近年はキャンプグッズを取り扱うメーカーがどんどん増えて、種類も豊富になりました。テント泊、コテージ泊そして車中泊キャンプなど、さまざまなキャンプの楽しみ方が広まった今。キャンプに行くためにはどんな準備が必要なのでしょうか。
この記事ではキャンプ場の選び方と予約方法やキャンプに必要なアイテム・キャンプ場でのマナーについて解説をしていきます。
初心者がキャンプ場を選ぶ場合には、設備の整ったキャンプ場を選択すると大きな失敗はありません。設備の整ったキャンプ場では売店やシャワーや温泉、温水トイレなどが完備されていて快適です。レンタルショップを併設している所もあり、ちょっとした忘れ物にも対応できます。
また自宅からの距離も重要です。キャンプ場に着いてからはテントの設置や夕食の準備など、慣れない作業に時間がかかります。到着してからの作業の時間を考えると、自宅から2時間くらいで到着できるキャンプ場を選ぶとゆっくりできます。
キャンプ場には
・フリーサイト
・区画サイト
・オートサイト
・コテージ
などのさまざまな種類のサイトがあります。自分の目的に合ったサイトがあるキャンプ場を選ぶことで楽しく快適に過ごせますよ。
「フリーサイト」は、仕切りのない場所にテントやタープを張るサイトで、自由にレイアウトできるところが魅力です。設備が整ったキャンプ場では芝生のサイトもありますが、自然を生かしたサイトもありキャンプ感は大きくなります。
「区画サイト」は隣のサイトと仕切りがあるサイトで、利用可能な敷地が決まっています。植え込みやロープなどで仕切りがしてあるところも多く、ファミリーキャンプなどの子どもが一緒の場合も目が届きやすく安心です。
「オートサイト」はクルマが横付けできるサイト。電源が設置されている場合も多く、電化製品が使える便利なサイトです。荷物の積み下ろしも隣に止めた車から出来るので、設置や撤収に掛かる時間も短くなり初心者でも安心です。
キャンプの雰囲気を味わいつつ快適さを求めるのであれば「コテージ」に泊まるのもひとつの案。
コテージはキャンプ場に併設されている小屋のことで、キッチンやシャワー、トイレなどが完備されていて部屋の中ですべて完結できます。
キャンプよりはホテルや旅館に近いですが、アウトドアの初心者には良い経験になるでしょう。
日程は、時期的な混雑状況等を判断して選ぶことが大切です。
夏季休暇やゴールデンウイーク期間などのハイシーズンは多くの人々がキャンプに出かけるので、人気のキャンプ場では早期の段階で予約がいっぱいになります。
平日や冬季のキャンプは空いていることが多く、比較的予約が取りやすくなりサイトを広く使えて、より快適に過ごせるはずです。
キャンプ場によって予約の方法が違いますが、主に以下の2種類の方法があります。
・インターネットで予約
・電話で予約
ほとんどのキャンプ場がインターネットまたは電話での予約となります。予約できる時期や営業期間も違うので直接キャンプ場に問い合わせをするのが確実です。
キャンプに必要なものはたくさんありますが、その中でも必須といえるアイテムをご紹介します。最初からすべて揃えると予算的にもかなりの金額になるため、キャンプ場でレンタルしてもよいでしょう。
経験を重ねるうちに、さらに必要なアイテムが出てきます。少しずつ必要なアイテムを揃えていくのも楽しいですよ。
キャンプをするなら、人数に合わせたテントが必要になります。最初は初心者にも扱いやすいエントリーモデルを選択するとよいでしょう。
簡単に設営できるドーム型テントやリビングと寝室が別れている2ドーム型テントなどがおすすめ。「ペグ」と「ロープ」も合わせて準備をしておきましょう。
「グランドシート」はテントの下に敷いてテントを保護するシートです。撥水性が高く厚みのあるものを選ぶとテントの保護力も強くなり、地面からの湿気なども防いでくれます。
「インナーマット」をテントの内側に敷くと地面の凹凸や小石などが気にならなくなります。さらに保温効果が高くなるので、必ず使用しましょう。
