オーストラリアでキャンピングカートレーラーを使ったバンライフをしている私たち。
よく聞かれる質問の1つは、トイレに関することです。「車にトイレはついてるの?」「使用後はどうするの?」「日本とはどう違うの?」など、日常生活に必要不可欠なトイレだからこそ、やはり多くの人が気になるようですね。
今回の記事では、実際に使っている我が家のトレーラーのトイレについてお話します。使用方法やオーストラリアならではの排泄物の処理方法など、気になるポイントをご紹介!
こちらが私たちの住むトレーラーのトイレです。
外観は一般的なトイレとほとんど変わらないですよね。このトレーラーはトイレとシャワーが別のタイプなので、一般的な家にあるトイレと同じようになっています。トレーラーの種類によってはシャワーとトイレが一体になっているものもあり、その場合は少し変わった外観になりますが使い方に違いはありません。
家にあるトイレとの大きな違いは、普通の便器と違って中に水はたまっていないことです。またトレーラーのトイレは上部と下部に分かれています。上部は便器、下部は排泄物が溜まるスペースで、使用しない時はこの間は閉じられています。
1. 蓋を開けて、用を足します。
2. 便器の下にあるレバーを右に動かします。これによりトイレの上部と下部を分けているふたが開き、排泄物が専用のカセットの中に落ちます。
3. トイレの上部にあるスイッチを押し、便器の中を水で洗い流します。
4. レバーの位置を元に戻しカセットの蓋を閉め、便座の蓋を閉めて終わりです。
どうでしょうか?使い方に少し違いがありますが、いたってシンプルです。実際に使わないとイメージがわかないかもしれないですが、これまで我が家へ遊びに来てくれた家族や友達も問題なく使えています。
一般のトイレと同じような外観で使い方も簡単なトレーラーのトイレですが、やはり注意点がいくつかあります。
1. ペーパーと大便の位置に気を付ける。
便座の中ならどこでも良いのでは?と不思議に思うかもしれません。でもなるべく便器のくぼみの中に入るようにすると、効率的なんです。くぼみの中に入ることで、カセットの蓋を開けた時にすっと下に落ちて行きやすいからです。
くぼみの中ではなく、便器の手前にペーパーや大便があるとレバーを開けても自然には下に落ちません。そのため水で流し落とすことになり、結果として多量の水を使うことになってしまうのです。家と違い水道に繋がっていないバンライフでは、節水は基本中の基本です。水を無駄にしないためにも、重力でカセットに落ちるよう心がけています。
2. カセットの蓋は必ずきちんと閉める。
便器とカセットトイレを分けている蓋はふだんは閉じられています。そのため使用後も、トレーラーの中に悪臭が漂うことはありません。
でもこのトレーラーに引っ越した初期のころや、使い慣れていない友人が来た時など閉め忘れが何度かありました。すると、やはり少しずつ悪臭が充満するんですよね(笑)それ以来、蓋はしっかり閉めるよう習慣づけられました。
排泄物がたまるカセットはいつもは閉じられているので、日常生活で臭いが気になったことはありません。でも蓋を開けると、下から臭いが上がってくることは時々あります。
これを防ぐための専用の消臭剤がホームセンターやアウトドア用品店で手に入ります。液体タイプと固形タイプがあり、使い方はどちらもトイレからカセット内に直接入れるだけで簡単!これを使うことで臭いの心配が一瞬でなくなりますよ。
続いて、カセット内に溜まった排泄物の処理方法について。
オーストラリアには排泄物を捨てる専用の場所、ダンプポイントがあるんです。キャンプ場やキャラバンパーク(オーストラリア版RVパーク)に設置されています。また、アウトドアが盛んな田舎町の中でも見つけることが出来るので、排泄物を捨てるのに困るということがなく安心。
1. ダンプポイントの蓋を開けます。実はフタの裏には使い方がイラストで描かれているので、初めて使う人でもわかりやすくなってるんです。
2. カセットの排水用ノズルを動かし、フタを開けます。
3. 排泄物を捨てます。
4. ダンプポイントに併設されている水道を使って、カセット内に水を入れ内部に残っている排泄物やトイレットペーパーを洗い流します。
5. 最後にダンプポイントの中に排泄物やペーパーが残らないように、洗い流します。
6. カセットとダンプポイントの蓋を閉めて終わりです。
オーストラリアのキャンピングバンでも、トイレがついてないタイプのものもたくさんあります。その場合、公共のトイレやRVパーク内のトイレを使うことになります。
でもトイレが近い人や防犯面から心配になる人は少ないのでは?
そんな人にはポータブルトイレがあります。オーストリアではアウトドアアクティビティが盛んなので、キャンプ用品を扱うお店ではポータブルトイレも販売されています。大きさが小さくなっただけで、使い方や排泄物の捨て方はトレーラーのトイレとまったく同じです。車中泊だけではなく、テント泊でもよく使われていますよ。
今回は、オーストラリアでバンライフをするトイレ事情についてのお話でした。何か発見や面白いなと思うポイントはありましたか?ダンプポイントは日本にはないシステムだそうなので、日本のバンライファーさんがどのようにトイレを処理しているか、他にもオーストラリアとの違いはあるのか調べたら楽しそうですよね。日豪の良いところを取り入れて、バンライフがしやすい環境整備が進んだらいいなと思います。
▼トイレ付キャンピングカーのご予約はこちら!