近年、キャンプやドライブブームの後押しもあり「バンライフ」という言葉が浸透してきましたが、みなさんは「バンライフ」と聞くと、どんなシーンを思い浮かべるでしょうか。
朝、クルマの窓を開ければ目の前には絶景が広がり、起きてすぐコーヒーを淹れ、おしゃれな朝食を作って食べる。私はもともと、バンライフにはそんな「おしゃれなイメージ」を持っていました。
今回は、せっかくバンライフをしているのならキャンピングカーでおしゃれな食事を作りたい!バンライフのイメージに合った「映える」食事風景を撮りたい!と思い、VANLIFE JAPANのライターでもあるharu.さんに監修いただき、「映える車中飯」にトライしてみました。
▼haru.さんといえば、車中飯でも使える「ワンプレートの盛り付け」記事を書いたライターさん!
食事の色合いやレイアウト・カメラの構図など、さまざまな知見をもっているharu.さんに、「いつもの朝ごはん」というテーマでアドバイスをいただきました。
車中飯写真のbefore/afterもありますので、ぜひ記事を読んでみてください。
日本一周中に出会ったかたには「バンライフっておしゃれよね、優雅よね」とよく言われます。バンライフといえばそんな「優雅」で「おしゃれ」なイメージをお持ちのかたも多いと思います。
しかし、私たちのバンライフには、そんなイメージとはほど遠い「現実」が・・・。800日以上キャンピングカーでバンライフを送っていますが、車内は生活感であふれており「映える」要素が一切ありません。
せっかくキャンピングカーでバンライフをしているのだから、1日の始まりの「朝ごはん」くらいおしゃれにしてみたい!そんな想いの元に、今回の企画はスタートしました。
普段から自炊が多い我が家。キャンピングカー内にあるキッチンとシンクで、毎日食事の準備をしています。
私たちのキャンピングカーは、車内空間が広い「キャブコン」というトラックベースのキャンピングカー。家と同じように広い生活空間が確保することができ、車内でも立って調理することが可能です。中腰になる必要がないため、腰が痛くなることもありません。
室内空間にも余裕があるので、揚げものや焼き魚なども作りやすいのが利点です。
そして調理の際ありがたい存在なのが、天井にある「換気扇」。キャンピングカー用語では「ベンチレーター」と呼び、室内の空気を排気する機能と、車外の空気を中に取り入れる機能があります。
車内のキッチンで私が調理している間、夫は「ダイネット」と呼ばれる対面テーブルでリモートワークをしています。スペースに余裕があるため、お互い別の作業もできるんですよ。
こちらが、キャンピングカーのキッチンで作った朝食です。 我が家のいつものメニューですが、多少映えるように盛り付けてみたものの、「おしゃれ」にはほど遠い・・・。
今回はこの写真をharu.さんに送り、盛り付け等のアドバイスをお願いしました。
食材(朝食のメニュー)は特に変えず、食器の使い方から撮り方、おしゃれに見えるポイントなどを教えてもらうことができました!
さきほどの写真と比べると、一気におしゃれな朝食に変わりましたよね。
夫はこのプレートを見て「おお~~~!」と言いながら、しばらくそわそわ(笑)。そして「…映えてる!」 と笑顔に。「映えてると、ちょっとおいしく感じるのが本音かな」との感想がありました。
味はいつも通りなのですが、盛付けを工夫することで夫の笑顔が見られて嬉しかったです。夫の笑顔のために、これからも「毎朝少しだけがんばってみようかな」と感じたひとときでした。
以下で、haru.さんに教わったアドバイスを5つのカテゴリに分けてまとめます。
今回、教えていただいたアドバイスすべてを実践するのではなく「できること」のみを取り入れました。ほんの少しのことでしたが、私たちの食事のおしゃれ度は格段にアップしたんですよ!
・お茶碗のごはん:ゴマやふりかけを加えて混ぜて色味要素をプラス。小さめのおにぎり2個にしてワンプレートにする
・ウインナー:2本、切れ目をいれる
・アスパラ:3本を半分にカットではなく、2本を3分割にカットする(短めのほうがワンプレートにきれいに収まる)
・たまご焼き:3切れから2切れにする
・プチトマト(赤)
・大葉1枚(緑)※たまご焼きの下に敷く
・おにぎりの白胡麻やふりかけ
・ランチョンマット(無地のもの)
・箸置き
・お皿の中で1番場所を取るものから盛り付けて、あまった場所にその他の食材を盛り付ける(今回はおにぎりから)
・おにぎりを少し皿の内側にずらす
・緑・黄色・赤が入ると鮮やかになり、色のバランスが取りやすくなる
誰でもすぐに真似できる、写真撮影のポイント
・水平垂直を意識する。(真上、正面、少し上からの画角いずれも)
・撮影の際は車内照明を消し、窓の近くにお皿を配置して窓からの日光を取り入れつつ、カメラ(スマホでもOK)の露出をあげて写真全体を明るくして撮影する。
・車内照明を使わず太陽光だけで撮影すると、食材に立体感がでておいしそうに撮影できる!
(※ただし曇っていて車内が暗い場合は車内照明をつけて調節するのもOK)
・今回はワンプレートの盛り付けなので、おわんや箸は添えもの程度と認識し、プレートが目立つように撮影する。
私たちのYoutubeでいつもの「映えない飯」を見慣れている視聴者の方からは、以下のようなコメントをいただきました。
―「こうしたら映えそう編」
「ん~、ソース ? ケチャップやマヨネーズとか上にかかっているともっと映える気がする、味はわからないけど」
「ランチョンマットとかテーブルにお花が添えられると 映える」
「白い食器ならソースがのると映えるだろうし、整然と並ぶとバイキングお取り分け皿になる」
―「うちも頑張る!編」
「映えるお料理、我が家もがんばります」
―「褒めてくれる編」
「めちゃめちゃ映えている」
「古民家カフェ風の朝食メニューにそのまま出せそう」
「盛り方ひとつでもだいぶ変わるんだね」
中には「オシャレの基本、木のお皿をプレゼントしようかと思った」というコメントまでいただき、いかに我が家の映えない食事風景が、普段から生暖かい目で見守られてきたかを痛感しました(笑)
車中飯に悩まれているのは、きっと我が家だけではないはず!同じように悩んでいるみなさま、たまには時間と気持ちに余裕を持って、一緒におしゃれな車中飯作りをがんばりましょう。
▼実際に車内で盛り付けている様子や夫のリアクションはYouTubeでご覧いただけます!
今回は「コロナ禍」ということもあり、完全リモートでの打ち合わせ・アドバイスとなりました。他のバンライファーたちもコロナの影響を受け、各地でそれぞれが自身のスタイルのバンライフを送っているようです。
そんな中でも「バンライフ業界を盛り上げていきたい!」「楽しんで生きていきたい」、そんな想いが詰まったwebメディア「VANLIFE JAPAN」で、「ライター同士でなにかできたらおもしそう!」と考え、今回のこの車中飯のコラボ企画が実現しました。
車内での食事ひとつでも、会話が増え、笑顔が増える。
これからも「VANLIFE JAPAN」では、さまざまなバンライフのスタイルや生活のようすを公開予定です。