日本一周車中泊旅は子連れ家族でも可能?長期休暇だけで実現する方法

年間30-40日、家族4人でハイエース+キャンピングトレーラーで車中泊しながら、サーフィンやスキーなどアウトドアを楽しむ。 冬だけ雪国で二拠点生活するなど、「旅」をテーマに場所に縛られない働き方・ライフスタイルを満喫中。

4人家族で週末や長期休みを利用して、日本一周車中泊旅をしているYouTuber/ブロガー「とうちゃんはテンネンパーマ」のかあちゃんです。


私たちは家族4人でハイエースで車中泊旅しながら、日本一周(沖縄除く)を達成しました。平日は仕事や学校があるので、長期休みや週末を使って約4年の歳月をかけて各地を巡ったんですよ。


これから車中泊旅を始めたい人、日本一周を目指している人に伝えたいことは、「子供連れの家族でも、休日を使って日本一周できる!」ということ。


この記事内では実際の方法をご紹介します。少しでも日本一周旅の参考にしていただければ嬉しいです。

長期休暇のみで日本一周車中泊は可能?


この数年で、自作DIYのバンに乗って日本一周車中泊旅している「バンライファー」が増えました。


自宅を手放してクルマを生活のベースとし、平日もYouTuberをしたりライターをしながら、好きなことを仕事に旅をするスタイルが多いようです。そういった方々は、学生や若い夫婦など、若年層が多い印象です。


「子どもがいる家族は学校があるから、バンライフで日本一周は難しい」と思っている方も多いかもしれません。


しかし、週末だけでなく、長期休みを加えた効率的な旅のプランニングや、日数に合わせたルート選定によって、日本一周も可能なんですよ!

1.私たち家族の事例

私たち家族は、以下のように4年ほどかけて日本一周を達成しました。


  • 2017年 夏季休暇  四国一周&紀伊半島一周サーフィン車中泊旅(6泊7日)
  • 2017年 年末年始休暇  東北一周スキー車中泊旅(7泊8日)
  • 2018年  年末年始休暇 東北&北海道スキー車中泊旅(9泊10日)
  • 2019年  GW  リベンジ中国〜九州一周&四国車中泊旅(8泊9日)
  • 2019年  夏季休暇 北海道一周車中泊旅(7泊8日)
  • 2020年  夏季休暇  北陸&関西&紀伊半島一周車中泊旅(9泊10日)


まず年末年始・GW・夏季休暇といったまとまった休みの取れる時期に1週間前後の休みを取り、遠くまで足を運んで目的地を周遊しました。



夏はサーフィンを主軸に据えた車中泊旅になるため、太平洋沿岸沿いにサーフポイントを転々としながら北上するという旅も経験。



冬はスキーやスノーボードを目的にした車中泊旅をしているので、東北や北海道のスキー場を毎日ハシゴしながら周遊を楽しみました。


ただし、1週間での九州一周や北海道一周はかなり駆け足で、1日の移動距離も多いときは400km近く走ります。


すべての観光スポットを巡ることはさすがに難しいですが、行きたい場所を事前に決めておくことで効率よく周遊することができ、満足度の高い旅になりました。


さらに、週末や連休なども使って、関東から近場の地域へ車中泊旅に出ることで幅広いエリアを訪れることができたのです。

2.キャンピングカーが無くても可能


家族4人で1週間前後の車中泊旅をするなら、キャンピングカーが必要だと思われるかもしれません。しかし、私たちが乗っているのは、ベッドキットなど、最低限の車中泊装備をつけた、ハイエースのワイドミドルルーフ(トヨタ)です。


旅に出ても、移動や寝泊りする時間以外は外で遊んだりスポーツすることが多いため、寝るスペースさえ確保できれば広さに問題はありませんでした。もちろん、何日も車内で寝るので、快適な睡眠のための装備は整えたほうが良いです。


