「えりたく夫婦」の夫。軽自動車ハスラーで妻・恵利とバンライフしながら、webデザイナーとしてリモートワークで働いている。
2019年11月2〜3日、長野県の安曇野で開催された「モバイルハウス ビレッジ2019」。1年に1回開催されてきて、今回で3年目。なんと、77台のDIYキャンピングカーと、約200名のバンライファーたちが集まりました。
今回の記事は、モバイルハウスビレッジでの「生活冒険家ナルさん」こと赤井成彰さんのトーク全文書き出しです。「ナルさん」には、1tトラックの荷台に小屋を乗せたモバイルハウスを"動く家"として滞在拠点にしているお話を伺いました。(「モバイルハウスビレッジ」に参加した車の紹介記事はこちら)
【トーク者情報】
1組目:とうちゃんはテンネンパーマ
2組目:生活冒険家ナル
3組目:ナスマン
4組目:イク
5組目:トモ
6組目:えりたく夫婦
ファシリテーター:Carstay代表:宮下晃樹
全てのトークまとめは、「【完全保存版】モバイルハウスビレッジで登壇した6組の全文書き起こしと動画公開」をご覧ください。
【生活冒険家ナルさんについて】
生活冒険家ナルさんはサラリーマン時代に、毎年家賃だけで約100万も払っている事に気づき、住まい方を見直す。現在はモバイルハウスを自身で制作、荷台生活中。モバイルハウスのワークショップを開催したり、村づくりに挑戦するなど様々な活動をされています。
トーク内容
・脱サラ後に訪れたハワイでの出来事が転機に?!
・DIY未経験なのに3ヶ月でモバイルハウスを完成させる
・新しい村づくりのお話
--「モバイルハウスを始めたの経緯は?」
自分の家賃を見直したのがキッカケでした。ハワイで自給自足がしたい!という夢があった。サラリーマンを4年間していて、その時に夢を実現する為に、出費を見直しました。当時、東京に住んでいて家賃が月々8万円で、年間で96万円、ほぼ100万円が毎年飛んでいってんだ。と思った時に、これがセーブできたら、もっと夢の実現に近づくのにと思ったのがキッカケでした。
--「ナルさん、最初は東京でサラリーマンをしていたんですよね?]
実は、こう見えて去年までサラリーマンをしていました。普通にスーツを着ていました。
--「モバイルハウス は、なんで知ったんですか?」
荷台夫婦しうんさんの「ゆんゆん号」の記事「15万でお家が作れる」というnoteで知りました。
--「あの有名なnoteですよね。その記事を読んで、弟子入りされたんですか?」
去年(2018)4月に東京の代々木公園で行われた「アースデイ東京」に行って初めて、モバイルハウス を見た時に「僕もいつか作りたい」と思いました。
しかし、ハワイにどうしても行きたくて、ハワイに行ったんです。ハワイでは、トラブルが続きまず、僕が行ったハワイ島で溶岩が噴火しました。全身に謎の蕁麻疹ができて、尿管結石で救急病院に運ばれ、最終的にバックパックが盗まれて、無一文で帰国してきました。
あの時って、面白くて過去の情報が全てなくなった。あの時が人生の変わるタイミングだったんだとポジティブに考えています。
--「ナルさんのモバイルハウス の制作時間はどれくらいかかったんですか?」
僕は、DIYを今までした事がなくて、初DIYで作ったのが、あのモバイルハウスでゆっくり作って約3ヶ月で制作しました。神奈川県の廃材エコビレッジゆるゆるっていう怪しい場所で制作しました。
--「荷台夫婦しうんさんに協力してもらったんですか?」
しうんさんには、手伝ってもらっていなくて、モバイルハウス を知るキッカケを与えてくれました。製作は、エコビレッジゆるゆるのワークショップに参加して、主催がしうんだった。その時、教わった知識でモバイルハウス を製作しました。ちょうど1年前くらいですね。
--「クラウドファンディングもされてましたよね?」
そうですね。ハワイ島から帰ってきた時で、全てのものが無くなり困窮している状況の時に、ある友人がクラファンでお店を立ち上げるってことをやっていて、モバイルハウス もクラファンやってみたら?と提案いただき、クラファンで作らさせて頂きました。
--「そこから半年くらい住んで、不動産から可動さんへ変わってどうですか?」
よく言われる質問は、ご職業は?と聞かれます。現在は、サラリーマンの時代の貯金を切り倒している状態。宣伝になってしまいますが、脱サラして初のモバイルハウス のワークショップを山口県の周防大島で主催します。(周防大島ワークショップは現在終了。最新の情報は、生活冒険家ナルさんのTwitterをご覧ください。)
