車の中で寝られなくても大丈夫!SUV×ルーフテントで快適な旅を!

2人で脱サラをし、2020年9月より日本の全市町村1732箇所を巡る旅を始めました。 旅の目的は、「事情があって旅行ができない方」に向けて、日本全国の絶景をVRカメラで撮影をし届けるためです。 普段は、ルーフテントで寝ています。よく食べ、よく笑う元気なふたりです。よろしくお願いします!

車での旅をより充実したものにするために睡眠はとても大切です。

私たちは普段SUVで日本全国を車旅し、寝床として手動タイプのルーフテントを使っています。

車の中でも寝ることはできましたが、あえてルーフテントを購入した理由、実際の使い方、より快適に使う方法などを紹介します。


今回の記事では

・ルーフテントに興味があり気になっている

・実際の使い心地を知りたい

・現在ルーフテントを使っているが困っていることがある

そんなかたの参考になったらと思います。

なぜルーフテントを買ったのか


私たちが普段使用している車は「レクサスRX」というSUVに分類される車です。全長5m弱あり、後部座席を倒せば大人2人が寝られるほどのスペースが確保できたので、もともとは車内で寝ていました。


しかし、いくつか問題がありました。

・まっ平にはならず傾斜ができてしまう(フルフラットにならない)

・スペースの全長が一般的に販売しているマットのサイズより短く、マットが折れ曲がってしまう

・寝ることを考えると乗せられる荷物の量が限られる

など、一応寝ることはできていましたが快適というほどではありませんでした。


長期で旅をするのなら毎日の睡眠の質は大切にしたいし、車内の荷物もたくさん積めた方が助かる!ということで、思い切ってルーフテントを購入することにしたのです。

電動ではなくなぜ“手動タイプ”を選んだのか


ルーフテントには手動、電動の2つのタイプがあります。現物も見に行き色々と検討した結果、手動タイプを選びました。


手動タイプを選んだ決め手としては

・電動タイプよりも手動タイプはかなり安価である

・手動とはいってもスプリングがついているので設営に大きな力はいらない

・電動ではもし人里離れた場所(キャンプ場や山奥)でテント開閉の不具合があった場合に、身動きがとれなくなってしまう可能性がある(業者の方のご意見)


電動タイプは設営がかなり楽なので毎日テントを開閉することを考えるとすごく惹かれました。しかし、手動タイプでも2人で協力すれば問題ないのではないか、と話し合いを重ねこちらを選びました。


手動と電動のどちらの方が良いというのは一概には言えませんが、旅のスタイルや使うシュチュエーションを想定し、予算と相談して検討するといいと思います。


▼電動タイプのルーフテントの設営の仕方やメリットデメリットが知りたい方はこちら


手動ルーフテントの設営の仕方

「手動ルーフテントって素人でも簡単に設営ができるのか?」

購入するまでは不安がありましたが、自力で設営することができました。簡単ではありますが少しコツがいります。

(1)ルーフテントの鍵を外す



ルーフテントには鍵が10箇所ついています。まずはこれを全て外していきます。

(2)テントを上に押し上げる



テントは左右どちらかに傾かないように平行を保ちながら、押し上げていきます。上に少し押し上げるとスプリングの力で勝手に持ち上がってくれます。

1人でも設営可能ですが、パートナーがいるかたは一緒に行うとよりスムーズかと思います。

(3)完成


梯子をかけたら設置完成です!

手動とはいってもスプリングのおかげで設営がかなり簡単なのでとても助かっています。

ルーフテントの設備紹介


ルーフテントは簡易的な設備ではありますが、プライベート空間を車の上に確保できるという点で助かっているので旅中大活躍!私たちはそのまま使っていますが、シンプルな設備なのでアレンジを加えることもできそうです。

(1)入り口





テントの入り口は左右で2箇所。外がテント生地、中がメッシュ素材の二重構造です。

メッシュ素材だけ閉めて換気をしたり、2枚とも開けておくなど用途に合わせて選ぶことができます。



入り口は簡単にボタンでとめられるのでとても便利です。

(2)小窓



入り口の他に換気用の小窓がテントの前後2箇所ついています。こちらはメッシュのみとなりますが、暑い時など開けると風が通って気持ちがいいです。

(3)収納


収納は2箇所。ポケットがついているので小物や靴などを入れることができ便利です。



天井付近にフックが4箇所あります。ちょっとしたものを掛けることができるので、意外と重宝しています。

ルーフテントを快適に!寝具と結露対策で睡眠の質は変わる

ルーフテントを使いはじめて私たちの前に立ちはだかったのは、結露と寝心地の問題


・目覚めるとマットの下やテントの内側が濡れている

・付属のマットは柔らかすぎて寝心地がよくない


それを解決するべく試行錯誤を繰り返し、辿り着いた方法を紹介します。

(1)防水シート・吸湿マット


テント内はかなり気密性があるので、特に冬は外気との温度差が大きくなると結露で布団が濡れてしまいます。それを防ぐために、防水シートと吸湿マットをマットレスの下に敷いています。これを使うことで冬でも布団が濡れることなく使えるのでストレスフリー!安心して寝ることができます。

