「犬がいると旅行はできない」と、犬とのおでかけを避けるかたは多いと言われています。
実際、一般社団法人ペットフード協会の調査では、犬を飼わない理由として「旅行など長期の外出がしづらくなるから」と回答している人が多くの割合を占めています。
※1:一般社団法人ペットフード協会「令和2年全国犬猫飼育実態調査」(https://petfood.or.jp/data/chart2020/8.pdf )
「ペットと旅行やおでかけがしづらい」と感じる理由は人によってさまざまです。行き先がペット不可な場所が多いことや宿泊先の受け入れが小型犬のみであること、吠えてしまうことへの心配、さらにはトイレが上手にできないことへの不安。
特にペットとのおでかけに慣れていないかたには、犬との旅行やおでかけのハードルはとても高く感じるかもしれませんね。
そこでペット飼育者におすすめなのが、周囲を気にせずに旅行を楽しむことができる「キャンピングカーでの車中泊旅」です。キャンピングカーなら、ペットとの旅行で懸念されるさまざまな問題をクリアして旅行にでかけることが可能なんです!
今回の記事では、キャンピングカーで愛犬と車中泊旅にでかける際におすすめのアイテムを3つご紹介します。
「犬と長期間のおでかけはストレスになるのではないか?」と疑問に思うかたもいらっしゃると思います。
犬はおでかけに慣れていないと、移動やおでかけ先での新しい刺激が原因で体調を崩すことがあります。人も車内が犬の毛や泥だらけになったり、車内に犬のにおいが充満すると不快に感じますよね。
長期間移動する際には、犬と人、相互のストレスケアがとても大事になります。おでかけのコツを押さえてしっかりと準備することで、車中泊時のストレスを大幅に軽減することが可能になるんですよ。
犬と人がお互いにストレスなくおでかけを楽しむために、車中泊で役立つアイテムを3つご紹介します。以下のアイテムを活用して、ストレスの軽減に役立ててください!
最初にご紹介するアイテムは、「ボディーシート(ボディータオル)」です。犬用の商品をホームセンターやペットショップなどで購入することができます。
地面を歩く犬たちは想像以上に汚れています。筆者も犬とおでかけして帰宅後、体を拭いた時に「こんなに汚れていたのか!」とびっくりすることがあります。
地面を歩く犬たちは土や草を踏んだり、砂ぼこりを全身の被毛でキャッチしています。汚れがニオイの原因になることもあるため、できるだけきれいにしてあげたいですよね。
犬用ボディシートは大判・厚手・乾きやすい・アルコール不使用などの特徴があり、気兼ねなく犬の体を拭くことができます。使い捨てなので、乗車前にササッと拭いてすぐに捨てられるという点がメリットです。
香料がついている商品もありますが、中には「舐めても安心!」というものもあります。何種類か比較をして、ご自身と愛犬に合うものを選ぶと良いでしょう。
最近では、ご自身がシャンプーができる「セルフシャンプー(ウォッシュ)」ができる施設もあります。あまりにも汚れている場合には、こういったサービスを提供している施設に行くのもオススメです。
ペットショップやホームセンターに併設されていることも多いため、気軽に利用ができますよ。
店舗によってサービス内容は異なり、人が常駐しておらず設備はシンクとドライヤーのみの場所もあれば、タオルやブラシなどの貸し出し付きでマイクロバブルも使用でき、手ぶらできれいにできる場所もあります。
利用する際にはサービス内容を事前にしっかりと確認するとよいでしょう。
ボディシートなどのアイテムもなくシャンプーもできない、という場合には、トリミングカーによる「出張トリミング」のサービスを利用することも可能です。
出張トリミングサービスはまだまだメジャーではありません。しかし車内でトリミングができる設備を備えており、とても便利です。トリマーさんと相談にはなりますが、依頼すると指定した場所でシャンプーをしてくれますよ。
犬は1日に平均1〜3回うんちをするため、毎日排泄物の処理を行う必要があります。処理方法は自治体により異なりますが「燃えるゴミとして処理をする」か、「トイレに流して処理をする」のが一般的です。
普段排泄物をトイレに流して処理をしているかたも、おでかけをした際自宅と同じように流して処理できるとは限りません。またサービスエリアや店舗のトイレで犬の排泄物を流したり、捨てるなどの処理をするのはマナー的にもNGです。
外出時の排泄物の処理で活躍するのは「消臭袋」です。筆者は写真の「うんちが臭わない袋」を6年間愛用していますが、あまりの臭わなさにもう普通のビニール袋には戻れないと感じています。
この袋は「BOS」という高機能素材を使った袋で、犬用・ベビー用・おでかけ用など用途に合わせてさまざまなサイズの袋が販売されています。
普通のビニール袋と比べると比較的高価かもしれません。しかし車中泊で使う場合には、排泄物の処理以外にもゴミを入れたり、湿ったタオルを入れておいたりと汎用性もあるため、かなりおすすめです。
筆者はこの消臭袋を使用した際、あまりの臭わなさに捨てるのを忘れてしまうこともありました(苦笑)。排泄物の処理に悩んでいるかたは、ぜひ一度使ってみてくださいね。
最後にご紹介するのは、愛犬の抜け毛掃除に役立つ「粘着クリーナー」です。
普段愛犬と暮らしていて「毛が抜けすぎて大変!」と感じたことはありませんか?
実際にどのくらい毛が抜けるのかは犬種ごとの違いもありますが、犬の毛質によっては毛の1本1本が服やソファの繊維に刺さってしまい、掃除機をかけてもすべてきれいに除去することはできません。
特に人に会うときは、犬の毛がたくさんついた服で行くことが失礼にあたる場合もありますよね。
そのため筆者はシーンに合わせていつでも使えるよう、大小2サイズの「粘着クリーナー」をクルマに常備するようにしています。
粘着クリーナーなら、掃除機でとりきれなかった毛もきれいに取ることができます。あまりにも抜け毛が多い場合には、強粘着のものやペット専用を選ぶと良いでしょう。
また夏から秋の期間に大量発生し感染症を引き起こすマダニの除去にも、「粘着クリーナー」が役立ちます。
散歩の後など、マダニがペットのカラダについていることに気づかずに車内に持ち帰ってしまう場合がありますが、マダニは犬に寄生し放っておくと人にうつる可能性があります。
感染予防の観点からも、散歩の後には毎回ペットや自身の洋服にマダニがついていないかを確認し、ついている場合には手で潰したりせず、粘着クリーナーで除去してから車内に入るようにしてくださいね。
※粘着クリーナーを使えるのは「刺咬前のマダニ」のみで、既に刺咬しているマダニは取れません。また吸血前のマダニは小さく、注意深く見なければ気づけないことがほとんどですが、吸血したマダニは吸血前と比べ100倍ほど大きくなり目に見えるサイズになります。
吸血後のマダニは無理に取るとマダニの口が皮膚に残ってしまう可能性があるため、吸血された場合は必ず動物病院を受診してください。
今回は、犬と車中泊旅をする時に準備すべきアイテムを3つご紹介しました。長い期間一緒にいるからこそお互いのストレスを避け、衛生的に保ちたいですよね。
今回ご紹介した3点はすべて1,000円以下で購入ができ、使用頻度も高いものになります。ぜひクルマに1セット備えて、愛犬と楽しい車中泊旅に出かけてみてくださいね!
Carstayなら、ドッグラン付きやペット同伴で利用可能な車中泊スポットの検索ができます。
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MAPでスポットの一覧を見ることができるので、愛犬とのおでかけの際にぜひご活用ください。