こんにちは!犬×東京に特化した犬の情報サイト「いぬのまどぐち」を運営している片寄です。
以前「ドッグスポーツとキャンピングカー」その魅力と相性について聞いてみた!という記事を書かせていただきました。
上記記事では「ドッグスポーツ・エクストリームとはなにか」ということや、「エクストリーム決勝大会」の優勝者へのインタビューなどをご紹介しましたが、今回はさらに2名の選手に、日頃使っているクルマの工夫や過ごし方、おすすめのグッズについて伺いました。
気になる方は、ぜひ記事をチェックしてみてください。
最初にお話を伺った宇佐美さんは、JANAI(14歳 ウィペット)USAMINBOLT(10歳 ウィペット)TIGGER (2歳 ウィペット 90%+シェパード 10%のミックス)という中型犬3頭を飼っていらっしゃいます。
エクストリーム歴は13年!愛車はエレメント(Honda)から始まり、その後ステップワゴン(Honda)、現在のリビングストーン5(FIAT)と乗り継いできているそうです。
リビングストーン5は、背面ドアであること、愛犬3頭分のクレートを置くスペースの確保が可能なこと、後面ドアから愛犬の出し入れができるという3点が気に入って選びました。
上記の条件が揃うことで、人間と愛犬のスペースをセパレートできますし、リビングとベッドスペースもしっかりと確保することが可能です。
車内の後部にあるベットの上段で人が就寝しています。その下段の物置スペースを犬用とし、犬たちが自力でクレートに入れるように配置しています。
愛犬ために使う主なグッズは、遠隔で確認できる車内温度計、空気の循環のための扇風機、排泄物を入れておく缶やタッパーです。
その他にも、夜の散歩を安全にするための光る首輪・足の負担を減らすためのフロアゴムマットなどもあります。
移動中は常時クレート内で過ごしており、長距離移動の際は休憩をこまめに挟みながら移動をしています。
食事もクレートの中です。食事の内容ですが、基本アスリート用のドッグフードに馬肉など生肉や野菜・小魚・ヨーグルト・サプリを加えて健康を意識しています。
排泄は車内ではなく、外に出したときに済ませるようにしているんですよ。
流線型のスタイルで横風に強く、高速走行でも安定した状態での走行が可能です。車内設備がとても充実している点も気に入っています。
特に車内設備で気に入っている点は以下の5つです。
・トイレがある
・温水が使える
・凍結防止弁付き
・フロントシートが回転してリビングが広くなる
・すべての窓にシェードと網戸付き
これら車内設備のおかげで、とても快適に休憩や移動ができていると感じています。
車体は5m99cmと長く高さもかなりあるため、一般の駐車場には入庫しづらいです。もう少し広さが欲しいな、とも思いますね。
中型犬を多頭飼いしている宇佐美さん。愛犬の安全と人が快適に過ごすことを両立させるために、犬と人の空間をしっかりと分けて使っているようです。
個人的に気になったグッズは、ケージ付近に設置していた「温湿度計」。宇佐美さんが使用していた「SwitchBot」の温湿度計は、クルマから離れていても温度・湿度を確認することができます。
また設定した温度・湿度を超えた場合には、スマートフォンに通知が届くそうです。
一時的に目を離さなければならないときや、ケージの近くの温度を確認したい場合にも使える便利グッズですね。
次にお話を伺った畠中さんは、タイガー・ピカケ(13 歳 ラブラドール・レトリーバー)マリカ・ジャスミン(8歳 ラブラドール・レトリーバー)イヴ・ジャスミン(6歳 ボーダー・コリー)、3頭の愛犬の飼い主さんです。
エクストリーム歴は18年。愛車はサーフ(TOYOTA)→アルファード(TOYOTA)と乗り継ぎ、現在はハイエース ワイド/ハイルーフ(TOYOTA・)アドリア540(FIAT)・シエンタ(TOYOTA)を使用しています。
私たちは多頭飼いで、ドッグスポーツの練習会や大会では犬と一緒に車中泊をしています。そのため、車内に大きめのケージが収まることや、犬の乗り降りに負担がないことを重視しています。