(2)マットレス


ルーフテントには付属でウレタン素材のようなマットがついていましたが、より快適に眠りたいと考えテンピュールの折り畳みマットレスを購入し使用しています。

購入したのはセミダブルサイズのマットですが、テント内で敷くことができ、問題なく使えています。

(3)寝袋(羽毛布団)・電気毛布


寒さに合わせて羽毛布団と寝袋を使い分けています。真冬は電気毛布は必需品!併用して使うことで、あたたかく寝ることができます。

(4)枕


家で寝ている時と同じ枕を使用した方がよく眠れるので、必ず持っていきます。テントとはいえ少しでも快適な睡眠を求めたいですからね。


最初は結露が気になったり、寒さで寝られなかったりと、なかなか寝付けなかったルーフテントですが、これらの寝具を使うことで快適に寝ることができるようになりました。ルーフテントを使う際の参考にしていただけたら嬉しいです。

ルーフテントの片付け方

寝具をカスタムして快適に過ごせると思ったのも束の間!カスタムしたが故に片付けという壁が立ちはだかりました。

車内をできるだけ広く使いたかったので、ルーフテント内で使っていた寝具はそのまま中に収納できないかと挑戦し、片付けに1時間かかることも。

しかし、今ではテントの構造と片付けのコツをつかんだので、10分もかからずにテントを片付けられるようになりました。

(1)寝具を片付けよう


テントを閉じる際、四角のスプリングが折りたたまれます。



マットレスでスプリング収納のためのスペースを潰さないようにしたいので、マットレスを三つ折りにし、枕と寝袋は左右に寄せます。

・スプリングが折り畳まれても重なるものがないか

・小物入れやテント内に忘れ物がないか

(私たちは小物入れにライトを入れたままルーフテントを畳んでしまったので壊れてしまいました)

・出入り口や小窓の閉め忘れはないか


この3点に気をつけましょう!

(2)テントを片方ずつ畳もう


テントから出ている紐を引っ張りテントを縮めるのですが、紐に届かない場合は、台に乗ったり、タイヤに乗ったりして高さ調節してください。テントから出ている紐を(テント自体の平行を保ちながら)ゆっくりと下へ引いていきます。



一番下まで引き、テント上部が下部と重なったらOKです。



反対側も紐を下へと引いていきます。

ここで注意したいのは後半の紐を勢いよく引きすぎないこと!勢いよく引いてしまうと、最初に縮めたテントが跳ね上がり再び立ち上がってしまいます。じわじわゆっくりと縮めていきましょう。



1人でも畳むことは可能ですが、パートナーがいる場合は、最初に畳んだテントをおさえていてもらうと、畳みやすいです。

(3)はみ出たテントを中へ収納しよう


テントを手で中へ入れ込み収納していくのですが、中のもの(特にマットレス)の上にテントを重ねないように注意しましょう。



というのも、テントの鍵を閉める際にテント内のものに高さがありすぎるとうまく閉まらなくなってしまいます。



なので、マットレスとルーフテントの間に指でテントを押し込みます。

ちょっとしたことですがこの作業を怠ると閉まらなくなるので大切な作業です。はみ出ているテント部分は全て中に収納していきます。

(4)鍵を閉めよう


鍵を閉めていく時は、左右対称の順番で閉めていきましょう。

前後どちらから閉めてもいいのですが、左右対称で閉めていくことでテントが歪まず、閉めやすくなります。

(5)完成


全ての鍵が閉まったら片付け完了です。ルーフテント内のスペースをうまく活用して荷物が積めれば

・寝るときに荷物の運び込みをしなくても良い

・車内を広く使うことができる

と一石二鳥です。

ルーフテントで旅の可能性は無限大!



“現在の車に愛着があり車の買い替えは考えられないけど車旅がしたい!”

そんな思いがあった私たちにとってルーフテントは痒い所に手が届くそんな存在でした。


車旅はわくわくしてとても楽しい気持ちもありますが、慣れない環境下での旅はいつか疲れもやってきます。

ルーフテントによって睡眠専用の空間がしっかりと確保できるようになり、車旅がより充実したものになりました。


車中泊専用の車を購入したり、車内を改造したりするにはハードルが高いなと思っているかたにはおすすめできる選択肢です。


ただ、いきなりルーフテントを購入するのはなかなか勇気がいると思うので、レンタルで体験をしてから検討してみることをおすすめします。


▼レンタルはこちら


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