--「今後、モバイルハウス のワークショップをやっていくんですか?」
今の所は、ものづくりが好きなので、今後もアナログな教室をやっていきたい。それで誰かの力になったら嬉しい。
--「基本的にモバイルハウス に住むんですか?今後の予定は?」
口コミで、自分が行きたい!と思った場所に行くので、まだ具体的には決まっていないのでオススメの場所・人がいればぜひ教えて欲しいです。
今後の目標は、モバイルハウス に住みたい!から住んでいるのではなく、新しい住まい方を探して、この半年モバイルハウス に住んでみたけど、モバイルハウス に住む事は、僕にとって最適解ではないな!と感じています。何が足りないだ?と思った時に土地・人との繋がりが足りていない。
なので、来年(2020)は半固定で住もうと考えています。モバイルハウス が集まれる村を作ります。共有のリビングや風呂、トイレ、キッチンをDIYしてモバイルハウス がドッキングする村を作ります。一応、村長になります。場所は、廃材エコビレッジゆるゆるの近くに作ります。神奈川県の藤野地区と言われる限界集落。家が11軒、住人が27人と小さい村です。そこの空き地を使って村を作ります。
--「村を作る中で困っていることはありますか?」
僕は、何もできないので、みんなで作っていきたい!と思っていますので、ぜひご協力よろしくお願いします。まだ何も決まっていなくて、これから作っていきます。
--「バンライファーの方に共通して聞きたい質問なのですが、関係人口って、その滞在した場所でどれだけ地元の人と関係値を作れるか?というのをやっていかないと、移動型の住まい方は、意味ないんじゃないの?という意見も出ています。ナル君は、動きながら住まいながら、関係値をどのように考えていますか?今、聞いた村が始まった時に、クローズドなコミュニティになってしまうんじゃないか?昔、日本の各地にヒッピー村ってあったんですよね。同じような人たちが集まっていて、外との繋がりがうまく取れていなかった。同じように、そうなった時に、その地域にどう関係していくのか?を疑問に思いました。」
各地の人との繋がりは、昔からその地域に住んでいる人にとっては、僕らは風みたいな存在なんじゃないかな?と思っていて、繋がりの薄さに疑問を感じています。じゃあ、なぜ今年半年、バンライフを続けてきたか?というとモバイルハウス があるからこその出会い、繋がり、気づきがある。オンライン上で見てるよ!知ってるよ!とよく言ってくれる人は、いるんですけど、直接会って話すことで、気づく大切なことがたくさんあります。なので、バンライフを通じて、様々な方に出会い、僕自身が学ばせてもらう機会にしたい!と思っています。二つ目の「村を作る中でクローズドになってしまうのではないか?」について、とても気をつけないとと思っています。モバイルハウス の村を作りたいのではなく、新しい住まい方を探したいから、村を色んな人に知ってもらう事が最終目的です。テント泊もOKなどモバイルハウス に興味があるけど、泊まってみたい!みたいな人も体験できる場所にしたい。いろんな住まい方をしている人が集まって、体験できる場所にしたい。なんか楽しそうな事をしていると思い、村に来て体験する。そして帰る時に何か気づいて帰るような場所にしたい。
--「村の名前が決まるといいですね。ナルナル村で良いと思います。」
自分押しすぎってなるよ!(笑)
--「具体的な場所は、どこになるんですか?」
神奈川県相模原市緑区の藤野駅が最寄駅になりまして、綱子(つなご)っていう集落です。そこにある廃材エコビレッジゆるゆるから徒歩10分の場所になります。
出費を見直し、思い切って脱サラ、ハワイに行き無一文で帰国をする。そして、現在はモバイルハウスに住んで自由なライフスタイルを実現している。出費を見直す事ができても、なかなか行動に写せないのが現実です。しかし、ナルさんは、決断力と行動力があります。そんな、ナルさんの今後の活動が気になります。トークを読んで興味が湧いた方は、ぜひTwitterをご覧になってみてください。
他のバンライファーさんのトークをご覧になりたい方は「【完全保存版】モバイルハウスビレッジで登壇した6組の全文書き起こしと動画公開」から気になる方を探してみてください。
「えりたく夫婦」の夫。軽自動車ハスラーで妻・恵利とバンライフしながら、webデザイナーとしてリモートワークで働いている。