キャンピングカー・車中泊仕様車にDIY!不要になったシートやゴミ、どうやって捨てる?

2023年8月31日
DIY#diy#不用品#処分

「箱根移住夫婦の休日バンライフ」の旦那の方。DIYと運転担当。

キャンピングカーや車中泊仕様車にDIYをする際に、作業場所や工具の確保と並んで問題となるのが、不用品の処分方法。本格的なDIYをしようとすると、クルマから取り外したシートや内装類、余った木材や端材など、意外と多くのゴミが発生します。


自治体によって分別方法が違うこともあり、ネットを調べても正確な情報が得られず困っているかたも多いのではないでしょうか。


そこで今回は、キャンピングカーや車中泊仕様車にDIYする際に出るゴミについて、分別の方法や処分の仕方をご紹介します。


ただし、ゴミの捨て方については自治体によって細かなルールが違ってきますので、実際に処分する際には自治体に確認を取るようにしてくださいね。

本格的にDIYするなら!不用品の捨て方を覚えよう


筆者が最初にDIYした車両は、車体の大きな商用バンである「ボンゴブローニイバン」でした。DIYをはじめる際に取り外した荷室部分のシートや内装、DIYで使った木材や断熱材などの端材や余りなど、どんどん不要な部品やゴミが出てくるんです。


また、現在2台目としてDIYしているキャンピングカーでは、内部にキャンピングカーとしての設備も多く残っていた為、さらに大量のゴミが出ています。


以下で、そんな不用品やゴミを処分する方法についてご紹介します。

不要な「シート」は業者に引き取ってもらうおう


筆者のクルマのように荷室部分をフラットにしてDIYをする場合、まず不要になるのが後列シートです。先々シートを戻す予定がないのであれば、すぐにでも処分してしまいたいですよね。


ただし、クルマの部品は「産業廃棄物」扱いとなり、自治体では回収をしてくれません。シートを粗大ゴミとして出そうとしても、回収不可として戻ってきてしまうんです。(処分場へ持ち込んでも断られます。)


クルマのシートの処分に関しては、整備工場や解体業者などへ持ち込み、引き取ってもらいましょう。1000円〜3000円ほどかかりますが、確実に簡単に処分する事ができますよ。


また、これからDIY用に中古車を購入する予定であれば、納車前にシートを外して構造変更してもらい、その際に外したシートの処分も一緒にお願いしてしまうのがおすすめです。


面倒な手続きやゴミの処分など、購入時に店舗に対応をお願いすることで、クルマが納車後はすぐにDIYをスタートすることができますよ。

自治体のゴミ回収に出す際の注意点

きちんと「分別」しよう!


大量に発生した不用品を自治体にゴミとして回収してもらうためには、きちんと「分別」することが大切です。布やスポンジの中に芯材として金属が入っている場合なども、分解してそれぞれ分別し、捨てるようにします。


また、キャンピングカーを分解している途中で多かったのは、ネジや金具などの金属がついたままになっている木材や部材でした。これらについている金具も、すべて取り外して分別してくださいね。


筆者の暮らす地域は分別がかなり緩いほうで、基本的に「可燃ゴミ」「金属」「ガラス」といった分類しかなく、金属・ガラス以外は可燃ゴミとしてまとめることができました。


しかし、地域によってはプラスチックや布は分けなければいけなかったりと、細かい分別が必要になることも多いため、住んでいる地域・自治体の決まりに合わせて分別をしましょう。

細かくカットして捨てる


多くの自治体では、「1辺30cmを超えるゴミ」は粗大ゴミという分類になります。余った木材や車内の内張りなども、そのまま捨てようとすると粗大ゴミになってしまい、処分にかなりの費用がかかってしまいます。


そんな場合は、1辺30cm以下になるように細かく断裁することで、可燃物や不燃物といった「普通のゴミ」として処分することが可能になります。


筆者もDIYで余った木材や断熱材など、そのまま捨てると粗大ゴミになってしまう大きなものを、1つ1つ小さくカットして可燃物として処分しました。

1度に捨てる量に注意する


大量のゴミを処分する場合には、「1度に捨てる量」に注意するようにしましょう。ゴミステーションのスペースには限りがあり、自治体によっては1家庭が1回の回収日で出してよいゴミの量が決まっていることが多いのです。