朝まで家族全員がぐっすり眠れる環境が作れると、キャンピングカーが無くても長期車中泊旅は可能になります!ビーチの近くや山の中など、道幅が狭いところもかなりあるので、むしろ車体は大きすぎない方が動きやすいと感じています。

3.車中泊のために車内に備えたもの

私たちが快適に車中泊するために、車内に備えたものは、以下の3つです。


①家族4人が快適に眠れるベッドキット



②気軽に外で調理できるスライド式キッチン



③車内での食事や仕事も可能なフリップアップテーブル



上の3点があれば、車中泊の装備は事足りました。


確かに、車内にシンクやトイレなどの設備があるに越したことはありませんが、日本全国には道の駅が1,180駅(令和2年7月現在)あり、高速道路にはサービスエリアやパーキングもあります。


トイレや洗面・食事などもこうした場所を利用し、各地でお金を落とすことで、宿泊費を節約しながらその分旅する場所に少しでも還元できると思っています。

私たち家族の日本一周スタイル

1.週末は近場の車中泊スポットで経験を積む


私たち夫婦は、車中泊旅の経験が豊富にありましたが、子どもが生まれてからは年1〜2回のキャンプしかできていませんでした。そんな私たちが初めて子連れで車中泊をしたのが、上の子が6歳・下の子が4歳のときです。


当時は日産のエルグランドに乗っていました。まずはそのクルマで、近場のオートキャンプ場にて車中泊。テントを張らずにクルマの中で寝ました。


このときは、車内後部をフルフラットにしてキャンプ用のベッドマットを敷いて寝ましたが、子供たちも意外と快適に眠れたようです。


その後、ビーチの駐車場で車中泊したり近場で子連れ車中泊の経験を積んで、その時必要だと感じた車中泊グッズなどを少しずつ用意。しっかりと準備を整えた上で、2017年のお盆休みに「四国一周&紀伊半島一周サーフィン車中泊旅(6泊7日)」にでかけました。


子どもも車中泊にある程度慣らせていれば、長期の旅に出ても安心だと感じています。

2.長期休暇はできるだけ遠いところを狙おう

長期休暇は遠いところを車中泊旅で狙えるチャンス。車中泊旅での「九州一周」や「北海道一周」は、最短なら1週間ほどあれば周ることが可能です。


以下で、実際に私たちが周ったルートをご紹介します!


①中国〜九州一周&四国車中泊旅


九州一周車中泊旅のルート


GWに行った「中国〜九州一周&四国車中泊旅」。下記のようなルートを旅しました。


  • 旅した期間:8泊9日
  • 旅の間の走行距離:合計 3,440km
  • 旅した場所:島根県、山口県、福岡県、長崎県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、大分県、愛媛県、高知県、滋賀県、愛知県



「九州一周車中泊旅」の初日は、関西方面までは高速の比較的空いている夜を使って一気に距離を稼ぎ、中国地方まで1日で移動しました。その後、九州半島を海沿いに一周してフェリーで四国へ。


陸路を使うより、フェリーを使った方が効率がよい場合は、フェリーを利用するのがおすすめです。フェリーに乗っている間に、ゆっくり疲れをとることができますよ。


その後、四国を周り(四国一周はすでに済ませていたため、行きたい場所のみ絞って移動)関東方面に戻りました。


②北海道一周!車中泊旅



「北海道一周車中泊旅」の際は、上の写真のルートで周りました。


北海道は冬と夏の両方行っていますが、冬の車中泊は寒さ対策をしっかりして行かないといけないのと、道路がアイスバーンではなく”ミラーバーン”と言われるほど、場所によってはツルツルになります。


視界が悪くなることもあり、移動のハードルも高いので、夏の車中泊がおすすめです。


  • 旅した期間:7泊8日
  • 旅の間の走行距離:合計 2,555km(ほぼ日本列島を縦断する距離)
  • 旅した場所:三沢のサーフポイント(青森)、大間崎(青森)、函館、宗谷岬(日本最北端)、網走、帯広、千歳、苫小牧のサーフポイント、大洗のサーフポイント(茨城)



