不動の人気を誇るハイエース!車中泊仕様車として愛される理由とは

Carstayメディア【VANLIFE JAPAN】編集部です。Carstayメンバーや、全国のバンライファーのみなさまからの寄稿記事をご紹介しています。

商用バンとして国内人気トップクラスの車、トヨタ・ハイエース。実はキャンピングカーのベース車両としても大人気で、車中泊にも適した車両です。

ハイエースにも種類は色々ありますが、今回はハイエースがなぜキャンピングカー・車中泊仕様車に適しているのかについてご紹介します。

ハイエースがキャンピングカーとしても人気の理由

まずは、ハイエースがキャンピングカーとして選ばれている人気の理由を3つご紹介!

①室内空間が広くアレンジが自由


ハイエースの室内空間はとても広いです。

荷室の空間は、高さが132cm、幅が152cm、そして荷室の長さは運転席シートバックから後端まで3mもあります。(ロングバン・標準ボディ・標準ルーフの場合)

アウトドア用品をはじめとした少々大きめの荷物でも楽に積載が可能です。

②普段使いもできるサイズ感


ハイエースには、「バン」と「コミューター」、そして「ワゴン」タイプがあります。

どのタイプもバンライフに人気がありますが、ボディ幅や高さなどのサイズのほか、ナンバープレートの分類番号も分かれるのでご自身の用途に合うものを選びましょう。


たとえばハイエースバンはハイエースワゴンよりも一回り小さいサイズとなっており、ミニバンで人気があるトヨタのヴォクシーやノアと同等のサイズ感です。とはいえ、車高はハイエースの方があるので、立体駐車場では注意が必要です。

③カスタムパーツが多い

通常車中泊時には、カーテンや寝具など快適に居住できる設備が必須です。

そういった意味でも、ハイエースはカーテン、寝具などが様々なメーカーで販売されており、選択肢が非常に多いです。



車中泊マットやベッドを使用しない場合でも、跳ね上げてコンパクトに収納できるものであったり、高級感のある革張りのベッドキットなど、ユーザーの予算や用途に合わせて豊富なラインナップから選ぶことが可能です。

ハイエースをキャンピングカーに選ぶメリット

①自動車税などの維持費が安い

現行のハイエース200系には車両サイズや乗車定員、エンジンの種類によって4、1、3、2という4つの登録ナンバー区分があります。

その中でも人気が高いタイプが4ナンバー(小型貨物車)1ナンバー(普通貨物車)です。

これら貨物車は商用ということもあり、車検間隔が通常よりも短いです。(初回2年、以後毎年)

その代わり、重量税と自動車税が安く設定されています。

例えば自動車税だけを見ても、4ナンバー車と1ナンバー車が16,000円(年間)なのに対し、3ナンバー車は51,000円(排気量2.5L~3L未満の場合)と結構な差があります。

耐久性が高く、リセールバリューも高い

日本では車の走行距離が10万kmを越えると車の買い替えの一つの目安とする方もいるでしょう。しかし、ハイエースの走行距離10万kmは慣らし運転に過ぎません。


現にハイエースの中古車両の相場を見ても、10万kmを超えていても数百万円という高額で取引されている車両もあります。

さらに、走行距離が20万km、30万kmと増えてきたとしても需要は国内のみにとどまりません。海外でも信頼性が高いハイエースは、世界中で人気が高く、過走行に思えても海外での需要が高いので、思わぬ高査定がつくこともあります。

空間が自由なので、様々なレイアウトにできる

改めて、ハイエースにはワゴンとバン、そしてコミューターの3つのタイプがあります。家族構成や用途によって車体を選ぶこともできるのがハイエースのメリット。内装がシンプルな分アレンジは多種多様で、バンは燃費や税金など維持費が安いところが特徴です。



車内にコンロや冷蔵庫を入れても車内空間に余裕のあるハイエース。上の体験談ではハイエースの車内で調理をして車中泊した様子が紹介されています。

ハイエースをキャンピングカーに選ぶ注意点

ホイールベースが長いので旋回がしにくい

ハイエースはどのタイプも全長が約5mあるほか、ホイールベースが長いので、運転中のカーブは気を付けたいところ。

特に、内輪差がある車両なので、右左折する際やカーブには後輪の注意が必要になってきます。


ホイールベース(前輪と後輪の車軸間の長さ)がある

サイズが大きい分、駐車場や道路幅には注意

これは特にワゴンタイプのハイエースの注意点ですが、ワゴンの車両幅はバンタイプと比較すると15~21cmの差があります。駐車場に入らなかったり、旋回時に違和感を覚えることもあるでしょう。


