自粛期間のバンライフ。「休日バンライフ」が新型コロナ対策と共存できる6つの理由

「箱根移住夫婦の休日バンライフ」の旦那の方。DIYと運転担当。

なかなか終息にはほど遠い新型コロナウイルス。

こんなとき、移動も滞在も車内で完結するバンライフの特徴は、自粛疲れの生活に少し光を与えてくれます。


今回は、2020年春、緊急事態宣言下でのわたしたち夫婦の過ごし方を紹介しながら、コロナ禍での自粛生活における休日バンライフの有効性、その利点や活用例を紹介していきます。

新型コロナウイルスとバンライフの相性


2020年は世界中が新型コロナウイルスの脅威にさらされ、情報に振り回され、そして我慢の多い1年でした。そして2021年1月7日から、2度目の緊急事態宣言が発令。私たちはまだまだ行動を制限され、感染予防のための判断が求められています。


そんな中、バンライフファーの間でよく耳にしたのが「withコロナの新しい生活様式とバンライフ(キャンピングカー・車中泊)は相性が良いのでは?」という言葉。まだまだ感染対策を徹底しなければならない今だからこそ、バンライフの利点やその生活様式の活用方法を改めて考えてみたいと思います。



バンライフやキャンピングカー、車中泊ならコロナ対策や自粛が不要というわけではありません。コロナ対策との相性が良い点はあっても、緊急事態宣言下などでは自粛をする必要があります。


でも、そんな自粛生活の中で「ちょっとした息抜き」ができる。それがコロナ禍でのバンライフのあり方だと思っています。

バンライフがコロナ対策と相性が良い、6つの理由

①車での移動のため、密を避けられる

「満員電車でクラスターが発生したことはない」と言われていても、不特定多数での乗り合いとなる公共交通機関を利用して移動には抵抗があるもの。車での移動であれば車内で移動が完結するため、他人との密接・密集を避けることができて安心です。

②飲食を車内で完結できる


キャンピングカーや後部座席をフラットにできるバンであれば、車内でくつろぎながら食事もできます。テイクアウトを利用すれば調理器具の準備も必要ありません。密接・密集を避けられるのはもちろん、その日の気分で車を移動させて、お気に入りの景色を見ながら美味しい食事をいただく、なんてことも可能です。キッチンを備えたキャンピングカーなら、本格的な料理も車内でできますね。

③のんびりした時間も車内で過ごせる


読書をしたり、ネットをしたり、お気に入りの映画のDVDを観たり。車内でできることは限りがありますが、室内でのんびり過ごしているときと同じようなことが車内でもできてしまいます。もちろん車内なので、密接・密集を心配する事もありません。

④車内で泊まれる


旅先や出張先でホテルに泊まる際も、不特定多数との接触が心配になりますよね。車中泊であれば他人との接触を最低限に抑えて宿泊することができます。

⑤移動オフィスとして活用できる


コロナ禍で利用が一気に拡大したテレワークやWeb会議。「どこでも好きな場所で仕事ができる」という未来に一歩近づいたように思えますが、コロナの影響でカフェやコワーキングスペースの利用にも制限がかかっており、SNSなどではオフィス難民も多く見かけました。


ポータブル電源とWiFi環境を整えれば、車の中をオフィスにすることができます。毎日窓の外の景色が変わる、贅沢な移動オフィス。外と隔たれた車内空間なのでマスクも必要なく、周囲に気を使うことなく電話やWeb会議もできてしまいます。

⑥自主隔離用のスペースとして活用できる

万が一自分が体調不良になったり濃厚接触者となってしまった場合に、家族を守るために自分を隔離する手段について考えたことはありますか?フル装備のキャンピングカーであればトイレやシャワー、キッチンなどの設備やエアコン・冷蔵庫といった家電も揃っていて、外と隔たれているので自主隔離のスペースとして最適です。

バンライフで自粛生活を楽しく!活用例をご紹介

このように新型コロナ対策に適応できるバンライフ。うまく取り入れることができれば、自粛生活を送りながらも、ストレスを少し軽くすることができます。ここでは2020年の緊急事態宣言下でのわたしたち夫婦が過ごし方をもとに、実際の活用方法を紹介していきます。

日用品や食料品の買い物のついでに気分転換


自粛期間中は多くの人が外出を最低限の買い物だけにして、ほとんどの時間を家の中で過ごしていました。しかし、ずっと家の中で過ごすというのはかなりストレスになります。

車内で快適に過ごすことができる車で買い物に出かければ、買い物のついでに景色の良い場所に寄り道をして、ちょっとした気分転換が簡単にできます。

有名店のテイクアウトでゆっくりランチ


新型コロナ対策の一環として、多くの飲食店がテイクアウトに参入しました。有名店やちょっと敷居の高かった老舗のお店などもテイクアウトに対応したところが多く、人気店のおしゃれな料理を自宅でも楽しめるようになりました。


