昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。
これまでのシリーズ「バンライフの始め方」では、バンライフについて何の知識もなかった1年前の自分が拾いきれなかった、他ではあまり書かれていない情報を中心に書いていたので、内容が細かく、詳しく説明したものが多かったです。
しかし、今回のDIY編全3話では、ガラッと変わり、少しゆるめにいきたいと思います。というのも、DIYに関することは私のような初心者が語るよりも、既にインターネットにDIYの分かりやすい情報はたくさんあります。
今回のシリーズ「バンライフの始め方」DIY編全3話では、バンが完成するまでの全体的な流れを掴むことを目的にお送りしたいと思います!
まず最初に、DIYをする場所の確保についてです。
実際のところ、やはり作業場があるのに越したことはないと思います。私は、実家の外壁を塗装してくれた建設会社のおじさんが手を差し伸べてくれました。そのおじさんは今では私の師匠で、勝手に叔父のような存在だと思っています。
調べてみると道具や作業スペースを借りられる場所、結構ありますね!私は何も持っていなかったので、場所を借りられてとても助かりました。
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DIYを始める前に、時間をかけてしっかりDIYの勉強をすることをおすすめします。
私はとにかく待つのが苦手な性分。毎回、YouTubeの動画を観て勉強するのですが、基本1~2人くらいの動画しかみていませんでした。YouTubeをみていても、DIYのやり方も人それぞれで、おすすめするアイテムも違い、重視すること(値段、スピード、丁寧さ等)も違います。
最初からちゃんと複数の説明動画を観ていれば、やり直しすることも、また計画を練り直すことにもなりません。どうせ勉強することになるなら最初やっておけばよかったと反省しています。
DIY中、たくさんの友達が手伝いに来てくれました。やっぱり友達が来てくれると楽しいですね!
1人で作業をしていると、特に作業がうまく行っていないとき、本当に辛いです。どうしたらよいかがわからなくて、作業が進まなくて、その辛さをシェアできる人がいないときが1番辛かったです。一緒に作業してくれる人がいれば、その辛さも楽しさに変えられます!
これからDIYをする皆さんはぜひ無理をしないように!疲れてる日や、集中力のない日は、作業にもミスが出るし、怪我もするし、何をやってもうまくいきません。
いよいよ作業に入ります。私が購入した車は、もともとは福祉車両として使われていた車で、日産キャラバンE25のハイルーフです。
まずは車の中のものを全部取り外す作業からスタート。車の中のネジをとにかくたくさん外していきます。
実は私、インパクト(写真内で手に持っている道具)の使い方もわからなかったくらいDIY初心者だったのですが、なんとか車を作り上げることができました。師匠も手伝ってくれたのですが、いなかったとしてもクオリティは低いけどほとんど同じものができていたと思います。
ただ、この車内の解体作業だけはそうもいきませんでした。どこにネジがあって、どの順番で外して…ということは、なかなかYouTubeには載っていません。
椅子を外すところまではいけたのですが、「リフター」という車椅子を上げ下げする機械を外すのがとても大変で、大人4人がかりで行いました。
リフターを外すときは、ボタンを押して先にリフターを車の外に出してから、解体作業をすると良かったみたいです。
そのまま天井のカバーもすべて外していきます!
左右をつなげる柱があるのですが、これは外さないように気をつけてください!私は外してしまいました・・・。最後に戻せたのでよかったのですが、車の形を維持する大事な部品!そのまま捨てていたら大変なことになっていました。
車内の解体が終わったら、一度車内を軽く掃除をします。
掃除が終わったら、次は制振材という振動を抑える効果のあるシートを貼っていきます。この作業はデッドニングと呼ばれていて、振動を抑えることで音の発生を防ぐ機能があります。
4月の末から、実際にこの車でバンライフを始めて、梅雨真っ只中の6月下旬現在、雨が続いています。しかし「雨の音がうるさくて眠れない」という日は今のところありません。
デッドニングの効果は絶大なのではないかと思います。この作業は、ほとんどのかたが行っている作業ですね。
家を作るときにも行う「断熱の作業」に入ります。断熱の作業に関しては効果があるのかは実は微妙。バンライファーのほとんどの皆さん行っている作業ですが、みなさん口を揃えて「効果があるのかは微妙だよね」と言っています。
効果はあるはずなのですが、真冬は寒すぎるし真夏は暑すぎので、本当に効果があるのかどうか、よく分からなくなっちゃうんですよね(笑)
断熱コート、アルミシート、断熱材など、結構お金がかかるパートでもあります。
車の床の裏には、重要な配管がたくさんあるので、それに穴を開けないように気をつけます。
まず、車の床が平らになっていないので、平らにする作業をします。床となる木を固定させるために、小さな根太(ねだ)をそれぞれサイズを合わせて、凸凹の凹の部分にくっつけていきます。
その上にアルミシートを貼って、床となる木を根太にビス (ネジ)を打ち付けます。
そのあとは、一般の建物の床にも使われる、フロアタイルを貼りました。ちょっと黄色味がかかった優しい灰色。種類がたくさんあって選ぶのに時間がかかりました。
この作業をする時には友達が手伝いに来てくれました。
大学もあり毎日作業ができなかったため、解体から床を完成させるまで約1〜2ヶ月かかりました。作業に費やす時間というよりは、調べ物や商品選びの時間など、実際は目に見えない作業の方が時間がかかったと思います。
YouTubeばかり観て勉強していましたが、作業中にYouTubeを開いてまた確認、というのも結構面倒なので、スピード重視の方、もしくは私のように待つのが苦手な方というは、文字と写真で情報を得るスタイルの記事で勉強するというのもアリだと思います。
次回は天井や電気、壁のお話です。この作業に入ると、バンライフがすぐそこまで近づいている感じがしてワクワクしますよ!
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昭和女子大学の4年生。専門は中国語。コロナ禍で大学の授業がオンラインになり、軽バンを借りて、授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。1年後、ハイエースをかりて、またオンライン授業を受けながら1ヶ月間のバンライフを経験。現在は、現役大学生が本格バンライフをする「大学生×バンライフ」のための準備中。