雨の日の運転は、晴れた日とはちがった危険がたくさん潜んでいます。視界が悪く路面が滑りやすいため、運転にはいつも以上に気を使いますよね。
雨が降ると外出を控えたくなってしまいますが、雨のたびに予定をキャンセルするのはもったいないですよね。特に梅雨の時期などは、毎日のように雨が降るため、「まったく出かけられない」といったことになりかねません。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、雨の日でも安心してお出かけできるようになるんです。
今回は、「雨天時の運転で気をつけるべきポイント」をご紹介していきます。雨の日でも安心して車中泊を楽しむために、ぜひ参考にしてください。
「雨の日の運転は苦手だな」という人も多いのではないでしょうか。
雨が降ると視界が悪くなり、路面が滑りやすくブレーキが効きにくくなるなど、普段の運転よりもさらに気を使う場面が増えてきます。実際に、雨の日は晴天時に比べて、交通事故が約4倍に増えるというデータもあるようです。
しかし、事前にクルマのチェックをしたり、走行中にちょっとしたポイントに気をつけるだけで、こういった雨の日の不安要素を軽減する事ができるんです。
雨の日の運転にはいろいろな不安がありますが、日頃からクルマの状態をしっかりとチェックしておくことで、これらの不安を軽くすることができるんです。
いざ雨が降った時に慌てないよう、以下のポイントをふだんから定期的にチェックしておきましょう。
雨の日の事故を防ぐために事前にチェックしておきたいポイントの1つ目は、タイヤの溝の状態です。
雨天時の運転で不安を感じる要素の1つに、濡れた路面や水たまりでのスリップがあります。溝が残っていないタイヤでは、路面とタイヤの間に水の膜ができてしまい、非常に滑りやすくなるのです。
溝がしっかりと残っているタイヤであれば、水の膜をタイヤの溝が掻き分けるよう路面に届き、しっかりと路面をグリップしてくれるため、スリップを防ぐ事ができます。
日頃からタイヤの溝をチェックして、溝が少なくなってきたら早めに交換するように心がけましょう。
2つ目のチェックポイントは、ワイパーの状態です。
雨の日の視界を確保するために活躍してくれるワイパーですが、ゴムの部分は消耗品です。ゴムが古くなってくると、しっかりと水を飛ばす事ができず、ワイパーをかけても窓に水滴が残ってしまいます。
これではしっかりと視界を確保することができません。ワイパーの使用時に異音がしたり、水滴が残ると感じるようになったら、早めに交換するようにしましょう。
ポイントの3つ目は、窓の状態です。
油膜が付着したフロントガラスが雨に濡れると、対向車のヘッドライトなどの光を乱反射してしまい、視界が悪くなってしまいます。
蓄積されて層になってしまった油膜は、ウォッシャー液やカーシャンプーでは落ちないことも。そんな時は、専用のコンパウンド入り油膜除去剤を使用しましょう。この時、油膜を除去したフロントガラスにコーティングも行うことで、雨の日の視界を良好に保つことができます。
また、見落としがちなのがフロントガラスの内側の汚れ。雨の日に視界が悪くなる原因のひとつにフロントガラスの曇り(結露)がありますが、フロントガラスの内側が汚れていると、曇りやすくなってしまうんです。
普段からガラス面をきれいに保つことでフロントガラスが曇りにくくなり、雨の日も視界が良好になります。
ヘッドライトの状態も、事前にチェックしておきましょう。
雨の日は薄暗く視界が悪くなるため、日中でもヘッドライトの点灯が推奨されています。ヘッドライトには自分の視界を確保する役割のほかに、「対向車や歩行者に自分の存在に気づいてもらう」という役割もあります。
また、ヘッドライトが切れていないかの確認と合わせて、カバーのくすみもチェックしておきましょう。
カバーがくすんでいるとせっかくライトを点灯しても光が弱くなってしまいます。雨の日や夜間の走行時に、ヘッドライトが暗くて見えづらいと感じるようであれば、専用のコンパウンド入りのクリーナーで磨くのがおすすめです。
ここまでは、雨の日に備えて日頃からできるクルマのチェックポイントをご紹介してきました。では、実際に雨の日に運転する場合には、どんなことに注意すればいいのでしょうか。
走行時に気をつけたいポイントは、主に以下の4つです。
雨の日は、晴天時よりも車間距離を多めにとるようにしましょう。一般的には、雨の日は通常の1.5倍から2倍程度の車間距離を取ることが推奨されています。
雨の日は路面が滑りやすく、ブレーキを踏んだ際の制動距離も長くなります。また、雨の日の急ブレーキや急ハンドルはスリップの原因にもなるので、緊急時に落ち着いて対応するためにも、常に車間距離を保つようにしてください。
速度を落として走行することも、ポイントのひとつ。
雨の日は路面が滑りやすく視界が悪くなるため、歩行者の飛び出しや前方の車両の急停車などにも安全に対応できるように、普段よりも速度を落として走行しましょう。
また、雨の日に時速80kmを超えた速度で走行すると、ハイドロプレーニング現象が起きやすいと言われています。ハイドロプレーニング現象とは、路面とタイヤの間に水が入り込むことによって車体が水の上に浮いたような状態になり、ハンドルやブレーキの操作が効かなくなってしまう現象です。
雨の日に高速道路を走行する際には、特に注意するようにしてください。
中央分離帯のある道路では、中央分離帯周辺の水はけが悪く、水たまりができやすくなっています。ハイドロプレーニング現象が起きやすいだけではなく、対向車線からの水しぶきで視界を奪われることもあり、非常に危険です。
雨の日は、できるだけ左車線を走行するようにしましょう。
急ブレーキや急ハンドルをさけることも、安全な運転のためにとても大切です。
雨の日は路面が濡れているため、急ブレーキや急ハンドルといった操作を行うと、スリップしやすくとても危険です。急ハンドルや急ブレーキをさけるためには、車間距離をとり、速度を保つことがポイントになります。
前のクルマとの間隔を広くとってゆっくりと走ることで、安全な走行が可能になります。
後方確認をまめにすることで、雨の日でも安全に走行できます。
雨の日はサイドミラーやガラスに水滴がつくことで、後方のクルマを見落としてしまいがちです。後方のクルマの存在に気づかずに、急ブレーキや急な車線変更を行うと、事故につながる危険性がとても高いです。
視界が悪いときだからこそ、クルマの周囲の安全確認をこまめにおこなうようにしましょう。
今回は、雨の季節に車中泊を行う際に、運転で気をつけるべきポイントをご紹介しました。
普段からクルマの状態をチェックし、いつも以上に安全運転を心がけることで、雨の日でも安全な走行が可能になります。
今回の記事を参考に、雨の日も安心して車中泊を楽しんでください。