そんな人気店のテイクアウトメニューを車内に持ち込んで景色の良い駐車場で食べれば、おしゃれなレストランやカフェのような気分を味わうことができます。

リモートワーク+車でプチワーケーション気分


コロナ禍で注目を集めたリモートワークやテレワーク。テレワークや在宅勤務、またフリーランスでパソコンがあればどこでも仕事ができるといった働き方の人には、バンを移動オフィスにして景色の良い場所で仕事をするプチワーケーションもお勧めです。

マイクロツーリズム


こちらもコロナ禍で提唱され注目を集めたマイクロツーリズム。1時間から2時間圏内の地元や近隣への観光という定義ですが、さらに範囲を狭めて自分の普段の行動範囲内にだって、車を停められる景色の良い場所はあると思います。


旅行やレジャーだけが気分転換の方法ではありません。車内で楽しく過ごすというバンライフのエッセンスを取り入れて、自粛生活のストレスを上手に発散しましょう。

コロナ禍のバンライフで注意すべきこと

バンライフが新型コロナ対策に適応できるとはいえ、もちろん万全ではありません。コロナ禍でのバンライフで注意すべき点について紹介していきます。

一緒に出かけるのは、家族などの普段一緒に暮らしている人に限定するのがベター

周囲から遮断され不特定多数との密集・密接を避けられるのがバンライフの利点ですが、逆に車内は密閉空間となっています。別々の場所で暮らす友達同士で集まって出かけてしまうと、車内は密閉・密接・密集の3密状態に。


出かける際は自分1人だけ、または一緒に行くのは普段から一緒に過ごしている家族だけ、と制限しておかないと、同乗者の中に感染者がいた場合に小規模なクラスターとなってしまいます。

車内の換気をしっかり行いましょう



上でも書いたように、閉め切った車内は通気の悪い密閉空間です。走行中や駐車中など、少しでも良いので窓を開けて、車内の空気を入れ替えるように心がけましょう。カーエアコンの外気導入をこまめに利用するのもお勧めです。

車外では普段通り感染症対策を

道の駅やサービスエリア、コンビニや飲食店など、車から降りる場面では当然ながら感染症対策が必要です。うっかりマスクを忘れたまま店内に入ってしまわないように、気をつけましょう。


また外部からウイルスを持ち込まないように、車内に戻る前に手洗いや消毒を行いましょう。アルコール消毒液などを車内に常備しておくと安心です。

社会情勢をしっかりとチェック

緊急事態宣言やそれに伴う自粛、行動制限など社会情勢はこまめに確認しましょう。また都道府県ごとに、県外への移動自粛などのルールを設けているところもあります。自分が今いる地域だけではなく、移動先の地域の情報もしっかり確認しましょう。

地域住民とのトラブルを避ける

2020年の緊急事態宣言時に話題になった「自粛警察」。運送業者などでも都内ナンバーの車で地方都市へ行くと白い目で見られていた、という話もあります。


どんなに自分が感染対策をしっかりとして、緊急事態宣言などで定められたルールに従って行動していたとしても、外から見たらそれは伝わりません。

冒頭にも書いた通り、キャンピングカーだから自粛しないでOKというわけではありません。やはり外出は最低限にして、その中で外に出た時間を楽しく過ごす。自粛のストレスが溜まる中で、息抜きのひとつとして考えるのが良いのではないでしょうか。

コロナ禍の自粛生活にバンライフの要素を取り入れて、上手にストレスを発散しましょう。


2021年1月7日に1都3県に2度目の緊急事態宣言が発令されました。バンライフやキャンピングカーなどでの旅行も例外ではなく、感染対策が必要なことに変わりはありません。


しかし、自粛生活の中にバンライフ的な要素をプラスすることで、自粛によるストレスを少し軽くすることができます。


最後に、ちょうどこの記事を書いている時期に、Carstay代表の宮下社長のTwitterへの投稿が、まさにこの記事の結論にぴったりだったので引用しておきます。

コロナという終わりの見えない地獄が始まってもうすぐ1年。人類存亡の危機が迫る、SF映画以上にリアルなこの現世界を生きる登場人物の1人として、今まで"普通"に過ごすことが出来た日々の尊さに感謝しつつ、この成約条件下でどのように幸せの総量を増やすことが出来るか?を自問自答しながら生きてる。

引用元のツイートはこちら


コロナ禍、緊急事態宣言下という制約条件下で、バンライフは幸せの総量をきっと増やしてくれます。ぜひあなたの自粛生活にも、上手に取り入れてみてくださいね。

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