年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
「車中泊に適したクルマって何が良いんだろう...?」
これから車中泊を始めたい方、すでにバンライフを楽しむ方でクルマの乗り換えを検討されている方も、どれが良いか悩みますよね。
我が家は家族4人で、車中泊仕様のハイエースワイドに乗って6年になります。
しかし子供の成長や車中泊旅のスタイルから、昨年思い切ってハイエースからキャンピングトレーラーに乗り換えました!
乗り換えるまでにどんな経緯と理由があったのか。
正直相当悩みましたが、そこに至るまでの心境の変化について、まとめました。
より快適な車中泊スタイルを実現してくれるクルマを検討されている方へ、本記事が参考になれば幸いです。
ハイエースは、言わずと知れた「車中泊仕様車」として人気の高いクルマ。
他と比べてカスタムしやすく、車中泊用のパーツも種類が豊富です。
そして何と言っても、車内が広いので家族でも4人横になって寝られます。
積載量も多いので、家族それぞれの荷物に布団・寝袋・食材・趣味の道具とどんどん積める!
ハイエースの前は日産エルグランドで車中泊旅してきた我が家にとって、ハイエースはまさに理想の車中泊に適したクルマでした。
夏は太平洋のサーフスポットを巡る「サーフィン車中泊」がしたくて、四国から静岡まで太平洋のビーチ沿いに車中泊しながら旅をしたり、冬は北海道の様々なスキー場を巡る「スキー車中泊」をしたり。
週末や長期休暇の旅に、「ハイエース+サーフィンorスキー」と行ったアウトドアスポーツを楽しむための車中泊旅を楽しんできました。
しかし、これだけ楽しんでいると今度は快適さを求めるようになり、ここ数年は、ハイエースではだんだんと手狭に感じるようになってきました…。
これがやはり一番大きいです。
特に我が家は子ども2人とも成長が早く、ハイエースワイドに4人並んで眠れていたのがあっという間に手狭になってきました。
そこで、写真のように二段ベッドを作ってここを子ども一人寝れるスペースに。
ひとまず家族4人で快適に車中泊できる方法は解決したのですが、今度は荷物の問題がありました。
アウトドアスポーツを楽しむために車中泊をしているため、車内に趣味の道具を載せる空間は必要不可欠です。
しかし、車中泊の荷物に加え、サーフボードやウェットスーツなども載せると結構な荷物量になります。
特に冬が一番大変!
スキー&スノーボード車中泊は、板やゴーグル・ブーツの他にウェアや着替えなど、荷物は増え、一気にかさばります。
家族4人だと、写真のように空いたスペースにとにかく荷物を入れた状態になるため、
「この状態でみんなどこで寝るの?」とよく聞かれます。
夫婦のみであれば趣味の道具が増えても問題ありませんが、家族4人だと倍の荷物量になってしまいます。
ハイエースで車中泊している友人たちは、子どもが小学校の高学年になるにつれて、どの家庭も「ハイエースだと手狭問題」に当たるようです。
年末年始やGW、夏季休暇などに我が家は1週間から10日間の車中泊旅をします。
そうした際に、週末車中泊では特段感じなくても、長期間だと不便だなと気づくことがありました。
あくまでも、これは快適な車中泊に慣れてしまった私たちの贅沢な悩みとして、読んでください…!
キャンピングカーに乗っている人とよくこの話になるのですが、「車内で立てると快適さが全然違うよね!」と。
長期間だと必然的に車内にいる時間が長くなるため、クルマの中で立てるか立てないかというのが、大きなポイントになってきます。
例えばベッドキットのスペースに座って、子供達の着替えなどを整理している時。
クルマの天井に、収納のため流しているサーフボードに頭をぶつけてしまったりもザラです。
長時間の移動後に、かなり疲れた状態で車中泊場所に到着し、寝る前に夫婦でお酒を楽しむ時、家族全員がゆったり座れる椅子とテーブルのスペースがあればもっと快適だろうなと感じます。
車内で常に腰をかがめて作業をしないといけないか。それとも日常と同じように立って作業ができるか。
これらを工夫するだけでも、運転やアウトドアスポーツで疲れた体への負担が変わってくると思います。
私たちが乗っているハイエースはバンコンではなく、ノーマルなハイエースバンにベッドキットやフリップアップテーブルなど、最低限の車中泊カスタムをしています。
なので、調理専用のキッチンスペースはありません。
車中飯をする際は、テーブルの上でお湯を沸かしたり、フライパンでささっと調理したりと、できる料理は限られます。
そして外に出たくない冬は、調理過程の少ない鍋が定番!
