モバイルハウスで300日間車中泊!赤井成彰が実現する、災害時に負けないための移動する生活

“新しい幸せな暮らし“を探す生活冒険家。自作したモバイルハウスに住みながら、“生活冒険家“として新しいライフスタイルを探す冒険をしている。YouTubeで暮らしの様子を発信中。 Instagram/Twitter: @nariakiakai

モバイルハウスでバンライフ実践中の生活冒険家・赤井成彰です。300日間の車中泊生活を続けた僕が “これから日本でバンライフ・車中泊がもっと流行る理由”を考えてみました。災害時にも強い、モバイルハウスの発祥や歴史についても併せてご紹介します!

日本で広がりつつある車中泊文化


”車中泊の旅“って、一度は憧れたことがある人が多いですよね。海に行ったり、山に行ったり。好きな時に好きな場所で過ごす体験は、本当に素敵なものです。


車中泊をすると言っても色々な車がありますが、僕の場合はモバイルハウスを自作しました。そしてバンライフを始めてみたら、僕の周りにもモバイルハウスを自作する仲間だったり、日常から車中泊を楽しむ友人がどんどん増えていきました。


日本で広がりを見せる車中泊、そしてバンライフ。一体これはどのように始まったのでしょうか?

アメリカ発祥の「タイニーハウス・ムーヴメント」


2005年、アメリカ南西部にハリケーンカトリーナが上陸し、甚大な被害を及ぼしました。その際に被災者の新たな住まいとして「カトリーナコテージ」という建築が提案されました。カトリーナコテージは”手頃でエネルギー効率の良い家”をテーマにしており、これまでの大きく高級な家とは異なる暮らしが現われたのです。


その2年後、2007年にサブプライムローン問題が起こります。低所得者層に融資を行い、その返済が滞ることで発生し、リーマンショックへ繋がりました。これにより、多くの人々が家や財産を失うことになりました。それは多くの方が暮らしや家について考えるきっかけになりました。


このような流れの中、2009年にアイオワ大学の美術教師ジェイ・シェーファーさんが「THE SMALL HOUSE BOOK」という本を出版して動ける小さな暮らしに火が点き、アメリカではタイニーハウス・ムーヴメントが起こっていきます。


>>> バンライフの詳しい記事「なぜ今世界中の若者が「車中泊」に憧れ、「バンライフ」に熱狂しているのか?」を読む

日本でモバイルハウスの販売開始


場所は変わり日本。2011年に東日本大震災が起こりました。この出来事は日本中に衝撃を与え、今までの生活や防災について改めて考えさせられることになります。


その中で、アメリカで広がっていた「動ける小さな暮らし」が、日本でもじわじわと広がっていきました。日本を代表するアウトドアブランドの1つであるスノーピークから「住箱」というモバイルハウスが発売され、無印良品も「小屋」が販売されています。


大きな出来事があった際に人々は今までの”当たり前”を見直し、変えていく傾向があるようです。

実は古代からあった小さな暮らし


実は「タイニーハウス」のような動く暮らしは最近始まったものではなく、昔から存在していたのです。


1960年代に起こったヒッピームーブメントでは、ヒッピーたちが旅暮らしでバンライフをしていました。世界的に有名な建築家ル・コルビジェは1949年に「カップ・マルタンの休暇小屋」を建築。ル・コルビジェのような著名な建築家も晩年はシンプルな小屋で過ごしました。


また、江戸時代の江戸の街では6割の人々が「裏長屋」に住んでいました。この「裏長屋」は4畳半の小部屋が横並びになったデザインで1部屋に3人から4人の家族が住んだそうです。江戸の人々は火事が多い江戸で荷物を持たず、可能な限り物はシェアしていました。


そして一気に遡り、1212年。平安時代末期〜鎌倉時代前期にかけて日本の歌人・随筆家であった鴨長明は「方丈庵」という、9平米ほどの家に住んでいました。この「方丈庵」は狭いだけでなく、なんと分解して移動できる仕様になっていたのです。平安時代から鎌倉時代へと移り変わる動乱の時代で物を持たず、柔軟に対応できる暮らしを選んでいたのですね。

車中泊は最強の防災訓練になる


そして、これからの日本でバンライフがもっと流行るであろう理由は、”車中泊は最強の防災訓練になるから"。


変化の多い時にこそ、柔軟な暮らしが求められると考えています。情報革命、働き方改革、自動運転、AI、コロナウイルスの影響などにより、様々な変化が立て続けに起こっています。


そんな時代だからこそ、あらゆる変化に対応できる「柔軟さ」は生きていく上で備わっていて損はありません

災害時に強かった!車中泊に慣れた暮らし


2019年、台風19号が関東地方を襲い、かつてないほどの被害を与えました。


その時の僕は、モバイルハウスでたまたま被災地にいたのです。しかも人生初の台風。(北陸出身・北海道の大学で過ごしたので台風とはほぼ無縁の人生)


周辺の町は電気や水が止まり、パニック状態でした。そんな中、僕はソーラーパネルで電気を自給し、汲んできた美味しい湧き水と、田舎でゲットした大量のかぼちゃを持っていたので、いつもと変わりない生活を送れました


そして思いました。「バンライフ、最強やん」と。

まとめ

世界が目まぐるしく変化する時代。鴨長明の言葉を借りるなら「乱世」ではないでしょうか。たった10年前にスマートフォンが発売されたと思うと、この10年間で私たちの生活は凄まじく変化したと感じませんか?今の当たり前が、数年後には全く違うものに変わっているかもしれません。

 

だからこそ、人はより柔軟でシンプルな暮らしを求めていくのだと、僕は思います。


いざという時に備える意味でも、バンライフや車中泊を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

>>> 赤井成彰さんのインタビュー記事「毎朝違う景色を見るために。モバイルハウス冒険家の旅は終わらない| 赤井成彰」を読む



 

▼この話を動画で観る▼

 

\2020年夏までにチャンネル登録者1,000人!チャンネル登録もよろしくお願いします!/

>>生活冒険家 赤井成彰 公式YouTube

 

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“新しい幸せな暮らし“を探す生活冒険家。自作したモバイルハウスに住みながら、“生活冒険家“として新しいライフスタイルを探す冒険をしている。YouTubeで暮らしの様子を発信中。 Instagram/Twitter: @nariakiakai

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