神奈川県鎌倉市。湘南の海が広がるこの街に、Carstayに登録されている「ワーゲンバス」があります。
パッと目を引くこの車は、移動車としてだけでなく、車中泊や撮影の用途で予約されることも多いそう。
今回は、そのワーゲンバスのホルダーである小川コータさんにお話を伺いました。
ミュージシャンとして活躍されている小川さん。
ワーゲンバスを購入した理由やCarstayに登録したきっかけ、そして、小川さんがDIYで作った車内のグッズを写真とともにご紹介します。
もともとは、2年ほど前にこの車で子どもたちとキャンプに行こうと思って買いました。
その前から妻をフリーにする目的もあって小さい息子2人を連れて男3人でキャンプに行っていて、キャンプ場でテントを張っていたんですが、特に撤収するとき、色々な片付けもあって時間がかかってしまい、その間に子どもたちから目が離れてしまうことがあって、危ないと感じていました。
車中泊仕様の車であれば出すものも最小限で済むし、撤収もすぐ終わるなと思って、子どもの安全のためにもスタイルを変えようと思ったのがきっかけですね。あとは、子どもが大きくなった友人が「子どもが小さい頃にキャンピングカーあったらよかったな」と言っていたこともあり、キャンプ仕様の車としてワーゲンバスを購入しました。
正直なところあまり比較検討はせず、このワーゲンバスがいい!と決め打ちでした。1977年のワーゲンで、僕と同い年の車です。車体の上が開くギミックもいいなと思っています。
中の部分はフラットベッドになるので、ここに寝るときはこんな感じ。2人くらい寝られるかな。あとは、このサイドの部分は窓になるので開いたりもできます。
そう、メッシュにしても良いし、全開して顔を出したりすることもできます。
海辺に停めてキャンプして、日の出をここから見ると最高!
小川さんのインタビューの途中でやってきたユーザーさんに車のフロント窓から顔を出してもらいました!
ラッパーのGAKU-MCさんがCarstayのイベントに出ていたのをTwitterで見て、Carstayのことを知り、ワーゲンバスのCarstayホルダーとして登録しました。これまでにはバンライフYouTuberの「はだし夫婦」が借りに来てくれたりもしましたね。
車で来る人には自宅で受け渡します。乗って来た車は駐車場に停めてもらって、ワーゲンバスに乗って出発します。電車で来る人には、七里ヶ浜駅で受け渡しています。
この車のエンジンは空冷なので、最近の水冷の車とはフィーリングも全然違うんです。
初めて乗るときは少しコツが必要なので、受け渡しのときにはエンジンのかけ方や運転の仕方をレクチャーします。
あとは、最近の車にはブレーキやアクセルをアシストする機能や、パワーステアリング(※)、パワーウインドウがありますが、この車は旧車なのでそういったアシストはないです。
その分、エンジンを直で動かしてる感じがしてワクワクが止まらないです。あと、この年代にしては珍しくマニュアル車ではなくオートマなので、AT車のみのドライバーでも大丈夫です。
※パワーステアリング:ハンドルを切る際に前輪の動きをアシストするシステム
サードシートの下にはキャンプギアが入っているので、キャンプ場で椅子やテーブルが必要なときは広げてもらって大丈夫です。
あとは、DIYのキッチンコンロとシンクも紹介しますね。
まず、これがコンロです。車内でも使えて、キャンプ場に降ろしても使えます。キッチンツールも引き出しの中に入っているので便利。
こちらはシンク。浄水タンクと下水タンクを入れてあり、電動で水が出ます。こちらも車内でも降ろしても使えます。キャンプ場だと水場が遠かったりすることもあると思うのですが、水場を持ち運べるのは超便利。ホースを伸ばしてシャワーとしてサーフボード洗ったりもできます。
思い返してみるといろいろありますね。一番は、知り合いができたり、地域のつながりが広がったことかな。
普通、知り合いができるときって共通の友人伝いだったりしますよね。
でも、こういうプラットフォームを使うことで全く関係ない人と知り合いになれる。そこからまた別のつながりが生まれたりして、輪が広がっていくのはおもしろいです。
海を背景にした写真撮影やPV撮影にもよく使われています。移動以外の使い方をしてもらってもおもしろいし、僕もいろんな人たちと知り合えるので楽しいです。
インタビューの日はユーザーさんともご自宅のツリーハウスでお話ししました
もともとは子どもとキャンプをするために購入した車ではありましたが、今では空き時間で働いてくれています。メンテナンスの費用にも充てられるので、この車はもう自分で自分のメシ代ぐらいは稼いでくれています(笑)
ワーゲンバスや旧車はついついガレージに置きっぱなしになってしまいがちですけど、そういった意味ではCarstayを使って活用できていますね。エンジンもたまにかけるほうが車のケアのためにも良いですし。
撮影に使ってもいいし、家族や友人との車中泊キャンプに使うのもアリです。車好きで一度旧車やワーゲンに乗ってみたい、という人にもオススメできると思います。