車中泊旅はできるだけ旅先の飲食店へ立ち寄るようにしていますが、長期になると自炊での節約も必要になってきます。
それも4人分となると、やはりある程度のキッチンスペースがあると快適だなと感じてしまいます。
これも車中泊旅をする人ならあるあるだと思います。
ハイエースで移動している時は、着替えなど必要な荷物はすべてベッドキットのスペースに置いています。
なので、車中泊する際はそれらの荷物をすべて運転席や助手席に移動し、寝るスペースを空けて寝床を整える、という作業があります。
夜遅くまで運転移動した日には、車中泊場所に到着したらすぐに横になりたいところですが、この作業をしないと寝床は確保できません。
特に子どもが後部座席で寝てしまった時は大変...!寝床を作るのには体力も気力も必要です。
ハイエースに乗ってからは6年になりますが、結婚する前からの車中泊歴は20年以上。
これだけ長い間車中泊で日本全国を旅していると、もうそろそろキャンピングカーに乗ってもいいんじゃないか、いやキャンピングトレーラーの方が良いかな、と夢はふくらむばかりです。
そして、夫婦で1年以上話し合って出した結論はこれです。
子供達が小さい頃から色々な場所を旅している思い出のハイエース。
旅する中でこれがあったら便利だなと思う機能を、DIYで都度追加してきた思い入れのあるクルマなので、やっぱり手放し難い…
そして四駆なので雪道にも強く、冬はスキー車中泊をしたい私たち家族にとってはハイエースは最高の相棒です。
だからやっぱりハイエースは残したい、となりました。
もしキャンピングカーを購入したならば、車中泊する際はキャンピングカーの車内ですよね。
ですが、キャンピングトレーラーであれば、車中泊する場所によってどちらのクルマで寝るかを選ぶことができます。
例えば、金曜の夜に出発して、海の近くで車中泊して、翌日サーフィンをして帰ってくる場合。
これは1泊のみなので、身軽に動けるハイエース1台で十分です。
でも、長期休みに遠出して車中泊する場合は数日間車内で過ごすから、キャンピングトレーラーを牽引して行った方が旅先でも快適に過ごせます。
また、海に車中泊する場合、ビーチに出るまでの道幅が狭いところもあります。
そういった時は、ハイエースだけのほうが問題なく行くことができます。
キャンピングトレーラーは、ハイエースなどのクルマから切り離せるのが最大のメリットです。
飲食店や日帰り温泉に行く時、訪れる先の駐車場がキャンピングトレーラーを牽引した状態では入れなさそう(大型専用の駐車場スペースがない)場合、車中泊する場所にトレーラーをデポして、乗用車だけで身軽に行くことができます。
また、こんなケースもありました。
それは今年の年末年始にキャンピングトレーラーを牽引して、東北のスキー場を巡るスキー車中泊に行った時のこと。
八甲田山スキー場に向かうまでの雪道がトレーラーでは登るのが厳しい状況でした。
そこで、チェーン脱着所にキャンピングトレーラーをデポさせてもらって、何とかスキー場に向かうことができました。
※デポ:装備・食料などを一時的に保管しておくこと。雪山を登る際に、その先に進むのに必要ないものを小屋やテントに置いていくことを指します。
キャンピングトレーラーはエンジンはなく、運転車両で牽引して使うものなので、維持費や購入費用もキャンピングカーに比べたら安く済みます。
自動車税・自賠責保険・車検費用を含めると、1年で3万円ほどの維持費です。
購入費用も150〜300万円位なので、キャンピングカーに比べると費用を抑えることができます。
キャンピングトレーラーはリビング・キッチン・寝室のついた、まさに「動く部屋」と言うイメージ!
我が家はキャンピングトレーラーを、自宅内の駐車場に停めていますが、キャンピングカー以外にも様々な使い方ができます。
リモートワークをしていて静かな環境でオンラインMTGしたいなと思った時、キャンピングトレーラーに移動すればそこがオフィスになります。
子供達の声も気にならず、集中して仕事に取り組めます。
また、近所の友達を呼んでトレーラーの中でちょっとした飲み会もできちゃいます。
私はここで、PTAのママさんたちと広報の打ち合わせもしました。
自宅に人を招く場合と違い、あまり気を使わずに済むので、気軽に使えます。
子供たちにとっては、友達を呼んで遊んだりするのが楽しいようです。
車中泊旅にいけない週末は、庭でバーベキューしたあとトレーラーの中で映画を見てそのまま泊まったりと、遠出しなくても車中泊旅気分を自宅で楽しむこともできます。
我が家がキャンピングトレーラーを購入するまでの経緯や理由をご紹介しました。
いきなり購入に至った訳ではなく、乗用車から始まり車中泊仕様車であるハイエースで旅してきたからこそ、出した答えです。
またアウトドアスポーツを楽しむことが目的でなければ、荷物もそこまで増えないため、キャンピングトレーラーの購入には至ってなかったかもしれません。あとはやはり子供の成長によって、ハイエースが手狭になったことも大きな要因です。
キャンピングトレーラーを選ぶ理由は人ぞれぞれですが、少なくとも私たちはトレーラーを手に入れることで車中泊旅の快適度が格段に上がりました。
もう以前には戻れないかもと思うくらいです。
維持費もキャンピングカーより安く、車中泊以外でも活用できるシーンが多いので、予想以上にメリットは大きいと思います。
我が家のリアルな車中泊事情を知ってもらうことで、キャンピングトレーラーを検討されている方の参考になれば嬉しいです。
キャンピングトレーラーをどうやって購入したか、その後行ったDIYなどについては次回の記事でご紹介しますね!
ちなみに我が家のトレーラーは2023年2月現在、期間限定でCarstayに登録している「テンネンパーマBASE」にありますので、使ってみたいかたは以下のページをぜひご確認ください。
年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。