この2〜3年の間に「車中泊」に興味を持つ方が増え、その人気はグンと高まりました。キャンピングカーや車中泊仕様のクルマを持つ方も、この数年でとても増えたように感じています。
しかしそのキャンピングカー、平均では年間20日程度しか使われていないといわれており、残りの300日以上は駐車場でスタンバイしている、というケースが多いようです。
せっかく念願のキャンピングカーを購入しても、1年の大半を使用せずに駐車場置いているだけ、というのはかなりもったいないですよね。
その「キャンピングカーを使用していない期間」に、個人間カーシェアを活用してクルマを貸し出すことができる、ということをご存じでしょうか。
キャンピングカーのレンタル・カーシェアサービスを提供している「Carstay」に車両を登録することで、クルマを利用しない時に貸し出すことができるんですよ!
今回は、バンタイプのキャンピングカー「ヴァナゴン」を約2年Carstayにシェアリング登録している筆者が、実際の車両貸し出しの経験をもとに「Carstayのホルダーになることのメリット」についてお話しします。
「自分のクルマを貸し出す」ことには、当然責任が伴います。まずはクルマを安心・安全に乗れるように、状態を整えることがとても大切です。
筆者は車両の部分・キャンピングカーとしての居住部分それぞれについて、常に良い状態が保たれるようにこまめに手入れ(メンテナンス)をしています。
もしご自身で整備されないという方でも、メンテナンスショップやプロの整備士さんと関わる中で、徐々に自分のクルマの状態について詳しくなり、知識が増えていきます。またクルマは基本的には動かさないと各部が劣化してしまうため、定期的なメンテナンスが必須です。
こまめに手入れをする事により、愛車をより長く良い状態に保つことができます。
その他の部分では、筆者を含め多くのホルダーの方が「アウトドアグッズ」等の貸し出しを行っており、これらのアイテムもゲストの方がいつでも使えるように手入れをし、クルマに積んであります。
こまめに手入れをすることにより、クルマをレンタルするゲストの方はもちろん、自身がプライベートで家族とキャンプや車中泊旅行に行くときにも、より気軽に使用することができています。
出発前に「キャンプグッズの手入れをしてクルマに積む」といった作業も必要なくなります。また、着替えや洗面用具を準備し、現地で料理するための食材をそろえるだけで、すぐに出かけることが可能です。
同じ趣味や価値観・境遇を分かち合える仲間がいると、励みになる上に情報交換もでき、とても素敵ですよね。
筆者の場合は、Carstayが主催する「ホルダー座談会」や、facebookコミュニティ、各種のイベントを通して、新しいキャンピングカー仲間、ホルダー仲間がたくさんできました。
その仲間たちと一緒にオートキャンプをしたり、前から興味があったテントサウナを体験させていただいたりもしています。穴場的な車中泊スポットや絶景キャンプ場を教わることもあるんですよ。
また他の方も同様にクルマを貸し出しているため、ホルダーとしての実際の経験や注意点などの情報交換もできています。
さらに、Carstayが今年の10月にクルマの整備やDIYを相談できる「モビラボ」をオープンしたことで、安心感のある「クルマの基地」的な場所も増えました。
キャンピングカーやクルマに詳しいスタッフと整備や相談を兼ねて交流を持ったり、モビラボに訪れているキャンピングカーオーナーたちと知り合うことも可能です。
筆者が「キャンピングカーや車中泊が好きだ!」と感じる1番の理由は、その自由さにあります。さまざまな方と交流を持ち仲間が増えることで、その「自由なカルチャー」がもっと広がるのではないでしょうか。
キャンピングカーの所有と維持には、多くのお金が必要となります。そもそも車両本体がとても高価ですし、購入後はガソリン代や駐車場代がかなりかかります。また事故や故障の際の修理代も、普通乗用車よりも高額になることが多いようです。
キャンピングカーを購入するときには、これらの金銭的なリスクを事前にしっかりとチェックし、きちんと理解した上で購入する必要があります。
しかしこの「金銭的なリスク」も、Carstayのような個人間カーシェアでクルマを貸し出して収入を得ることで、軽減することが可能になるんです。
筆者の場合ですと、1ヶ月のうち平均して10〜15日程度は自分や家族でキャンピングカーを使用し、5〜10日程度、貸し出しをしています。最長で連続3週間ほど貸し出したこともあるんですよ!クルマを貸し出すことによって得た収入は、主に整備費用や駐車場代、ガソリン代などクルマの維持費として活用しています。
また貸し出しで得た金額が、クルマの維持費以上になる場合も!維持費として使用して残った分については、とりあえず貯めておき、ある程度まとまった金額になったらディズニーランドなどに出かけて家族に還元をしています。
普段は家族と一緒にキャンピングカーライフを楽しみ、使わない時は貸し出して副収入を得る。 現代はさまざまな副業が存在しますが、所有する「キャンピングカー」を使い、趣味の世界で副収入を得ることができているというのは、とても素敵なことですよね。
では実際にホルダーになり、クルマを貸し出すにはどうしたらよいのでしょうか。
クルマを貸し出すためにはまず、ご自身の会員登録や車両の登録を済ませる必要があります。難しいことは一切なく、最近流行りの「ネットショップを開設する」という感覚に近いと筆者は感じています。
登録を済ませれば、晴れてホルダーデビュー!ご自身の目的や目指す方向性によって、工夫をしながらしっかりと運用する形を目指してもよいですし、フィーリングが合う方にのみ貸し出しゆるく使っていただく、というスタイルを選ぶことも可能です。
以下で関単に「ホルダーとしてデビューするためのフロー(登録・予約・受け渡し等)」をご紹介しますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
1.ホルダー会員登録
まずはホルダー登録ご希望の方の会員登録(情報の登録)をします。免許証と売上振込口座が必要です。
2.キャンピングカー登録
次にクルマの登録です。車検証とクルマの写真を用意し、クルマの登録をします。
※必要情報が揃っていれば、Carstayに無料の代行サービスを依頼することもできます
3.予約内容を確認しリクエストを承認する
ご自身のクルマを使いたい方から、予約リクエストが来ます。内容を確認し、承認してください。
4.チャットでやりとりする
クルマのことや納車や返却など、個別でチャットできますので、しっかりとやりとりしましょう。
5.受け渡し
待ち合わせの場所で、クルマの説明、書類の確認を済ませ、ゲストさんに鍵をお渡しします。
ここが1番どきどき&ワクワクするタイミングです!
6.返却
ご利用後、再度待ち合わせの場所へ。クルマの状態等を確認し、書類にサインをもらい終了です。旅の感想やクルマのフィーリングを聞けることも楽しみです!
キャンピングカーや車中泊仕様車を持っている方ならきっと、「キャンピングカーだからこそ体験できる自由な世界観」を、満喫されているのではないでしょうか。
ホルダーになりクルマを貸し出せば、その自由な世界観や、車中泊の素晴らしさを他の方に体験してもらうことが可能になります。また、交流が増えて、ご自身の世界も広がるのも面白い経験。興味のある方は、ぜひホルダー登録を検討してみてくださいね。
なお、ご自身の車両がどのくらいの金額でカーシェア・レンタル登録されるのかや、保険料、報酬額や手数料については、ホルダー向けのページでご確認可能です。
ホルダー登録から実際にキャンピングカーをシェアするまでの流れや、よくあるご質問についても記載されているので、ぜひ活用しましょう。