年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。
バンライフ、始めてみたいけどどんな車が良いか知りたい...!
そう思ったことはありませんか?
我が家のバンライフ歴は、夫婦2人の頃も含めると20年になりますが、子供と一緒に車中泊するようになり選んだ車が「ハイエースバン ワイドミドルルーフ」です。
なぜハイエースを選んだのか、どこがおすすめなのか。
週末や長期休暇を使って日本全国バンライフしてきて、感じたハイエースのメリットデメリット。
経験談も交えて、皆さんの車選びに参考になるようご紹介したいと思います。
※本記事の一番最後に、ハイエースのメリットデメリットをご紹介したYouTube動画を載せていますので、ぜひチェックしてみてください。
家族4人が横になって寝れる、もうこれに尽きます。
ソロや夫婦でのバンライフだと車の選択肢は広いですが、4人だと必然的に車内の広さが必要になってきます。
バンライフの車選びは、まず何人での車中泊を想定しているのかどうか。
シートをフルフラットにして何人分の寝床が取れるか考えると、家族4人だとミニバン以上の大きさがないと難しい...
ハイエースの前は「NISSAN エルグランド」に乗っていましたが、子供が大きくなるにつれて横幅のスペースが足りなくなり、ハイエースに乗り換えました。
写真のようにセカンドシートの後にはベッドキットがついており、ここに縦に並んで寝ています。
ハイエースワイドは荷室幅:1,705mm/荷室高:1,390mmあり、エルグランドは荷室幅:1,580mm/荷室高:1,300mmなので、確実に広くなりました。
そして、我が家の子供たちは今小学5年生と3年生なのですが、想像以上に成長スピードが速くて上の子はもう大人サイズの身長...
いよいよ4人並んで寝るのが厳しくなり、最近は簡易二段ベッドをDIYしました。
ここに一人寝ることで、今も家族4人でのバンライフを続けています。
まさに室内の高さもある「ハイエースバン ワイドミドルルーフ」のなせる技ですね!
マリンスポーツやウィンタースポーツなど、アウトドアアクティビティを楽しむためにバンライフする方も多いかもしれません。
私たちも冬はスキー場や近くの車中泊スポットに泊まって、スキーやスノーボードを楽しむので、寝床以外にスキー道具を積めるスペースが必要になってきます。
ハイエースなら、4人分のスキー・スノーボード・ブーツ・ウェアまですべて収納可能!
ベッドキット下にスキーやスノーボードを流して、バックドアを開けたところにハンガーパイプを渡して、ウェアをかける。
こうすると、滑った後に次の日のスキーに備えて、移動している間にウェアやゴーグルなど乾かすこともできます。
サーフィンもこのようにサーフボードを専用のベルトを使って、車内に収納できるので安心です。
ミニバンだと寝床プラスαの収納力になりますが、ここまで遊び道具を贅沢に積めるのは、ハイエースの積載量ならではだと思います。
砂浜のビーチやスキー場へ向かう雪道を走るのに、四駆だと安心です。
なので、私たちが車を選ぶ時にいつも重要視しているのが、4WDモデルがあるかどうか。
子供ができる前は、四駆性能の高い「三菱デリカ」を2台続けて乗っていた時期がありました。
家族4人で車中泊旅をするようになると、4WD+広い車内が必要。
必然的に選択肢はハイエースのみに絞られていたような気がします。
ハイエースは雪道での走破性が高いイメージが無いかもしれませんが、実は信頼性の高いフルタイム4WDです。
※フルタイム4WD:エンジンの出力が常時4輪を駆動しているもの
実際にこんな雪道でも走ることができました。
さすがにここまで除雪していない雪の上を走ることはめったにないと思いますが、スキー&スノーボードに行かれる方で、ハイエースを選ぶなら4WDがオススメです。
続いて、日本全国バンライフしてきて気付いた、ハイエースバンのメリットをご紹介します。
※私たちの乗っているハイエースが「ハイエースバン(ワイド)」で1ナンバーの車になります。分類としては「普通貨物車」になり「中型車」扱いとなります。その前提で下記のメリットとデメリットを挙げていますので、ご注意ください。
ハイエースバンはボディサイズ区分がいくつかあって、選ぶモデルによって大きさが異なりますが、とにかく車内が広い...!
私たちのように、最初は家族4人並んで寝て、手狭になったら二段ベッドをDIYすることも可能。
子供が成長しても、それに合わせてバンライフできる車内空間の広さが魅力ですね。
私たちの乗っているワイドミドルルーフは、最大積載量1,000kgです!
