バンライフや車中泊は、「節約」との相性が抜群です。
旅をするためには交通費や食費、観光などにお金がかかります。しかし、ちょっとした工夫をすることで、節約をしながら旅を楽しむことができるんです。
今回は、「お金をかけずにバンライフや車中泊旅を楽しむためのコツ」をご紹介します。
車中泊やバンライフで節約をしながら、たくさん旅を楽しみたい!というかたは、ぜひ参考にしてください。
バンライフの大きな出費のひとつが移動にかかる「交通費」です。筆者のクルマは、年式の古いバンに木材をたっぷり使って架装しているため、とても燃費が悪く、最近のガソリン代の高騰にも頭を悩ませています。
少しでも燃費を向上させるため、普段から心がけているのが「エコドライブ」。エコドライブとは燃費を良くするための運転方法で、運転中に適切な速度で走ったり、急ブレーキや急発進を避けたり、タイヤの空気圧を保つなどの工夫をすることです。
そうすることで、ガソリン代を節約することが可能になります。
また、交通費としてガソリン代と共に負担になるのが「高速道路の料金」です。高速道路は便利ですが、利用すればその分お金がかかってしまいます。
交通費を節約する場合には、時間に余裕を持って予定を組み、できるだけ高速道路を使わないようにしましょう。一般道路を利用することで、料金を大幅に節約することが可能になります。
「節約をしたいけれど、つい便利な高速道路を使ってしまう」というかたは、移動の途中に「観光ルート」を組み込んでみてください。
節約のためだけに一般道を使うのは苦痛かもしれませんが、途中で観光地に立ち寄ったり、美しい風景や街並みを眺めながらドライブをすれば、移動そのものが楽しい旅に変わります。
寄り道をしながら「移動そのものを楽しむ旅」。まさに、車中泊やバンライフらしい旅の楽しみ方といえるのではないでしょうか。
バンライフや車中泊では、ホテルや旅館等の宿泊施設位を利用する必要がありません。移動手段であるクルマが宿泊場所になるため、宿泊費を大幅に節約することができます。
しかし、無料の駐車場などでの車中泊には、不安を感じるかたも多いのではないでしょうか。
そんなかたにおすすめなのが、都会から離れた土地にある自然豊かな場所のオートキャンプ場です。キャンプ場の中には、無料で利用できたり、1泊500〜1000円程度と格安の価格で利用できる場所もあります。
オートキャンプ場は無料の駐車場とは違い、キャンプや車中泊OKと明言されている施設です。周囲にも同じように車中泊をしている車両がたくさんあるので、安心して車中泊を楽しむことができます。
また、格安で利用できる車中泊スポットを探す際には、専用のアプリやweb上の口コミを利用するのが便利です。目的地に近く、安全でお財布にも優しい車中泊スポットを簡単に探すことができますよ。
車中泊スポットの中には、長期間滞在することでお得になる割引制度を設けているところもあります。長期間同じ場所に車中泊しながら、周辺のエリアを少しずつ巡っていくことで、宿泊費だけでなくガソリン代などの交通費の節約にもなります。
銭湯や日帰り温泉などでは回数券が利用できる施設もあるので、長期滞在する際には、こういったお得な制度もぜひ利用したいですね。
旅行の楽しみといえば、おいしい食べ物。バンライフで訪れる旅先では、その土地ならではのおいしいものを食べたくなりますよね。
ついあれもこれもと食べているうちに食費がかさみ、バンライフ・車中泊にかかる費用が予定よりも高くなってしまった、というかたもいると思います。
そんな「バンライフ中の食費」を節約する方法としておすすなのが、旅先の市場やスーパーを活用すること。市場や地域のスーパーなら、新鮮な食材を手頃な価格で購入できる上に、その地域の特産品もたくさんそろっていて、名物料理や郷土料理を手頃な価格で楽しむことができます。
地元の特産品を使ったお弁当や惣菜なども売っているので、「自炊するのは面倒」というかたでも調理をすることなく、手軽に特産品を堪能することが可能です。さらに、閉店間際に店舗を訪れると、割引価格で食材や惣菜を購入できることもあるんですよ。
おいしいものを我慢せず食べながら、外食をするよりもかなり節約になる市場や地域のスーパー。旅先で見つけた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
車中泊やバンライフ中に使用する「電気」を上手にコントロールすることで、旅にかかるお金を節約することができます。
最近ではポータブル電源やサブバッテリーの性能がかなり向上していおり、エンジンを切った車内で小型のエアコンを使うことも可能になっています。しかし大容量のポータブル電源は20万円ほどする高価なものばかりで、簡単に入手できる価格ではありません。
では、お金をかけずに夏の暑さを凌ぐには、いったいどうしたらよいのでしょうか。
筆者のおすすめは、標高の高い場所に移動すること。標高が100m高くなると、気温が0.6度低くなるといわれています。標高が1000m前後の富士五湖などでは、東京と比べて5〜6℃気温が低くなり、真夏でも快適に車中泊をすることができるんです。
また、バンライフや車中泊の旅では、お風呂に入ったりシャワーを浴びるのにもお金がかかります。車中泊スポットの中には無料でシャワーが使える施設もあるので、車中泊する場所を探す際にはチェックしておくとよいでしょう。
それ以外でのおすすめは、「ネットカフェ」。ネットカフェの多くはシャワーブースを備えており、価格もかなり安価です。Wi-fi利用が目的で立ち寄った際に、シャワーも一緒に済ませたり、短時間の料金だけ払い手早くシャワーを浴びる、という使い方もできます。
年中無休で24時間いつでも利用できる場所が多いので、深夜の運転で疲れた時に立ち寄り、目を覚したり気分をリフレッシュするのにも最適です。
車中泊旅で観光を楽しむ際には、施設の割引券やパスを利用することで、お得に観光を楽しむことができます。地域のお店で割引券付きのパンフレットが置いてあったり、お得な前売り券を売っていたりするので、見かけた際にはぜひ活用してみてください。
また、バンライフをしていると、観光スポット巡りにも自分のクルマを使ってしまいがちですが、毎回駐車場代ガソリン代を払っていると、金額はかなり高額になってしまいます。
そんなときには、観光スポットつなぐバスの周遊チケットの利用がおすすめ。節約をしながら、効率よく観光スポットを巡ることができます。
さらに、旅先での過ごし方としておすすめしたいのが、図書館の利用です。最近では、図書館も地域ごとに特色が異なり、きれいに建て替えられた図書館も多いです。
図書館では本を読むだけでなく、地元のイベント情報を得たり、涼しい館内で無料のWi-Fiを使い快適に過ごすことが可能。雨の日の滞在場所としても最適なんです!
図書館には人気の書籍や雑誌だけではなく、その地域の歴史や文化について書かれた書籍もたくさん並んでいます。観光ガイドには書かれていないような、その地域の深い情報を得られたりなど、知的な楽しみができるかもしれません。
今回は、車中泊やバンライフにかかる費用を節約しながら、お金をかけずに旅を楽しむためのコツをご紹介しました。
節約をしながら旅を楽しむことができると、長期のバンライフが可能になったり、車中泊旅にたくさんでかけることができるようになります。