燃費の良い車に越したことはないですよね。
車中泊サーフィンに最適な車を選ぶポイントを抑えた上で、私独自におすすめしたい車種5選をご紹介します!
◎ 全長469.5cmあるのでロングボード(274cm以上)も車内積みが可能
◎ カスタムパーツがとても豊富
◎ ハイエースバンならセカンドシートがそのまま倒せてラゲッジルームにベッドキットを装着可能
◎ ナローなら3人、ワイドなら大人2名・子ども2名
△ 四駆モデルなら可、横幅はワイドで188cmなのでギリギリ
○ 基本的に職人さんの車なので汚れに強い、シートも防水のものが多い
× ディーゼルで高速で11km/L、我が家のレギュラー4WDだと高速で7km/L
日本全国あちこちのサーフポイントで車中泊して感じたことですが、やはり圧倒的にハイエース率が高いです。
場所によっては、「ここ、ハイエースの専門店か?」と思うくらいハイエースだらけのサーフポイントも。
それだけサーファーにとっては、一度ハイエースに乗ったらやめられない便利さがあると思います。
サーフボードやウェットスーツがたくさん乗る圧倒的な積載量、荷物が乗った上に車中泊もできる圧倒的な居住空間。
ハイエースバンはセカンドシート以降を完全にフルフラットにでき、ベッドキットの装着も可能。
車中泊はもちろん、朝一に海に入って、お昼前後でこのベッドキットで仮眠、その後にもう1ラウンド海に入ることもできます。
ただし、ハイエース四駆でレギュラーガソリンの車になると、めちゃくちゃ燃費悪いです。
乗り心地も他の車に比べてあまり良くはないですが、それ以上に車中泊サーフィンのメリットが大きいのがハイエースバンなのです。
◎ 全長480cmあるのでロングボード(274cm以上)も車内積みが可能
○ カスタムパーツが豊富
○ セカンドシート、サードシートを倒してフルフラットにできる。ただしシート段差を解消する必要あり。
○ 大人2名まで車中泊可能
◎ SUV並の悪路やオフロードも走れる走破性を持ち、四駆は傾斜45度まで上がれるパワーのある車。全幅179cmである程度の狭い道でも走れる。
○ アウトドアシーンで使える車がコンセプトなので、シートは汚れにくい加工がされていたり、防水マットも色々発売されてる。
○ 新型デリカD:5の四駆ディーゼルで、〜15.6km/L
三菱デリカはスターワゴン・スペースギアの時代から、アウトドアシーンで活躍する車。
オフロードの走破性や収納力では優れていますが、車中泊も考えると大人2人と小さい子ども1人くらいが限界でしょう。
三菱デリカもサーフポイントでよく見かける車です。
○ 荷室の長さが後部座席を倒して174.5cmなので、ショートボードは詰めるが、ロングになると車内積みは難しい(屋根積みは可能)
○ ロングボードを屋根に積むためのルーフレールがオプション設定されている
○ 2列目のシートを前側に倒してフルフラットにできる。ただしシート段差を解消する必要あり。
○ 大人2名まで車中泊可能
○ 二駆と四駆があり、悪路や砂浜なら十分走れる性能を持っている。全幅182cmである程度の狭い道も通れる。
○ ラゲッジボードやフロアだけではなく、シートにも防水仕様を採用。濡れたウェットのまま座っても簡単に拭き取れる。
○ ガソリン車でも、〜16.4km/L
日産エクストレイルと言えば、エクストリームスポーツを連想させるほど、アウトドア向きの車の代名詞と言えます。
SUVで燃費も良く走りやすい、そしてこれほど防水性や汚れに優れた車は無いのでは。
ただし、詰めるサーフボードの大きさや車中泊できる人数が限られてくるので、2名までのサーフィン車中泊だったらおすすめの車だと思います。
◎ 荷室の長さが後部座席を倒して202.5cmなので、ショートボードからロングまで車内積みできる
○ 車中泊マットやルーフキャリアなどパーツも豊富
○ 2列目のシート倒してフルフラットにできる。2mの長さがあるので大抵の大人が寝れる。
○ 大人2名まで車中泊可能、小さい子供なら1名車中泊可能。
○ 四駆モデルは乾燥路から雪道まで様々なシチュエーションで安定した走りが可能。セダンモデルの「カローラアクシオ」と全長、全幅は全く同じで、狭い道でも走行可能。
△ 純正のシートは防水では無いが、カスタムパーツがある。
◎ ガソリン車で23.0km/L、ハイブリッド車なら33.8km/Lと圧倒的な燃費の良さ
トヨタのカローラフィールダーは、キムタクがCMキャラクターになっていたのを覚えている人は多いのでは無いでしょうか...?