メーカーも物を運ぶ商用車として開発しているので、積載能力を上げるために荷室効率を最大化するための設計がなされています。
寝床の下は全て荷物を収納することができるのと、高さもあるので上部にサーフボードを流すことも可能。
アウトドアアクティビティをされる方など、荷物が特に多い場合はハイエースがおすすめです。
ハイエースはバンライフする方達にも人気の高い車種なので、とにかく車中泊用のパーツの種類が豊富です。
ネットで調べると、一目瞭然!
ベッドキット・マット・シェード・ウィンドーネット・車内用キャリアなど、ハイエース専用のグッズがずらり。
ハイエースバンは商用車のため、用途に応じてアレンジしやすい最低限の装備になっています。
なので、テーブルや収納を取り付けたりと行ったカスタムがしやすい。
また元々の内装がシンプルなので、シートカバーやインテリアパネルなど、自分好みにハイエースをカスタマイズして、自分だけの車内空間を作るのも楽しいですね。
今の車は全体的に丈夫で壊れにくいですが、その中でもハイエースは荷物や人を運んだり、トランスポーターとしての役目も多いので、一言でいうと「タフ」です...!
私たちは冬にスキー場を巡ってバンライフで北海道一周したり、サーフポイントを巡って九州の海沿いを一周したりしていますが、沢山の荷物と人を載せて長距離移動しても、壊れることは滅多にありません。
実際にハイエースに10万km以上乗っている人は沢山いて、耐久性が高い。
海外でも日本のハイエースをよく見かけますが、40万km以上走って車も結構あります。
ここはやはり商用車として活躍することを想定して、ハイエースはより実用的に構造にも単純に作られているから。
バンライフは沢山の荷物を積んだ上で、かなりの走行距離を走るので、旅先で故障の心配が無いのは安心ですね。
今までハイエースバンの良いところを沢山挙げてきましたが、一方でデメリットもやはりあります。
今、我が家のハイエースが車検中のためトヨタのアルファードを代車で使っているのですが、乗り心地が圧倒的に違う...!
ハイエースバンはミニバンに比べるとどうしても足回りが硬くて、舗装状態の悪い道路などは直に振動を拾います。
運転席や助手席がタイヤの真上にあるということもあって、揺れも感じることが多い。
シートもフラットでシンプルな作りなので、長時間乗っているとそれなりに疲れます。
なので、シートクッションを敷いたり、足回りは専用のパーツを入れて横揺れや突き上げを改善するハイエースユーザーも多いです。
これはですねー、「ハイエース=働く車」なので仕方ない...
ミニバンなど今時の乗用車からハイエースバンに乗り換えると、よくわかります。
自動スライドドアもなく、エアコンもリアクーラーには温度調整機能がなく、風量調節「強・中・弱・OFF」のみなので、ちょうど良い温度に合わせるのが難しい。
車内空間を最大限確保するために、ボディも薄く断熱性も低い。
ま、とにかくシンプルで無骨な男らしい車なんです。
断熱性はボディに断熱加工をするなどバンライフ仕様にDIYし、その他の機能は広さを手に入れたと思って、目をつぶりましょう。
とにかく車が大きいので、バンライフ向きではありますが、ちょっとそこまで買い物に〜と街中を走る時は使いにくい。
駐車場も狭いなと感じることも多いですし、燃費もよく無いので街乗りにはあまり向いてません。
ETCの「休日割引」を皆さんご存知かと思いますが、土日・祝日に地方部の高速道路が30%割引になるというもの。
私たちのような週末バンライフする人にとっては、ありがたーい割引制度。
な、なのに、ハイエースバンはETCの「休日割引」が適用されないんです...!
この制度は、対象が普通車と軽自動車の限定となり、「中型車」扱いのハイエースバンは適用外になるというもの。
実はハイエースを購入する前にこのことを知らず、初めて遠出をしてETCの高速料金を見た時、愕然としました。
平日の夜間割引は適用されるので、週末は金曜の夜に出発するなどして、少しでもETC割引の恩恵を受けられるようにしましょう。
ここまでくると、ちょっとハイエースどうしようかな..と考えてしまう方もいるでしょう。
でも!
私たちはハイエースバンに乗っていなかったら、家族4人で日本一周バンライフを実現することは難しかったでしょう。
車に寝泊りできて、尚且つスキーの道具やサーフィンの道具を積んでとなると、もうハイエース一択しか無かったです。
バンライフで得られた経験は家族にとって他には変え難いもの。
そう考えると、ハイエースバンのデメリット以上にそれを上回る価値があるんです。(プライスレス)
今や私たちにとって、バンライフ最高の相棒であるハイエース!
バンライフのスタイルによって選ぶ車の選択肢も異なってくると思うので、ぜひ皆さんCarstayなどを使ってみて、自分たちにあった車を選んでくださいね。
★併せて読みたい、サーフィン車中泊に最適な車の選び方!
年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。