また、高さにも注意したいところ。標準ルーフで198cm、ワイドボディ・ハイルーフ(最も大きいタイプ)では228.5cmの高さがあります。

購入・運転の際は駐車場の幅や高さ、道路幅など、車両以外の環境についても考慮しましょう。

ほかの乗用車と比較すると乗り心地はイマイチ

ハイエースのタイプやグレードによって差はありますが、ハイエース全体としては普通車よりも結構強い「突き上げ感」があるといわれます。

また、ハイエースは内装も他のミニバンなどと比較すると簡素。そのため、居住性や快適性を求めるかたは内装もカスタムして好みのものに変えていく必要があるので、費用もかさみがち。逆に言えば、好きなようにアレンジしやすいとも言えます。

キャンピングカー利用するハイエースのタイプ選びのポイント

①エンジンがディーゼルかガソリンか

ガソリン車はディーゼル車よりも静音性に優れており居住性は高いです。しかし、ディーゼル車の方は燃費が良く、トルクも強いなどの要因から一定の人気があります。


購入時の価格はディーゼル車の方が全体的に高いです。

燃費、燃料費を長い目で見るとディーゼル車の方がコスト面で優れていますが、「静音」か「燃費」どちらを優先するかによってこれは選択が変わる部分です。


※トルク:物体を回転させる能力の大きさ。車の速度に大きく関係する。

②駆動方法は2WDか4WDか


長距離を走るバンライフ、走行性能も無視できないポイントです。


ハイエースの2WDは雪道に弱いところが欠点。ハイエースはエンジンが運転席と助手席の真下にあり、重心が前にかかっているので、フロントが重くリアが軽い車両です。その上、FRベースで後輪駆動なので、雪道などでは路面に対して力が伝わらずにスタックしてしまうこともあります。

雪道をまったく走行しないのであれば、燃費面で優れている2WDも候補に上がるかもしれませんが、少しでも不安が残る場合は4WDを選択したほうが安心です。


雪山でハイエースを走らせる頻度が高ければ、4WDが安心


③乗車人数は何人か

ハイエース車内のテーブルは色々な用途に


ハイエースはシートアレンジが多彩!運転席・助手席の後ろのシートをどうするかも自身で決めることができます。シート有りの場合は備え付けのポールにテーブルを付けて食事やPC作業をすることができ、シート無し(2人乗り)にすると、居住空間を広く取ることができます。


特に貨物車である1ナンバー、4ナンバーでは乗車定員を2人乗りにすると自動車税が安くなるので、税金などの面も含めて無駄がないように検討したいところです。ハイエース購入時にシートの数をどうするかをあらかじめ決めておき、車検に出しましょう。


2人乗りにして車内の居住空間を広く取った車内


④予算はどのくらいか

キャンピングカー購入でもっとも負担が大きいのが車両購入費です。ハイエースのキャンピングカーは新車から中古車まで幅広い車両が販売されています。

本記事でご紹介したポイントを踏まえつつ、自分の用途に合致した車両を探しましょう。


また、キャンピングカーをそこまで頻繁に使用しないかたにはカーシェアリングサービスも選択肢のひとつです。

Carstayでは、キャンピングカーをシェアリングできるので、まずはキャンピングカーを試してみたいかたは利用してみてください。





まとめ

ハイエースは車中泊仕様のカスタムがしやすく、キャンピングカーとしての需要が高いです。タイプや種類が多くどれを選んだらいいか迷ったら、ぜひCarstayのキャンピングカーシェアで乗り心地や運転の感覚を試して、ご自身に合う一台を探してみてくださいね。百聞は一見にしかずです!


写真提供:

とうちゃんはテンネンパーマ|かあちゃん(車種:ハイエース スーパーGLワイドミドルルーフ

まるぴー(車種:ハイエース スーパーロングバン


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