不用品は溜め込まず、ゴミが出たらその都度捨てるようにするなど、DIYの予定と合わせてゴミの処分も計画的に進めるようにしましょう。


また、ゴミ袋に入れる「ゴミの量」にも注意が必要です。


30cm以下にカットした木材などを大きめのゴミ袋に詰めると、かなりの重さになってしまいます。1袋ににれるゴミの重さについては明確に規定されていないことがほとんどですが、一般的に「簡単に持ち上げられる重さ」と言われています。


木材などで重くなってしまうと、持ち上げた際に袋が破れてしまうこともあるため、あまり1袋に詰めすぎず小分けにするように心がけてください。

「粗大ゴミ」として捨てる


大きなゴミも、小さくカットすれば一般ゴミとして処分することできますが、ゴミの量が増えれば作業はかなり膨大になります。また地域によって1度に出せる量に制限があるなど、大量のゴミを処分するのはかなり大変です。


特に解体に手のかかる大きなゴミに関しては、多少費用はかかってしまいますが、手間を省くためにも「粗大ゴミとして処分する」ことも選択肢にいれるようにしてみてください。


また、ゴミ処理場へ直接持ち込むのもおすすめです。係の人に直接相談をしながら、そのまま処分できるものと、産業廃棄物扱いになって回収できないものを判断してもらえます。


産業廃棄物となるクルマのパーツなどでも、どういうふうに分別すれば処分できるかなど、アドバイスをもらえることもありますよ。


処理場によって「予約が必要」などのルールが決まっていますので、事前に電話などで確認してから持ち込むようにしてくださいね。

捨てずに使う方法を考えよう!

捨てずに「再利用」する


DIYの際に購入する木材や断熱材などは、基本的に「クルマのDIY用」ではなく、「建築用」のものから探すことになります。


ホームセンターなどではバラ売りもありますが、単価が高め。少しでも安く手に入れようと思うとまとめ買いすることになりますが、この時の1単位あたりの入り数が、かなり多くなることがほとんどです。


うまく計算して、運良くちょうどよい分量のものを見つけられない限り、大量に余ってしまう可能性が高いんです。


どうしても板が少し足りないときなどは、目立たない部分に端材を使ったり、ちょっと質感が違ってもバラ売りで手に入るものを使用することでゴミを減らすことができます。


また、中古のキャンピングカーをベース車両にする場合などは、最初に取り外した内装をすべて処分せず、再利用できそうな木材などを再利用することも可能です。


表面から見えない箇所のDIYに再利用することで、ゴミを減らせるだけでなくDIY費用の削減にもつながりますよ。

欲しい人に「譲る」

木材や断熱材などが大量に余ってしまった場合は、友人や知人で必要としている人がいないか、声をかけてみましょう。


筆者が最初にDIYした5年前と違い、現在では多くの人が車中泊仕様車へのDIYにチャレンジしています。SNSなどで声をかければ、欲しいと手を挙げてくれる人は意外と多いはずです。


また、「ジモティー」などの地域系の掲示板で、引き取り手を探すのもおすすめです。


この時のポイントは、現地まで引き取りに来てくれる人に限定すること。長さのある木材などは宅配便などでは規格外となってしまい、送料がかなり高額になります。


直接取りに来れる人に限定して募集することで、受け渡しがスムーズに進みますよ。

不用品を溜め込まないようにして、上手に処分しよう!


今回はキャンピングカーや車中泊仕様車へDIYする際に出る、ゴミの処分の仕方についてご紹介しました。


不用品の処分に関しては自治体ごとに分別のルールが違ったり、都市部では1度に出せるゴミの上限が決まっていたりと、頭を悩ませることが多いですよね。しかし、しっかりとルールを守れば、意外と多くのものが一般ゴミとして処分できてしまうんです。


ただし、面倒だからと後回しにして大量に溜めてしまうと、処分するのが本当に大変になります。DIYの進み具合に合わせて、少しずつ計画的に捨てていき、上手に不用品を処分してくださいね。



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