昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。
今回は、能登半島の石川県穴水町川尻(あなみずまちかわしり)にあるCarstayの車中泊スポット「田舎バックパッカーハウス」での滞在記を紹介します。
今回は大学のオンライン授業を受けながら、1週間の滞在でした。能登での「大学生×バンライフ」がとても相性が良かったので、レポートします。
今回滞在した「田舎バックパッカーハウス」のオーナー中川生馬(通称:イクさん)とは、「#バンライフしよう」というFacebookグループで知り合いました。(「#バンライフしよう」は、バンライフに関して楽しく情報交換・交流できるフェイスブックのグループです。)
私は「大学生活中に47都道府県を制覇したい!」という目標があり、今年は石川県を含む日本海側をまわる予定でした。そこで、石川県といえばイクさん!と思い、イクさんがオーナーをしている「田舎バックパッカーハウス」に滞在することに決めました。
Carstayでは、車中泊スポットの利用者レビューを見ることができます。「田舎バックパッカーハウス」のレビューを見ると、「イクさんに会うだけでも、泊まりがいがある!」とイクさんを称賛する声が多数みられます。私も、イクさんに出会えて本当に良かったです!
現在まで2か月間のバンライフをしたことはあるものの、そのすべてが無料の車中泊スポットでした。そのため、お金を払って車中泊する意味やその魅力が理解できていなかったのです。
有料の車中泊スポットならではの魅力などを体験したいと思い、今回の滞在を決めました。
能登滞在中の主なスケジュールですが、日中は車内で大学のオンライン授業を受けていました。食事は「田舎バックパッカーハウス」内で食べて、その他の時間は観光、もしくは現在行っているクラウドファンディング の準備をしていました。
シャワーや洗面所、キッチンなど、日常生活は「田舎バックパッカーハウス」施設内の共同スペースを使わせていただき、就寝は「田舎バックパッカーハウス」敷地内の車中泊スポットに駐車した自分の車の中でしていました。
短期間の車中泊滞在の場合、トイレ以外の共有スペースの利用は有料となります!長期(2週間以上)の場合は、共有スペースの利用料金込みとなります。(詳しくはこちら)
「田舎バックパッカーハウス」でどのような1週間を過ごしたのか。以下でさっそく紹介します!
能登滞在中、大学の授業はオンライン上で受けていました。平日に大体2〜3コマ(1コマ90分)ほど授業があり、平日は基本授業を中心にスケジュールが動いていました。
授業は基本、「田舎バックパッカーハウス」の駐車場か、天気が良ければ近くの海が見える「中居湾 ふれあいパーク」、または隣の岩車地区の漁港で、目の前に海が見える駐車場を利用し、オンライン授業を受けていたんですよ。
穴水の海は入江になっていて、とても穏やかで、大きな波はほとんど立ちません。心も穏やかになり、すごくリラックスして授業を受けることができました。
授業まで時間があるときは、車内でコーヒーを入れて朝の時間を楽しんでいました。
その他にも、イクさんが連れて行ってくれた近くの漁港に車を停めて授業を受けることも。お昼過ぎあたりは秋の風がとても気持ち良く、授業が終わった瞬間にポカポカな車内でお昼寝をすることもよくありました。
同時期に「田舎バックパッカーハウス」のシェアハウスに住んでいた、フリーランスのイラストレーターさんがいました。彼はアオリイカを釣るのが好きなようで、毎年穴水に来て釣りを楽しんでいるそうです。私も釣りに連れて行ってくれるとのことで、アオリイカ釣りに出かけてきました。
その方の真似をするように竿を動かしていると、私も1杯のアオリイカを釣ることができたんです!