「北海道一周車中泊旅」も、夜に高速を使ってサービスエリアで仮眠しながら1日で青森まで一気に移動しました。青森から北海道まではフェリーを使って上陸、最初に友人の住む南富良野に向かいました。


その後、宗谷岬を目標にぐるっと西側から周り、海沿いに南下してくるというルートです。最後に千歳で早朝カヌーを楽しみ、苫小牧でサーフィンをして、フェリーで茨城の大洗まで戻ってきました。


事前にGoogleMapで所要時間を計算し、車中泊の目的地とルート、到着の見込み時間の予定を立てます。しかし、想定以上に移動に時間が掛かったりして大抵その通りには行かないもの。


途中で立ち寄りたいスポットがあったり、時間通りに目的地に到着できない時は、柔軟にルート変更するなどして車中泊ならではの自由な旅を楽しみましょう。

3.高速道路を効率的に使う


週末と長期休暇という限られた時間の中で日本のあちこちを周るので、いかに効率よく動けるかが「日本一周車中泊旅」のポイントになります。


そのためには、


  • 初日の日に出来るだけ夜間の道路が空いている時間を狙って、高速道路で一気に距離を稼ぐ
  • 地方では高速道路の無料区間も多いので、移動の際は出来るだけ活用する


といったポイントを押さえるのがおすすめです。


高速道路であれば、GoogleMapで現在地と目的地を指定することで、ある程度所要時間を計算することができます。念のためプラス1時間ほど余裕を見て動くと、比較的プランニング通りの動き方ができますよ。

事前に「旅のプランニング」をして効率よく旅する!

1.旅の目的と行き先を決める


まず、何日休みが取れるかが決まった時点で、行き先を決めます。この時点ではざっくり「北陸」とかでも構いません。その後に、訪れたいポイントをピックアップ。旅の目的を事前に家族で話し合って決めておくとスムーズです。


私たちの車中泊旅は、その目的がアウトドアアクティビティなので、冬は「スキー場を巡る旅」、それ以外のシーズンは「各地のサーフポイントを巡る旅」というテーマがあります。


期限がなく車中泊旅ができれば、その時々の行きたい場所を巡ることができますが、限られた日数の中では行き先を絞る必要があります。


そんなとき「旅のテーマ」が決まれば、必然的に行き先も絞ることができ、満足度の高い旅になりますよ。

2.旅の日数に合わせてルートを決める

出発してからどのようなルートを通って目的地に行き、いつまでに自宅に帰れるか、その目安を作っておくことが大切です。この時にGoogleMapを使うと、ルートと移動時間がわかるので、1日でどの場所まで移動できるかがわかります。


時間を計算する際は渋滞やトイレ休憩なども考慮し、余裕を持った時間の見積もりをしてください。

3.車中泊予定地を決める

「1日でどこまで移動が可能か」を知ることで、どこで車中泊をするべきかがわかります。行き当たりばったりではなく、事前に車中泊場所の候補をいくつかピックアップしておくと安心です。


車中泊スポットであるRVパークやオートキャンプ場、Carstayスポットは予約が必要な場所も多いため、予約が必要かどうかも調べておいてくださいね。


また、車中泊予定地には、遅くとも20時くらいには到着できるようにしておきましょう。移動の疲れを取るためにも、睡眠時間をしっかりと確保しておくのがおすすめです。

日本一周は家族4人で実現したい夢だった


子供と一緒に車中泊旅をする場合、成長するにつれて部活があったり、友達と遊ぶ約束を優先したりと、低年齢時と比べて一緒に出掛けるのが難しくなってきます。


我が家は周りの家庭を見てそのことを実感していたため、上の子が小学生の間に「日本一周車中泊旅」を実現したいと思っていました。


休みをフルに使っても4年という時間がかかりましたが、実現できて本当に良かったです。私たち家族ならではの経験を子どもたちにさせてあげることができたと思っています。


この記事が、家族で日本一周を目標にされる方の参考になれば幸いです。



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