その他には、感覚的なことですが「パートナー感が持てること」。これも大事ですね。
高価なものだけではなく、100円ショップで購入することもあります。100円ショップを利用する際には安全性を重視し、使いやすさや視覚的に楽しいものを選ぶようにしています。
実際の使い心地について、仲間との密な情報交換や共有は必須です。万が一のための救急グッズも、使い慣れたものを常備しています。
食事に適した台やフードボウルなどを場所や状況によって使い分けています。これらは折りたたみができるなどの利便性も重視し、ケージの中やクルマの近くなどに設置しています。
排泄をさせる際には、臭いの気にならない「うんち袋」を使ってます。夜間は、明るいライトと一体型になっているうんち袋のケースがとても便利。毎回必ず水で流すように気を付けています。
移動中は安全面を考えて、基本的にはケージの中です。
犬たちが快適に過ごすために、ケージの大きさにもこだわっています。中で転倒することも考え、大きすぎず小さすぎす、ケージ内で犬がくるっと向きを変えられるくらいの大きさを選ぶようにしています。
利便性・安全性の観点からいろいろなケージを使ってきましたが、最終的に安全面を最優先し、ラフランドケネルの頑丈な組み立て・折りたたみのできないケージに落ち着きました。1個6万円ととても高価ですが、ここは譲れないと感じています。
就寝時もケージの中ですが、安心してゆっくり休めているようです。
エクストリーム歴は18年という畠中さん。全国決勝も18年連続出場と記録を更新中!エクストリーム以外には、アジリティやフライボールなどのドッグスポーツを楽しんでいるとのことでした。
これまではインドア派なこともあり、クルマは所有していなかったそうです。「愛犬との暮らしを機に生活や行動が激変した」と嬉しそうに話している姿がとても印象的でした。
現在では、初代の愛犬名ジャスミンにちなみ「チーム・ジャスミン」として愛犬たちとの暮らしを満喫しているようです。
上記インタビューで紹介したグッズ以外にも、筆者的に「おもしろい!」と思ったものがいくつかありました。
そのなかでも特に目を引いたのが、特注や手作りのケージです。
写真は正面と後方の両側に扉がついているケージ。万が一車両後方から追突をされても、前側からの出入りが可能になっています。
素材も頑丈で、安心感がありますね。
キャブコンの二段ベッド部分をパネルで囲い、ケージとして利用している方も!
大型犬用のケージは、クルマによっては大きすぎて車内に入らないこともあります。このように車内スペースを利用すれば、問題が解消できますよね。
こちらの方は木でラックを手作りし、クレートがぴったりと入るように調整をされていました。クレート5つがきちんと車内に収まっています!
愛犬の安全や車内スペースを有効活用するために、みなさんさまざまな工夫をされていらっしゃいました。「ケージ」は子供が使用する「チャイルドシート」のようなものです。衝撃や誤飲などから愛犬を守る、とても大事なグッズといえます。
クルマではケージを使っていないというかたも、愛犬の安全のために利用する練習をはじめてみてはいかがでしょうか。
今回当日の取材依頼にも関わらず「うちのクルマも見ていいよ!」とたくさんの方にお声かけをいただき、とても嬉しかったです。
みなさん愛犬のためにさまざまな工夫をされていて、「すべてご紹介したい」という気持ちになりましたが、今回は一部のみのご紹介とさせていただきました。
ご協力いただいた選手のみなさま、本当にありがとうございました!
これから愛犬と一緒にクルマでおでかけをする予定があるというかたは、ぜひご紹介したあいてむやアイデアを参考にしてみてくださいね。
現在、Carstayから借りることができるペットOKの車両は102台。
シェアリングで借りることができる車の大きさは大小様々です。遊びに行く場所や日数、愛犬の大きさに合わせて選んでみてくださいね。
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