この日の夕飯は、アオリイカパーティー!覚えたての捌き方で、ハウスのみんなにアオリイカを披露しました!みんな「おいしい〜!」と言って食べてくれて、とても嬉しかったです。
この後も、イカを釣りすぎて毎日イカパーティーに(笑)。イカと共にタコもつれたので、刺身やバター醤油、ペペロンチーノ、ラーメンと、毎日さまざまな方法で海の幸を堪能していました。
授業がない日は、オーナーのイクさんが半日の能登観光へと連れて行ってくれました。午前中は快晴。白米千枚田でみた海と棚田のコラボレーションは言葉を失うほど。
白米千枚田を堪能した後は、500年も前からある、揚げ浜式塩田の塩造りを体験させていただきました。この水撒きがまた難しい…。
塩造りの歴史や、道具の説明、塩が作られるまでの過程など、ていねいに説明していただきました!塩は、たくさんの工程を経てできあがるんですね。
ランチには、江戸時代から400年の歴史がある、天領庄屋「中谷家」という場所にある「そばきり仁」でお蕎麦を食べました。
囲炉裏を囲みながらみんなで食べる蕎麦は格別です!(「そばきり仁」の「中谷家」での営業は2021年で終了しました。2022年からは別の場所で営業開始するそうです。)
能登の海沿いは、大きな岸壁も多く、迫力のある道がたくさん!「バンライフしてるぞ〜!」と叫びたくなるような、最高なドライブ道路です。行く先々にイクさんの知り合いがいて、田舎ならではのコミュニティーも素敵だなあと感じました。
オンライン授業と就寝は車内ですが、その他の時間、特に夕食の時間はハウス内にいることが多かったです。
コーヒーをいつもより多く淹れて、他の人にもシェアしたり、食べ物をシェアしたり、たわいもない話で盛り上がったり・・・。ハウスに帰ってくると、「おかえり」と言って出迎えてくれる人がいるというのは、ソロ(1人での)バンライフではないことなので、とても楽しい時間でした。
夜はみんなで地元の鮮魚や、地元の能登ワインを堪能しながら、夜中までいろんな話で盛り上がりました。
今回初めて有料の車中泊スポットを利用しましたが、「有料車中泊スポット」の魅力はどこにあったのか。女子大生目線でご紹介します。
「田舎バックパッカーハウス」での滞在は、とても安心した状態で過ごすことができました。おそらくこれは、イクさんが長年にわたり得た近所の人々からの信頼関係にあると思います。
オーナーのイクさんは、この場所に移住してきて8年以上が経つそうです。滞在中は、私にたくさんの方を紹介してくれました。みんな私にもとてもよくしてくださり、周りを見てもいい人ばかり!
あまりの安心さに、昼寝や夜はカーテンをつけ忘れて、そのまま寝てしまった日もありました。
長期で滞在できるため、自由に使える時間がかなり増えました。
車中泊をすると意外とやることが多く、あっという間に1日が過ぎていきます。例えば、トイレやお風呂、顔を洗うための洗面所、他にも食糧を確保できる場所やゴミ処理ができる場所などなど。
頻繁に移動することが多いときほど、その作業は大変です。
しかし、同じエリアの1つの場所に長期で滞在するのは、車中泊のマナーや規則上、なかなか難しく、家のように快適に過ごせる車中泊スポットはとても少ないのが現実。
生活に必要なインフラが整っている場所に長期間 滞在できると、普段の車中泊スタイルに比べて、自由に使える自分の時間が増えたと感じました。
今回、人との出会いもたくさんありました!これは車中泊スポットにもよるとは思うのですが、「田舎バックパッカーハウス」に滞在をして、多くの出会いがあったように思います。
オーナーのイクさんはもちん、「田舎バックパッカーハウス」に宿泊していた他のゲストの方、ご近所の方、イクさんのご家族、友人などなど。
私は普段バンライフを1人で行うのですが、「バンライフの旅は車内で完結するもの」とずっと思い込んでいました。しかし今回、「田舎バックパッカーハウス」に滞在できたことで、たくさんの人と出会うことができ、忘れられない思い出がたくさんできたんです。
無料と有料の車中泊スポットをミックスしてバンライフを楽しむことは、新たなバンライフの形としてとても良いと感じました。今後も色々なCarstay車中泊スポットに滞在する予定なので、そのレポートもしていきます!
みなさんも石川県に行く際は、「田舎バックパッカーハウス」に遊びに行ってみてくださいね!イクさんのブログはこちら
▼以下は、他のライターさんによる「田舎バックパッカーハウス」に関する記事です。
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