近年、キャンプやドライブブームの後押しもあり「バンライフ」という言葉が浸透してきました。
みなさんはバンライフにどんなイメージをもっていますか?
朝、車の窓を開ければ目の前には大自然が広がっていて、コーヒー片手におしゃれな朝食を作って食べて…
私はもともとバンライフにはそんなイメージがありました。
せっかくならキャンピングカーのなかでおしゃれな食事を作りたい!バンライフのイメージに合った食事風景を撮りたい!と思い、今回はVANLIFE JAPANのライターでもある「休日バンライフ」のharu.さんに監修いただき、映える食事にトライしました。
haru.さんといえば、車中飯でも使えるワンプレートの盛り付けの記事を書いたライターさん!
食事の色合いやレイアウト、カメラの構図も含めていろんな知見をもっているharu.さんに、今回は「いつもの朝ごはん」というテーマでアドバイスをいただきました。写真のbefore/afterをぜひお楽しみください。
日本一周中に出会ったかたに、よく言われるんです、私。
「バンライフっておしゃれよね、優雅よね」って。
そうですよね、バンライフといえばそんなイメージをおもちのかたも多いと思います。
ただ、我が家はもっぱら、そんな”オシャレ”や"優雅"にはほど遠いのです…!
800日以上キャンピングカーでバンライフを送っていますが、生活感があふれ、一切「映える」要素はありません。
しかし、せっかくのキャンピングカー生活、1日の始まりの朝ご飯くらいはおしゃれにしてみたいなと思い、今回の企画に至りました。
基本自炊スタイルの我が家は、キャンピングカーのキッチンとシンクで食事の準備をします。
キャンピングカーの中でも「キャブコン」というトラックベースのキャンピングカー。この利点は、車内空間が広い点です。
家同様の生活空間で、車内でも立って移動ができるので、中腰態勢になることはあまりありません。
室内空間にも余裕があるので、揚げ物や魚を焼いたりもしやすいのも利点です。
(調理する・しないは別問題ですが、年に数回は揚げ物もします!)
ありがたい存在なのが、天井にある換気扇。
キャンピングカー用語では「ベンチレーター」と呼び、室内の空気を排気する機能と、車外の空気を中に取り入れる機能があります。
私たちは夫婦2人でキャンピングカーにいるので、妻の私が調理している間、夫はリモートワークをしています。
お互い別の作業ができるため、この余裕のある空間はとても機能しています。
ちなみにこちら対面のテーブル席がある空間は「ダイネット」と呼びます。
さて、キャンピングカーのキッチンの紹介をしている間に朝食ができあがりました!
我が家のいつもの食卓です。
まあ、「普通」といったところでしょうか。
多少映えるように盛り付けてみたつもりですが、「おしゃれ」にはならない…!
ここで、写真をharu.さんに送り、アドバイスをいただきました。
食材(朝食のメニュー)は特に変えず、食器の使い方から撮り方、おしゃれに見えるポイントなど、いろんな観点でアドバイスをいただきます。
さきほどの写真と比べて、一気におしゃれな朝食に変わりました。
夫はこのプレートを見て、「おお~~~!」と言いながらしばらくそわそわ(笑)
そのあと「…映えてる!!」 と笑顔に。
「映えてると、ちょっとおいしく感じるのが本音かな」
味はいつも通りですが、盛付けを工夫して夫のこんな笑顔が見られるなら、朝ちょっと頑張るのもありだなと思いました。
では、haru.さんに教わったアドバイスを4つのカテゴリに分けてまとめます。
このうち、できる範囲で実践したことでも私たちの食事のおしゃれ度は格段にアップしました!
・お茶碗のごはん:ゴマやふりかけを加えて混ぜて色味要素をプラス。小さめのおにぎり2個にしてワンプレートにする
・ウインナー:2本、切れ目をいれる
・アスパラ:3本を半分にカットではなく、2本を3分割にカットする
・たまご焼き:3切れから2切れにする
・プチトマト(赤)
・大葉1枚(緑)※たまご焼きの下に敷く
・おにぎりの白胡麻やふりかけ
・ランチョンマット(無地のもの)
・箸置き
・お皿の中で1番場所を取るものから盛り付けて、あまった場所にその他の食材を盛り付ける
・おにぎりを少し皿の内側にずらす
・緑・黄色・赤が入ると鮮やかになりバランスが取りやすくなる
誰でもすぐに真似できる、写真撮影のポイント
・(真上、正面少し上からの画角どちらも)水平垂直を意識する
・撮影の際は車内照明を消し、窓の近くにお皿を配置し、窓からの日光を取り入れつつ、カメラ(スマホでもOK)の露出をあげて写真全体を明るくして撮影する
・車内照明を使わず太陽光だけで撮影すると、食材に立体感がでて美味しそうに撮影できる
※ただし曇っていて車内が暗い場合は車内照明をつけて調節するのもOK
・今回の場合ワンプレートの上の食材の盛り付けなので、おわんや箸は添え物程度と認識し、プレートが目立つように撮影する
さて、実際にいつもの「映えない飯」を見慣れているYouTube視聴者のみなさまからいただいたコメントが以下です。
―「こうしたら映えそう編」
「ん~、ソース ? ケチャップ、マヨとか上にかかっているともっと映える気がする、味はわからないけど」
「ランチョンマットとかテーブルにお花が添えられると 映える」
「白い食器ならソースがのると映えるだろうし、整然と並ぶとバイキングお取り分け皿になる」
―「うちも頑張る!編」
「映えるお料理、我が家も頑張ります」
―「褒めてくれる編」
「めちゃめちゃ映えている」
「古民家カフェ風の朝食メニューにそのまま出せそう」
「盛り方ひとつでもだいぶ変わるんだね」
中には「オシャレの基本、木のお皿をプレゼントしようかと思った」というコメントまでいただき、いかに我が家の映えない食事風景が生暖かい目で見守られてきたかを痛感しました(笑)
きっと車中飯に悩まれているのは、きっと我が家だけではないはず…!
同士のみなさま、たまには時間と気持ちに余裕を持って、一緒におしゃれな車中飯作りを頑張りましょう。
▼実際に車内で盛り付けている様子や夫のリアクションはYouTubeでご覧いただけます!
今回、コロナ禍ということもあり完全リモートでの打ち合わせ・アドバイスとなりました。
バンライファーたちもコロナの影響を受け、各地でそれぞれが自身のスタイルのバンライフを送っています。
そんな中でもバンライフ業界を盛り上げていきたい、楽しんで生きていきたい、そんな想いが詰まったVANLIFE JAPAN。今回は、ライター同士でなにかできたら面白そうだな、と思いこの車中飯のコラボ企画ができました。
車内での食事ひとつでも、会話が増え、笑顔が増える。
これからもVANLIFE JAPANではいろんなバンライフの様子を公開予定です。日常の息抜きに、各地のバンライフの様子をご覧いただければと思います。