キャンピングカーを初めて運転することになり「キャンピングカーは横転しやすいのかな?」「キャンピングカーを運転するには何に気をつければいいのだろう…」と不安に思う方へ。
今回は、キャンピングカー(特にキャブコンタイプ)が横転しやすいといわれる理由と、横転しないために注意することを解説します。
ぜひ参考にしていただき、安全に楽しく車中泊やキャンプを楽しんでいただけたら幸いです。
キャンピングカーの利用者数が増加するに伴い、横転事故のリスクが高くなっています。2018年には、茨城県内の常磐自動車道を走行していたキャンピングカーが横転し、乗車していた3人が死傷するという事故が起きました。
運転手が右後輪のタイヤの破裂に気づいて路肩に止めようとした際に、運転操作を誤ったのことが横転の原因だったそうです。
また2022年4月にも人気YouTuberグループ「チャンネルがーどまん」が、キャンピングカーで日本一周をする企画の途中で横転事故を起こしています。けが人はおらず、巻き込み事故が起きなかったのは不幸中の幸いでした。
仮眠はしっかり取っておりスピードも出しすぎていないと証言しているため、キャンピングカーが横転した詳しい原因は分かっていないようです。
このようなキャンピングカーの事故がニュースになると、キャンピングカーの運転に不安を感じることもあるかもしれません。
キャンピングカーは、普通の乗用車とは構造が違います。
普段自分が運転しているクルマと同じ感覚で運転してしまうことが、事故を起こす原因になる可能性があるんです。そのためキャンピングカーの特徴を理解した上で運転をすることが、とても重要になります。
ではなぜキャンピングカーは横転しやすいのでしょうか。その主な原因を以下で5つ解説します。
キャンピングカーは一般乗用車と比べて重心が高く、重量もあります。そのためカーブを曲がるときに、遠心力で車体が外側に大きく傾いてしまいます。カーブでスピードを出しすぎた結果、曲がり切れずに横転してしまうのです。
一般乗用車と同じ感覚でスピードを出して運転するのは大変危険です。特に高速道路では、周りのクルマにつられてスピードを出しすぎないように注意をしてください。
キャンピングカーは一般乗用車よりも重量があるので、すぐに停止できません。また急ブレーキをかけることにより、車体が大きく前に傾きます。その結果、積んでいる荷物が落下して横転につながる可能性があるんです。
前のクルマとは適切な間隔をあけ、急ブレーキはできるだけ避けて運転をしてください。
キャンピングカーは乗用車よりも重心が高く不安定なため、無理なハンドル操作は危険です。車線変更やカーブを曲がる際は急にハンドルを切らず、ゆるやかに操作をしてください。
キャンピングカーは車高が高いため、横風の影響を大きく受けます。特にスピードが出る高速道路では、強風に煽られることがかなり多いです。
また高速道路では、大型トラックが横を通り過ぎる際にも大きな横風が発生します。横風だけでなく、他の車から発生する風にも注意して運転をしてください。
バーストとは、タイヤの内部が損傷し、走行中に破裂する現象のことです。
バーストが起こる原因として、空気圧の低下やタイヤの劣化などが考えられます。キャンピングカーに重い荷物を長時間載せたままにしておくと、タイヤに負荷がかかり、劣化も激しくなるんです。
また車体の片側に荷物が偏ってしまうと、片側のタイヤに負荷が集中し、バーストの原因となります。重い荷物を積載するときは、クルマの重心や積載位置のバランスを考慮するようにしてくださいね。
スペアのタイヤも、あらかじめ用意しておくのがおすすめです。
キャンピングカーが横転しないためには、一般的な乗用車の運転との違いを理解し、安全運転を心掛ける必要があります。
実際にキャンピングカーが横転しないためにはどんなことに注意したらよいのか。横転を防ぐための5つのポイントをご紹介します。
キャンピングカーの車両総重量は3tを超えることがあります。
一般的な乗用車の重量は1〜1.5tほどのため、キャンピングカーの重量は乗用車の約2〜3倍となります。重量がある分、ブレーキをかけてから停止するまでに時間がかかるのです。
特に高速道路では、周りのクルマに合わせてスピードを出してしまいがちです。スピードは80km/hほどに抑え、十分な車間距離を取ってゆとりのある運転をしてください。
キャンピングカーは横風に煽られると、車体が不安定になることが多々あります。車体が不安定になった際、驚いた反動で急にハンドルを切ってしまうと、横転しやすくなってしまうのです。
横風は走行スピードに関係なく影響は受けてしまいますが、減速している時のほうが横風に対する対処はしやすいという点を覚えておくとよいでしょう。
また大型のトラックが車両を横切る際にも、横風の影響を受けます。
大型トラックに追い抜かれる際は事前に減速したり、横風に煽られても対処できるよう、常にサイドミラーで後方の状況を把握しながら運転することが重要となります。
普通免許で運転可能な条件は、「車両総重量が3.5t未満であることに加えて乗車定員10人以下のもの」となっています。ほとんどのキャンピングカーは普通免許があれば運転できますが、キャンピングカー自体は特に最大積載量が定められていません。
だからといって、どれだけ荷物を積んでも問題ないというわけではありません。荷物を積みすぎると、タイヤの劣化によるバーストの原因になります。
キャンピングカーは重い荷物を運ぶことが多いため、「積載可能重量」を把握しておくことが重要です。積載可能重量は、車両重量と車両総重量から計算することができるので、キャンピングカーを使用する際は積載可能重量範囲内に収まるように調整をしましょう。
キャンピングカーのタイヤは3tほどの重量を支えるため、一般的な乗用車と比べて消耗が激しいです。一般的に乗用車のタイヤ交換の目安は約4〜5年と言われていますが、キャンピングカーは3年での交換が推奨されています。
3年というのはあくまでも目安期間のため、使用頻度によっては3年以内に交換が必要な場合もあるでしょう。
定期的にタイヤの点検やメンテナンスをすることで、トラブルを未然に防ぐことが可能になります。
車両内外にバランスよく荷物を積むことも、とても大切なポイント。片側に荷重が集中してしまうと、カーブを曲がるときにバランスを崩して横転する危険性があります。
また片側のタイヤに負荷がかかるるとタイヤのバーストの原因にもなるため、積載のバランスに注意してください。
Carstayでは初心者の方向けの運転項目まとめも作っていますので、ぜひご一読ください。
普段乗っている一般乗用車とは、特性に大きな違いのあるキャンピングカー。
まずは運転をする前に、キャンピングカーと乗用車の違いやどんなことに注意を払うことが必要なのかを把握することから始めるのがおすすめです。
キャンピングカーの特性を理解し、安全にバンライフ・車中泊旅を楽しんでくださいね。
冬にキャンピングカーを運転する際はこちらもご参考に!
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