リビングスペースの日陰を作るためには「タープ」がおすすめ。突然の雨からも大切なキャンプアイテムを守ってくれるほか、食材や飲み物の温度上昇も防ぐことができます。
季節にあったタイプの「シュラフ」を人数分準備しましょう。フィット感が強いマミー型は寒さに強くコンパクトになります。
布団のような封筒型のシュラフは寝心地がよくリーズナブルなものが多いですよ。
テーブルとチェアでリビングスペースを作ると食事やくつろぐスペースができてリラックスできます。最近では焚き火などに向いているローチェアもあるので、自分のスタイルに合わせて揃えましょう。
「ランタン」には燃料ランタンやLEDランタンなどさまざまなタイプがありますが、初心者にはLEDランタンをおすすめします。LEDランタンは熱や火が出ないので、テントや車内でも使用できて安心です。
食器や調理道具は、人数や作る料理に合わせて準備をしてくださいね。食器は割れにくいメラミンなどの素材がおすすめです。
調理道具は家で使用しているものでも十分ですが、包丁などはカバーをつけるなどの工夫が必要です。
食器洗剤は自然由来のものを使用するように心がけましょう。下水や浄化槽などの設備がない場所でも、洗わずに拭き取るだけでもきれいになりますよ。
ゴミ袋や大きめのビニール袋を少し多めに用意しておくと便利です。
設備の整ったキャンプ場では一部ゴミを回収してくれるところもありますが、ゴミは基本的に持って帰るようにしましょう。また大きなビニール袋は、汚れ物や濡れた衣服を入れるのに役に立ちます。
メニューに合わせた調理済みの食材を準備していくと時短になります。水分補給用の飲料だけでなく、調理に必要な水も忘れずに持っていきましょう。
食材の鮮度を保つために「クーラーボックス」は必須アイテムです。特に肉や魚等の生鮮品を持っていく場合は、合わせて保冷剤の準備も必要となります。
サイトの準備や撤収には軍手があると安心して作業ができます。また、焚き火をする場合は革製の耐火手袋があると便利です。
急な天候悪化などに対応できるように、着替えは多めに準備しておくと安心です。特に小さな子どもは大人より多めに準備しておくことが必要となります。
歯磨きセットなど洗面用具は意外と忘れやすいので、事前にしっかりと準備をしてくださいね。
ちょっとした怪我に対応できるように救急セットを持っていきましょう。また夏のキャンプには虫除けやかゆみ止めも持参してくださいね。
いつも服用している薬があるかたは、そちらも忘れずに持っていくようにしてください。
楽しく過ごすためにも、キャンプ場のルールやマナーを守って行動するよう心がけてください。キャンプ場のルールは場所によって違うため、最初に確認しておくのがおすすめです。
テントを設営する前に近くに設営しているお隣さんに挨拶しておくと、お互い楽しく過ごせますし防犯上も安心です。絶対に必要なことではありませんが、初めて会う人と隣同士で過ごすことになるため最低限の挨拶を心がけましょう。
食材などは持っていく段階でゴミにならないような工夫が必要です。目についたゴミも回収し、「来たときよりも美しく」を心がけましょう。
キャンプ場では21時以降は静かに過ごすことが大切です。遅くまでの宴会や音楽を流し続けるなどの行為はマナー違反となります。
またクルマのエンジン音やドアの開け閉めにも、細心の注意が必要です。
初めてのキャンプは、準備にしっかりと時間をかけて事前にシミュレーションすることで失敗を防ぐことが可能です。足りなかったアイテムやうまくいかなかったことは、次回の課題として覚えておくとアウトドアの経験値が上がります。
料理や焚き火など、キャンプ場での過ごし方を少しずつ増やしていくのも楽しみのひとつになりますよ。
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