移動中に車が故障!オーストラリアの車のお助けマン

東京出身、現在はオーストラリアでパートナーとキャンピングトレーラーで移動しながら生活中。オーストラリアのキャンプ情報やノマド生活を皆さんにお届けします!

車中泊やバンライフの醍醐味の1つはドライブですよね。移動中に見える風景は日常とは違うので、それを楽しむバンライファーさんは多いのではないでしょうか?

その一方で、慣れない土地で急に車が故障してしまうこともあります。


そんな時に頼もしい存在が、ロードサービス!私たちも移動中に突然アクシデントが起き、お世話になりました。

外国のロードサービスの話はなかなか聞く機会はないと思うので、ぜひシェアさせてください。

悲劇は突然に

2019年9月、オーストラリアは春になった頃でした。寒い冬を避けるため北で過ごした私たちは、南へ移動中(南半球なので、日本と逆です)、小さな町のカフェで休憩をし、再び移動をすることに気合が入っていました。


人里から離れ、辺りに何もなくなった時、突然異常音がしました。私もパートナーのアレックスもびっくりしましたが、運転していた彼のとっさの判断でエンジンをすぐに切り、余力でなんとか路肩に停めることができました。



停車後、早速ボンネットを開けて中を確認してみると問題は一目瞭然。

タイミングベルトが切れていました。タイミングベルトとはエンジンが回転するために必要な部品です。

これはもちろん自分たちでは修理できません。


そこで「オーストラリア版JAF」である「RAA」にレスキュー要請をしました。

すぐにレッカー車が来てくれることになったのですが、すぐと言っても都市からも小さな田舎町からも程遠い場所での出来事。

早くても1時間半から2時間はかかりました。


これが普通車の故障で、何もない田舎の道端で2時間も待つ状況だったら結構キツイですよね。

しかし今回、車に問題があってもトレーラーには問題なし!

トレーラーの中でお菓子と飲み物を片手に映画を観て待つ余裕があるほど、私たちは冷静でした。


映画を観ていたら外はいつの間にか暗くなっており、待ちわびた頃にようやくレッカー車が到着しました。

オーストラリアのレッカー車

オーストラリアのレッカー車は、日本のものと比較すると大きいです。

おそらく日本より大きな車が多く走っているので、レッカー車も大きいのだと思います。


迫力満点の大きなレッカー車


ライト周囲にある四角いフレームはブルバーというもので、野生動物をひいてしまった時に車へのダメージを減らす役割があります。カンガルーなどの野生動物は強靭な肉体を持つので、車のほうが損傷することがありますし、最悪の場合、フロントガラスを突き破って、乗っている人が大ケガを負うこともあります。



レッカー車を見るのもレッカーされるのも初めての私は、どのように架台に乗せるのか、トレーラーをどうするのなど興味津々でした。


架台はコントローラーによって地面まで斜めに下げられ、架台の先端部分にあるチェーンを伸ばして車に取り付けます。そしてコントローラーの操作で、チェーンを巻き取り、車が架台に移動します。架台に乗った後は、タイヤが動かないように一つずつ車輪止めを丁寧につけていました。




トレーラーは、架台に乗せる前に切り離したので、レッカー車に乗っているのは車のみです。


「ちょっと待った!私たちの大事な家(トレーラー)はどうするの?」と思っていたら、なんとレッカー車に繋げて牽引することに!!

架台の下のあたりにレッカー車とトレーラーを繋げるパーツがあり、すでにトレーラーと接続した状態が下の写真です。


レッカー車とトレーラーを繋げる作業はなかなか難しいことなのですが、運転手さんは慣れた様子でサクサクと終わらせていました!



時刻はすでに20時になっていたため修理のサービスは翌日となり、この日はもともと滞在予定だった無料キャンプ場へ連れて行ってもらいました。

レッカーから一夜明けて

レッカー車でキャンプ場に連れてきてもらい、安心して夜を過ごせた私たち。のんびりとしていたら修理屋さんがやってきました。



見るからに様々な機材を乗せているであろう車を見て、私は大興奮!そんな私を見て気を良くしたおじさんは、あちこち開けていろいろと説明してくれました。



「いやいや、それより修理しないとね」と笑うおじさん。オージー(オーストラリア人の愛称)はこんな感じでいつもフレンドリーです(笑)



いとも簡単に切れてしまったタイミングベルトを取り出し、新しいものに交換完了!



良かった、と安心したのもつかの間、おじさんが深刻な顔に。「エンジンが壊れている。おそらくタイミングベルトが切れた時に、エンジンに飛んで傷つけてしまったんじゃないかな」とのこと。


無事に直ったと思ったのに、この事実にガッカリ。さすがにエンジンの故障はロードサービスでは直せないので、町の修理工場へ行って事情を説明。工場の車に繋いで、私たちの車は再び牽引されていきました。


オーストラリアのロードサービス

日本との大きな違いは、オーストラリアでは州によってロードサービスの会社が異なることです。私たちの住所は南オーストラリア州にあるので、お世話になったロードサービスはRAA(Royal Automobile Association of South Australia)でした。


今回、アクシデントが起き、実際にサービスを呼んだのは違う州。それぞれの州のロードサービスは提携しているので、他州にいるからと言ってサービスが受けられないわけではないので安心ですね。

ロードサービスでかかった費用

今回、RAAを呼びレッカーとタイミングベルトの交換はタダで済みました!もちろん加入プランによって保障内容が違うので、必ずしも加入者全員が無料になるわけではないのでご注意を。

ちなみに、町の修理工場でのエンジン修理は20万円ほどかかりました。

バンライフに必要なサポート

大切な我が家(トレーラー)や愛車とともに移動するのが魅力なバンライフ。しかし、道路で予期せぬハプニングに見舞われてしまうこともあります。

何も起きないことが一番ですが、備えあれば憂いなし!皆さんもロードサービスに加入して、安全にバンライフを満喫しましょう。



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