サーフィン始めスキーやスノーボードなどアウトドアを楽しむ人たちから絶大な人気を誇る車です。
理由は、ステーションワゴンでありながら後部座席のシートを倒せば872Lという大容量で自転車も積める広い室内!
室内の高さも120cmあるので、大人2名の車中泊も問題ありません。
そして何よりも走行距離が半端ないサーファーにとって、燃費の良さが魅力。
狭い道でも運転しやすい大きさで、正に価格・走行性能・安全性といった面でもバランスの取れた車です。
○ 室内長が179.5cmなので、ショートボードは助手席を倒したり天井のラックベルトで車内積みできる。
◎ 純正や専門メーカーとのコラボによるカスタムパーツが豊富
○ フロントシートを後方一杯に倒せばフルフラットになる。バックシートは背もたれを前に倒すことで、180cmの長身の方でも車中泊可能。
△ 大人2名車中泊可能だが、サーフィンの道具を置く場所を考えないといけない。ソロ車中泊では問題なし。
◎ オフロード四駆であるジムニーの優れた走破性は世界トップレベル。205mmの最低地上高と障害物がバンパーやボディに接触しにくいよう作り込まれている。また4.8mの最小回転半径で狭い道の切り返しもスムーズ。
◎ 撥水加工シートが標準装備。ラゲッジルームも防汚タイプで汚れに強い。
△ AT車で13.0km/L、重量とエンジンを考えると仕方がないが、通常の軽自動車と比べると燃費は悪い。
ジムニーはなんと言ってもどんな悪路でも諸共しない走破性の高さが魅力。
海に出るまでの道も駐車場も整備されていないマイナーなサーフポイントにはおすすめです。
軽自動車なので、車中泊は大人二人が限界ですが(サーフィンの道具を積むならソロ車中泊が現実的)、車中泊グッズもたくさんあるので快適な車中泊は問題なくできそうです。
なんといってもスタイリッシュな外観がかっこいいジムニー、乗っているサーファーも多いです。
あとは実際にサーフポイントでどんな砂道や急な坂道でも、スイスイ登って行くのはやはりジムニーでした。
サーフィン車中泊での経験を踏まえた上での車選びのポイントと、おすすめの車種を紹介してきました。
それぞれの車にはやはり一長一短があり、サーフィンでよく行くポイントの道路や駐車場の状況、車中泊する人数で車を選ぶのがベストです。
大まかにまとめると、下記の通りです。
私たちは家族4人でサーフィン車中泊をし、長期休みには最長で10日ほどの車中泊トリップをし、スライドキッチンで車中飯を作ることもあるので、選択肢としてはハイエース一択になります。
燃費や乗り心地の悪さは気になりますが、やはり圧倒的な積載量とベッドキットでの快適な睡眠は一度経験したら手放せません。
家族でも余裕を持って寝れるキャンピングカーも憧れますが、サーフポイントまでの道は決して広くて整備された道ばかりではないことを考えると、どうしても二の足を踏んでしまいます。
なので、何を一番重視したいのか優先順位を決めて車選びができると良いですね。
あとは実際に乗っている人のリアルな口コミが一番のアドバイスです!
ぜひご自分に合った車を選んで、快適なサーフィン車中泊を楽しんでください!
▼いろいろ試して車を選びたいかたにもCarstayの「Carstay」はおすすめ!
年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。